今年の京都の桜の満開日は?
(どの写真もクリックすると拡大します)
この記事では、2010年の京都の桜の満開宣言について考えてみます。
京都の桜の開花宣言と満開宣言は、京都地方気象台の敷地内にある
桜の標準木の開花状況を基に発表されるそうです。
↓こちらの写真の桜の木が標準木です。
具体的には、
この標準木のつぼみの8割が開花すると満開宣言が出されるようです。
・・・で、現在の標準木の開花状況をみると、↓こんな感じです。
写真の中の赤い部分がツボミです。
随分と咲いているように見えますが、まだまだツボミはたくさんあります。
特に、木の上部↓はまだほとんどがツボミです。
何とも言えませんが、これらのツボミが8割開くには、
まだまだ3~4日はかかるのではないでしょうか。
ちなみに気温は、明日と明後日が低め、
それ以降が平年並みで推移することが予想されています。
ところで、過去10年にわたる京都の桜の満開日を見てみると、
↓こんな感じです。
データを見ると満開日は4月になって1週間くらいが多いようです。
一般に開花日から満開日は1週間と言われています。
そこで、その差をとって、表の一番下に示しました。
この値を見ると、
確かに遥か昔からのデータから得られた平年値では、
ちょうど7日で満開になることがわかりますが、
過去10年に限ってみると、満開までの日数はもっと長くなっていて、
去年にいたっては、なんと17日もかかっています。
このことは、桜を楽しむ側にとっては、
桜を見れる期間が増えることになり、とっても嬉しいことです。
・・・で、今年はどうかといえば、現在の時点で既に9日経過していて、
さらに3~4日はかかりそうなことを考えると、
今年も開花から満開までの日数は長めで、
桜も長く楽しめるということになるかと思います。
この傾向は全国的にも見られます。
↓こちらは、現時点で満開宣言が出された地点の状況です。
いずれも開花から満開までは10日前後かかっていることがわかります。
これっていったいなぜなのでしょう?
開花日が満開日よりも相対的に早くなっているということは
必ずしも地球温暖化の影響とはいえないと思います。
ということで、大胆な仮説ですが(笑)、
先日記事に書いた[奈良の鹿と鹿せんべい屋さんの怪しい関係]
のように
私は「桜と観光業者の間に密約がある」のではとふんでます。
桜が長く咲けば、その分、観光業者が潤い、
観光業者は大事な商品である桜を大事にし、桜は繁栄するという
ウィンウィンの関係です。
絶対あり得ないでしょうね(笑)。
2010年の京都の桜情報と実況→[京都桜便り2010総合案内]
2010年の京都の桜鑑賞の傾向と対策→[京都桜便り2010プロローグ]