一瞬で読める源氏物語 第二部 本編まとめ | 西陣に住んでます

一瞬で読める源氏物語 第二部 本編まとめ

源氏物語


明日から「一瞬で読める源氏物語」の最終の第三部を

始めたいと思いますがその前に・・・

准太上天皇になった光源氏が亡くなるまで(第34帖~第41帖)

の本編をまとめました。


このあたりはしっとり系のストーリーになりますね。


参考

[一瞬で読める源氏物語 総合案内]

[一瞬で読める源氏物語 第一部(1) 本編まとめ]

[一瞬で読める源氏物語 第一部(2) 本編まとめ]

[一瞬で読める源氏物語 第一部(3) 本編まとめ]


[一瞬で読める一瞬で読める源氏物語 第一部(1)]

[一瞬で読める一瞬で読める源氏物語 第一部(2)]

[一瞬で読める一瞬で読める源氏物語 第一部(3)]



No.34 若菜上(わかなじょう) 光源氏39歳冬-41歳春の物語(→補足


病気がちで出家した朱雀院から14歳の娘の女三宮(おんなさんのみや)を正妻にするよう頼まれた光源氏は、しぶしぶその申し出を受けます。これまでに正妻格としてずっと光源氏を支えてきた紫の上はかなりのアンニュイ状態です。新年を迎えると、二児の母となった玉蔓が光源氏の40歳の祝賀パーティーを主催し、縁起の良い若菜をプレゼントしました。他にも、紫の上、秋好中宮冷泉帝の命令を受けた夕霧がそれぞれ別々に祝賀パーティーを主催しました。そんなパーティーの合間に女三宮が六条院にやってきますが、三夜連続契りを交わした光源氏はそのあまりの幼さに失望し、朱雀帝の出家でフリーになった朧月夜と再び契を交わすようになりました。そんな光源氏の行動をすっかりお見通しの紫の上はアンニュイ度をさらに深めます。年が明けると、明石の姫皇太子の息子を出産し、明石入道は安心して仏の道を進むことにしました。そんな中、柏木は六条院での蹴鞠遊びの最中に女三宮の姿を偶然見てしまい、一目ボレしてしまいます。



No.35 若菜下(わかなげ) 光源氏41歳春-47歳冬の物語(→補足


かなわぬ恋をする柏木は、女三宮が以前飼っていた猫を手に入れて慰めとしていました。月日は流れて光源氏も46歳。冷泉帝太政大臣が引退して、今上帝(きんじょうてい)がミカドに、今上帝と明石の姫との子が皇太子に、髭黒は右大臣に、夕霧は大納言になりました。そんな中、朱雀院の50歳の祝賀パーティーで琴を披露する女三宮の特訓に追われ、光源氏は紫の上のもとに帰らなくなりました。祝賀パーティーでの光源氏ファミリーバンドの演奏は大好評でしたが、直後に紫の上が病気になり、夫婦で住み慣れた二条院に移って闘病します。一度は息を引き取った紫の上ですが、祈祷を強めると体からモノノケが去って息を吹き返しました。モノノケの正体はまたしても六条御息所でした。一方、光源氏不在の六条院では、柏木が女三宮と無理やり契を交わし、妊娠させてしまいます。このことはすぐに光源氏にバレますが、光源氏は怒りを見せずに陰険に柏木を口撃します。柏木は体調を崩し寝込んでしまいます。



No.36 柏木(かしわぎ) 光源氏48歳正月-秋の物語(→補足


女三宮にメールを送信してラブラブぶりをアピールするアンニュイな柏木ですが、病状は悪くなるばかりです。このメールにしぶしぶ返信した女三宮は、まもなく不義の子、薫(かおる)を出産しました。光源氏を恐れる女三宮は、アポなしで見舞いに来た朱雀院のアシストにより、光源氏の反対を押し切って出家してしまいます。実はこのとき六条御息所の怨霊が女三宮にとりついて出家をプロモートしていたのでした。女三宮の出産と出家の知らせを聞いた柏木は、見舞いに来た夕霧に対して、光源氏に許してほしいというチンプンカンプンなメッセージを託すとともに、妻で女三宮の姉でもある落葉宮(おちばのみや)のケアを頼むと、まもなく亡くなってしまいました。薫の生誕50日祝いの日、光源氏は柏木似の薫を抱きながら因果応報を感じるのでした。一方、女三宮の突然の出家や柏木の光源氏へのメッセージを不可解に思う夕霧でしたが、未亡人の落葉宮を何度か見舞ううちに恋心を抱くようになってしまいました。



No.37 横笛(よこぶえ) 光源氏49歳の物語(→補足


柏木の父の前太政大臣は、柏木の一周忌に大金を寄贈してくれた光源氏と、落葉宮をいつもケアしてくれる夕霧に感謝します。は朱雀院からもらったおもちゃのタケノコがお気に入りです。落葉宮通いを続ける夕霧は、落葉宮の母の一条御息所(いちじょうみやすどころ)に気に入られました。ある日、夕霧の琴と落葉宮の琵琶のセッションを聴いた一条御息所は夕霧に柏木の形見の横笛をプレゼントしました。さて、その夜、夕霧の夢の中に柏木が現れ、その横笛を別の人にあげてほしいといいます。翌日六条院で、夕霧は薫が柏木に激似であることに気付きます。また、夢のことを光源氏に話したところ、光源氏はなぜか横笛は自分が預かるといい出します。さらに夕霧は、光源氏に許してもらいたいという柏木の死の直前の不可解なメッセージを光源氏にはじめて伝えます。すると、光源氏は心当たりのない素振りを見せました。夕霧はかなり怪しむのでした。



No.38 鈴虫(すずむし) 光源氏50歳夏-秋の物語(→補足


蓮の花咲く夏、光源氏女三宮が造った仏像の開眼供養を盛大に行いました。女三宮は、出家した後になってやけに優しくなった光源氏をまだ信じきれません。秋には、六条院の女三宮の部屋の横に庭を造園して虫を放します。十五夜には、鈴虫の鳴き声を鑑賞するパーティーが開催され、光源氏が鈴虫の鳴き声にあわせて琴をひくと、蛍宮夕霧も演奏に加わり、ジャムセッションが始まってしまいました。女三宮もうっとりです。そこに冷泉院から月見パーティーの誘いがあり、光源氏は一同を引き連れてパーティーをハシゴします。そして、このパーティーでも歌や演奏を続けてオールナイトで遊びました。明け方、秋好中宮を訪ねた光源氏は、六条御息所がモノノケと化して暴れていることにストレスを感じているので出家したいと相談されますが、出家しないで供養を頑張るようアドバイスするのでした。



No.39 夕霧(ゆうぎり) 光源氏50歳秋-冬の物語(→補足


「マメ男」と呼ばれる夕霧は相変わらず落葉宮通いを続けてました。そんな中、一条御息所が病気になり、落葉宮とともに小野の山荘に移って療養を始めました。見舞いに行った夕霧はついに落葉宮に告白しますが、明け方近くまでの説得も空しく、拒否られて帰ります。そんなこととも知らずに夕霧の朝帰り目撃情報をつかんだ一条御息所は、早トチリし、落とし前をつけるよう夕霧にメールします。そのメールが到着するやいなや妻の雲居雁にとりあげられてしまった夕霧は、なんとか翌日に返信しますが、時すでに遅く、ブチ切れた一条御息所は心労で死んでしまってぃました。夕霧を恨む落葉宮ですが、それでも夕霧のアタックは続きます。光源氏紫の上も心配です。ブレイクスルーを狙う夕霧は、一条にある落葉宮の家を勝手に改築して落葉宮を小野の山荘から強引に呼び寄せます。そしてついに落葉宮もあきらめ夫婦の契を交わしました。すると今度は、雲居雁がブチ切れて8人の子供たちと実家に帰ってしまいました。



No.40 御法(みのり) 光源氏51歳の物語(→補足


六条御息所の怨霊にとりつかれて生死をさまよってから4年、ずっと病気がちの紫の上は出家を希望していましたが、光源氏が許してくれません。二条院で盛大な仏事を主催した紫の上は自分の死期を予感します。このころ明石の姫今上帝の正妻となり、明石中宮(あかしのちゅうぐう)と呼ばれていましたが、紫の上はその明石中宮に自分の亡き後のことを頼みます。また、紫の上は明石中宮の子の匂宮(におうのみや)が大のお気に入りで、将来もずっと二条院に住んで梅や桜をエンジョイするようにと言います。夏になって体調がますます悪くなっていた紫の上は、明石中宮と光源氏の前で昏睡状態に陥ります。そして、懸命の祈祷もむなしく、8月14日の明け方亡くなりました。悲しみにくれる光源氏はせめて出家の夢をかなえさせてあげようと僧侶を呼びますが、死者は出家できないと夕霧に止められます。フヌケ状態の光源氏に代わり、憧れの紫の上の美しい死に顔と対面した夕霧のシキリによって、その日のうちに盛大なお葬式が行われました。



No.41 幻(まぼろし) 光源氏52歳の一年間の物語(→補足


紫の上がいないブルーな新年、光源氏蛍宮と紅梅を懐かしんだ以外には訪問客とも会わずに、古くからのメイド達と会話するのみでした。そして、女三宮が嫁いできたときに紫の上がディープにヘコんだことを聞き、大後悔します。桜の季節、そんな光源氏に明石中宮匂宮と過ごす機会を作り慰めます。また、気づかいの感じられない女三宮とは対称的に、明石の君にめちゃくちゃ癒される光源氏ですが、スマイルは戻りません。暑くなると、花散里が夏服を送ってきます。五月雨の夜には、夕霧と紫の上の一周忌の打ち合わせをします。それ以降は、ホトトギスの声、ハスの花、ホタルの光、菊の花、夕立と何を見聞きしても考えるのは紫の上のことばかりです。一周忌を無事に済ませて年明けの出家を決意する光源氏は、形見の品を周囲の人達にプレゼントし、紫の上からの想い出のメールを焼きます。年末の仏教行事で久しぶりに人前に現れた光源氏のルックスは、今までで一番美しく光輝いていました。



第41.5帖 雲隠(くもがくれ) 光源氏53歳-逝去の秘密の物語(→補足


光源氏は出家して嵯峨に移り、その後亡くなりました。












ということで、明日からは光源氏の死後の話です。

冒頭の三帖に続いて、宇治十帖と呼ばれるストーリーが展開します。