京都の魔界のスーパースター　小野篁

「京都の魔界」って新ジャンルをつくりました。
これから細々と記事を書いていきたいと思いま～す（笑）。

さて、先日京都の妖怪 [→記事] とか京都の魔界 [→記事1] [→記事2]

とか書籍を紹介しましたが、それらの本の中で最も活躍するといってもいい、
かな～り怪しい人物が小野篁（おののたかむら）です。

平安時代に生まれた小野篁は、
遣隋使の小野妹子（おののいもこ）の子孫で

絶世の美女の小野小町（おののこまち）のじっちゃんです。
身長は188cmの長身でイケメンだったようです。
学者で歌人で漢詩も得意、
弓や馬などの武芸にも秀でたいわゆるデキスギ君です（笑）。

嵯峨天皇のもとで官僚を務め、
遣唐副使という遣唐使の次に偉い役目に抜擢されましたが、
遣唐使の藤原常嗣のことが嫌いだったので、
仮病を使ってこの役目につきませんでした。
やがてその仮病がバレて隠岐の島に流されます。
ところがなぜか1年で許されて京都に戻ってきます。
その後、さらに高級官僚となって51歳で亡くなります。

ということで、少々波乱はあったものの
優秀な官僚としてその生涯をとじたように見えますが、
これは彼の昼の顔です。

今昔物語集によると、小野篁は、

夜は夜で閻魔大王（えんまだいおう）に仕えていたんです（笑）。

どういったいきさつで、どんなモチベーションがあって
閻魔大王に仕えるようになったのかは謎ですが、
物理学の法則に反する話であることは確かなようです（笑）。

ところで、東山松原にある六道珍皇寺（ろくどうちんのうじ）の閻魔堂には
小野篁が造ったといわれる閻魔大王像（↓クリック拡大）と