一瞬で読める源氏物語No.5 若紫 | 西陣に住んでます

一瞬で読める源氏物語No.5 若紫

源氏物語


第5帖 若紫(わかむらさき) 光源氏18歳の物語


光源氏はひょんなことから、北山で藤壺似の美少女に出逢います。実はこの少女の父は藤壺の兄の兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)でしたが、継母から不当な扱いを受けたため、父と離れて祖母といっしょに暮らしていました。光源氏はこの可哀想な少女を養女にして引き取ろうとしますが、祖母からなかなかOKが出ません。そんな中、光源氏は、体調をくずして実家で療養している藤壺に近づき、再び契りを交わして藤壺を妊娠させてしまいました。藤壺は、何も知らずに懐妊を喜ぶ桐壺帝を見るたびに良心の呵責から落ち込むのでした。その後、少女の祖母が急死すると、光源氏は少女を強引にさらって自宅に住まわせました。少女はその後、紫の上(むらさきのうえ)と呼ばれました。



補足:母の桐壺似の藤壺に恋をする光源氏は、基本的にマザコンなんでしょう(笑)。そして今度は、藤壺似の紫の上を好きになってしまいました。ただ、桐壺と紫の上は似てるとは限りません。例えば、オランウータンに似てるといわれる福田総理は、おしりかじり虫 にも似てるといわれていますが、オラウータンとおしりかじり虫は似てませんよね(笑)。さて、妊娠した藤壺はお腹の中の子が光源氏の子であると確信しますが、桐壷帝のまんざらでもない様子を見ると、光源氏の子と藤壺が断定するのはちょっと独りよがりな感じがします。DNA鑑定がないこの時代に、桐壷帝の子なのか光源氏の子なのかを断定できるのは作者の紫式部だけであって、登場人物の藤壺は断定できないはずだからです。そんなこと語ってもどうなるわけでもありませんが(笑)。


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