マスメディア報道のメソドロジー

マスメディア報道の論理的誤謬(ごびゅう:logical fallacy)の分析と情報リテラシーの向上をメインのアジェンダに、できる限りココロをなくして記事を書いていきたいと思っています(笑)

豊洲地下水位マップ20161124



豊洲市場の地下水に関する記事の続きです。

[豊洲市場の地下空間問題の最大の問題点/マスメディアの悪意報道]
[豊洲市場の地下水位分布の推定マップ-地球統計学による推定]
[豊洲市場の地下水位分布の変動マップ-3日間で地下水がどのように低下したのか]
[豊洲市場の地下水位と水位変動の推定マップ(2016/10/03-14)]
[豊洲市場の地下水管理システムの本格稼働に対するマスメディアの非論理的報道]
[豊洲市場の地下水位変動の状況(2016/10/27時点)]
[豊洲市場の地下水位変動の状況(2016/11/10時点)]
[豊洲市場の地下水位変動の状況(2016/11/17時点)]

2016年11月24日段階での豊洲市場の地下水位の空間分布は冒頭の図の通りです。11月14日の50mmの雨で地下水位が急上昇して以来、何度か降水もあり、水位低下速度がやや小さくなっています。

豊洲地下水位の基本統計量推移1124

街区別の状況も先週とほぼ変わらずと言えます。

豊洲市場の地下水位変動(5街区)1124
豊洲市場の地下水位変動(6街区)1124
豊洲市場の地下水位変動(7街区)1124

今年の11月の降水量の累積はこれまでのところ120mm位であり、例年の90mmを既に上回っています。ほぼ線形に低下してきた時系列トレンドが非定常となりましたが、地下水位の平坦化プロセス自体が非定常になったわけではありません。地下水位の平均値と標準偏差の関係にヒステリシスは存在せず、線形を保っています。

豊洲地下水位の平均値-標準偏差関係

回帰直線とx軸との交わりはA.P.2.2m~2.3m程度の値であり、これは砕石層の中心の標高と一致します。水位低下速度は小さいものの、水位低下現象のメカニズムは正常であると言えます。なお、10月3日から6日のデータ挙動がアブノーマルであることがこの図からもわかります。このとき東京都はその後とは異なる何かしらのオペレーションを行ったものと推察されます。

いずれにしても、地下水位が管理水位まで低下するにはまだまだ時間がかかると言えます。

なお、私が少し危惧しているのは、地下水管理システムがフルスペックで起動しても、東京都による地下水位の発表が平日のみであるということです。ここまで公表するのであれば、休日のデータについても公表すべきであると言えます。もしも自動計測が行われていないのであれば、絶対に自動計測にすべきです。また計測制度が10cmというのも粗過ぎると思います。地下水位は5000億円もかけたプロジェクトの最重要確認項目の一つと言えます。プロジェクトの大きさからすれば、自動計測にかかる経費はノミの涙くらいなものです。

データが等間隔に提供されれば、多変量自己回帰モデル(VARモデル)などによる多変量時系列解析が可能となり、時間遅れを伴いながら水位に影響を及ぼす各種要因とその寄与度藍を定量的に把握することが可能となる(降水はもちろんのこと気圧や地球潮汐の影響の有無なども定量的に把握することができます)と同時に、特定の孔を正弦波圧力で揚水すれば、多孔式揚水試験を実施することが可能となり(サイナソイダル透水試験)、コンダクティヴな水みちの把握も可能となります。もちろん、このことが、事前の地下水変動予測と異常気象予測時の事前対策に大きく貢献することは言うまでもありません。

日々の揚水量データを含めた本当の意味での東京都の情報公開を強く望むところです。


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

kazuさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。