あの名著「ダイヤモンドを探せ」全編無料 | 天職起業で「人生は逆転できる!」講演家・作家

天職起業で「人生は逆転できる!」講演家・作家

創業・起業・小さな会社やお店の成功事例
ベストセラー16万部

◆ダイヤモンドを探せ◆
以下の講演を6000回やった資金でテンプル大学を創設したラッセル・コンウェル牧師。本の内容をそのまま抜粋 
http://babylon-books.com/RussellC.html

■イラクでの体験

私はかつて、チグリス川やユーフラテス川に沿って、イラクを旅したことがあります。そのとき、私のラクダを引いていたのは、年老いたアラブ人でした。彼は、川に沿って案内をするだけではなく、珍しい話や不思議な話を聞かせて私たちを楽しませることが、自分の仕事だと思っていたようです。その多くは忘れてしまいましたが、一つだけ、決して忘れられない話があります。

「特別な友人にだけ話す、とっておきの話をしてあげましょう。」

そう言うと、ガイドはこんな話をしました。

昔、インダス川のほど近くに、アリ・ハフェドという名の老いたペルシャ人が住んでいました。アリ・ハフェドは広大な農場や果樹園、穀物畑、庭園を持っていました。彼は金に困ることなく、裕福で満ち足りた生活を送っていました。裕福だと思ったから満ち足りていたし、満ち足りていたから裕福だと思えたのです。

ある日、アリ・ハフェドのもとに、老いた仏僧がやってきました。老僧は暖炉のそばに座り、アリ・ハフェドに世界の成り立ちについて、このような話をしました。

かつてこの世界は霧の塊だった。その霧の中に全能の神が指を入れ、ゆっくりと回し始めた。その指は次第に速くなり、やがて神はその霧の塊を硬い火の玉に変えた。火の玉は全世界を転がり、ほかの霧の塊を燃やした。その周囲の湿気は凝縮され、熱い表面に多量の雨が降り注ぎ、表面は冷え固まった。

そして内なる火は硬い表面を押し破り、この素晴らしい世界にある山や丘、谷、平野や大草原を生み出した。内側でどろどろに溶けた固まりが外に出てきてすぐに固まると御影石になった。少し遅く固まったものは銅になった。もう少し遅いと銀になった。その後に黄金ができ、最後にダイヤモンドができた。

老僧は言いました。
「親指ほどの大きさのダイヤモンドを一つ持っていれば、国を買うことができます。ダイヤモンドの鉱脈を一つ持っていれば、その巨大な力によって子どもを王位につけることもできるのです。」

アリ・ハフェドは、ダイヤモンドについてありとあらゆることを聞き、その大きな価値を知ると、床に就きました。その夜、彼は貧しい男になっていました。何かを失ったわけではないけれども、満ち足りていないゆえに貧しく思い、貧しく思えるゆえに満ち足りなかったのです。

彼は「ダイヤモンドの鉱脈がほしい」と思い、横になったまま、一晩中寝つけませんでした。

朝早く、彼は老僧のところに行きました。アリ・ハフェドは老僧を揺さぶり起こして言いました。

「どこに行けばダイヤモンドを見つけることができるか、教えてください。」
「ダイヤモンド!ダイヤモンドを見つけてどうしようというのですか?」

「決まっているでしょう、大金持ちになりたいのです。」
「ふむ、それなら探しに出かけなさい。それだけです。探しに行って、手に入れればよいのです。」

「しかし、どこに行けばよいのかわかりません。」
「そうですね、高い山に挟まれた、白い砂の川を見つけられれば、その白い砂のなかにダイヤモンドが必ず見つかります。」

「そのような川があるとは信じられません。」
「ありますとも。たくさんあります。あなたがすべきことは、出かけてダイヤモンドを見つけることです。そうすればダイヤモンドはあなたのものです。」

「わかりました。出かけます」

アリ・ハフェドはそう言うと、農場を売ってお金を集め、家族を隣人に託して、ダイヤモンドを探しに出かけました。彼は「月の山」(マウンテンズ・オブ・ザ・ムーン)から調査を始めました。その後、パレスチナを訪れ、それからヨーロッパを放浪しました。

そしてあり金すべてを使い果たし、ぼろぼろの身なりで、惨めさに貧しさをまとってスペインのバルセロナの岬に立っていました。

ヘラクレスの塔に大きな波が押し寄せてきたとき、貧しく、病んだ、不幸な、死にかけのこの男は、押し寄せる潮に飛び込んでしまいたいという気持ちを抑えることができませんでした。そして、彼は泡の立つ波の下に沈み、再び浮かび上がってくることはなかったのです。

年老いたガイドはこの恐ろしくも悲しい話をすると、私が乗っているラクダを止め、別のラクダから落ちかけている荷物を固定しに行きました。そして戻ってくると、私のラクダの端綱を取り、中断などしなかったかのように、続きを話し始めました。

ある日、アリ・ハフェドの農場を買った男はラクダに水を飲ませるために庭園に連れて行きました。ラクダが庭の小川の浅瀬に鼻を入れたとき、男はその小川の白い砂のなかの不思議なきらめきに気づきました。彼が拾い上げたその黒い石の中心は虹色に反射していました。男はその小石を家に持ち帰り、暖炉の炉棚に置き、そのまま忘れていました。

数日後、その男のもとをあの老僧が訪ねてきました。客間のドアを開けた瞬間、彼は炉棚の光に気づき、駆け寄って叫びました。

「ダイヤモンドだ!アリ・ハフェドは帰ってきたのですか?」
「いいや、アリ・ハフェドは帰ってきていないし、それはダイヤモンドではない。ここの庭で見つけたただの石だよ。」

僧は言いました。
「しかし、私が見ればダイヤモンドであることはすぐにわかります。これはまさしくダイヤモンドです。」

そこで、彼らは庭園に走り、白い砂を指でかきわけてみました。すると、どうでしょう!最初のものよりもさらに美しく価値のある宝石が出てきました。

そして、ガイドはこのように教えてくれました。
「ゴルコンダのダイヤモンド鉱脈も、こうして発見されたのです。英国やロシアの王冠を飾る宝石コイヌールやオルロフのように、地球上で最も大きなダイヤモンドはこの鉱脈から産出されているのです。」

皆さん、これが歴史の真実なのです。

ガイドは最後に、トルコ帽を取って空中で振り回し、その教訓を付け加えました。

「アリ・ハフェドが自分の家にとどまって、自分の地下倉庫や小麦畑、庭園を掘っていたら、惨めに飢え、異国で命を絶つこともなく、『ダイヤモンドの土地』を手にしていたでしょう。その古い農場の至るところから、シャベルで掘れば宝石が出てきて、その後、それが王冠を飾ったのです。」

それを聞いて、ガイドが「特別な友人」にしかこの話をしないという理由がわかりました。私はだまっていましたが、この話はアラブの老人らしい皮肉だったのです。ガイドが言いたかったのは「アメリカの家にいればよいものを、チグリス川までやってくるとは」ということでした。

私は、それについてはだまっていましたが、ガイドの話から思い出した話をしてあげました。ここで皆さんにも紹介しておきましょう。

◆カリフォルニアの牧場主

カリフォルニアに住んでいた牧場主の話です。1847年、彼はカリフォルニア南部で黄金が発見されたという話に夢中になり、牧場をサッター大佐という人物に売り渡して旅立ち、二度と戻ってはきませんでした。

サッター大佐は、牧場の中を流れている小川に水車を取りつけました。ある日、大佐の幼い娘がその小川の砂を家に持ち帰り、暖炉の前でいじっていました。そのとき大佐のもとを訪れていた客が、娘がこぼした砂のなかにきらめく砂金を見つけたのです。これこそ、カリフォルニアで最初に発見された黄金でした。元々の牧場主は黄金を探しに旅立ってしまいましたが、黄金は目の前にあって、発見されるのを待っていたというわけです。実際、それからというもの、ほんのわずかな土地から3800万ドル相当の黄金が産出されました。

◆ペンシルバニアの男

さらにもう一つ、ぴったりの事例があります。ペンシルバニアに1人の男が住んでいました。皆さんの周りにもいるようなごく普通の男で、農場を持っていました。あるとき、その男は農場を売ることにしました。しかし、農場を売る前に、男はいとこがカナダで営んでいる石油会社で働こうと考えたのです。カナダは、アメリカ大陸で最初に石油が発見されたところで、早くから石油が産出されていました。

そこで、このペンシルバニアの農場主はいとこに手紙を書き、雇ってほしいと依頼しました。皆さん、この農場主は馬鹿ではなく、むしろ賢明だったといえます。別の仕事が見つかるまで、農場を手放さなかったのですから。

彼がいとこに職を求めたところ、いとこは「石油産業について何の知識もないあなたを雇うわけにはいきません」との返事を送ってきました。
すると、男は「知識なら身につければよい」と言い、並々ならぬ熱意で、石油についてありとあらゆることを勉強し始めました。彼は石油に関してありとあらゆることを学び、いとこの会社に迎えられました。

そこで彼は農場を売りました。金額は833ドルでした(念のために申し上げますが、これは妥当な金額です。決して「はした金」ではありません)。彼が出発すると、その土地を買った人が家畜の飲み水の具合を見に来ました。すると、元の持ち主が何年か前に手を入れた形跡がありました。家畜小屋の裏の小川に細工がしてありました。その細工は、水面に浮いている汚らしい泡を対岸に流すためのものでした。この泡が浮いていると、家畜が水を飲まないからです。

ところが、この汚らしい液体こそ、石油だったのです。カナダに行った男は、23年間もこのようにして石油があふれているのをせき止めていたのです。4年前の調査では、その石油は10億ドルに相当するとのことでした。その土地を所者していた男は、石油についてすべてを知っていたのに、その土地を833ドルで売ってしまったのです。

◆現実と自分についての知識ダイヤモンドはそこにある

皆さん、このような失敗は世界中で起こっています。それを笑うことなど誰にもできません。私は、彼がどうなったのか考えることがあります。もしかすると、彼は今ごろ、友人たちと暖炉のそばに座り、こんな話をしているかもしれません。

「フィラデルフィアに住むコンウェルという男を知っているかね?」
「知っているさ。聞いたことがあるよ。」
「では、フィラデルフィアのジョーンズという男は?」
「ああ、それも聞いたことがあるな。」
そして、彼は笑いだし、腹を抱えて友人たちに言うのです。
「彼らは僕と同じことをしたんだよ。まったく同じさ。」

冗談ではなく、皆さんも私も彼と同じことをしてきたのです。そして、私たちがここで彼のことを笑っているとき、彼はほかの場所で私たちを笑っていても不思議ではありません。私は自分が同じ間違いをしたと自覚していますが、そんなことは重要ではありません。教訓を説く人物が、それを実践できるとは限らないのです。

中略

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆本・最後の結論    ※フィラデルフィア=あなたの町

偉大になりたいのなら、今、ここフィラデルフィアで偉大にならなければなりません。立派な車道や歩道、優れた学校や多くの大学、多くの幸福や文化的生活、神の愛、これらを多く、この町にもたらすことができる人は、どこに行っても偉大になるでしょう。お集まりの皆さん、2度と私の話を聞くことはないかもしれませんが、これだけは覚えておいてください。

偉大になりたいと望むのであれば、まず今自分がいる場所、ここフィラデルフィアから始めなければなりません。自分の町に貢献できる人、立派な市民でいられる人、より良い家庭を作れる人、店で働いていようがカウンターの後ろで座っていようが家事に従事していようが、自分の生活している場所に貢献できる人、誰であれ偉大になりたければ、自分自身が生活している、ここでまず偉大にならなければならないのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■成功事例【新作追加】  http://bit.ly/xEBlIn
■最新情報はメルマガで  http://bit.ly/x0iCND
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■第215回・九州ベンチャー大学(3月)
 あの皇潤エバーライフ創業者が登場!
一般サイト http://bit.ly/1eHs9zi
FBサイト http://bit.ly/N2kxBw
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■新刊「35歳から一生負けない生き方」立読み10P↓↓
アマゾン   http://amzn.to/19sX8i1
楽天ブックス http://bit.ly/1apVmz9
読者プレゼントhttp://bit.ly/1bUFVmt
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「夢を叶える質問」http://bit.ly/1iNJL51
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━