大阪市北区JR天満駅徒歩1分の漢方鍼灸院 かわかみ吉祥堂。 ココロとカラダの新陳代謝の回復

大阪市北区・JR天満駅徒歩1分、地下鉄堺筋線扇町駅1番出口徒歩1分の漢方鍼灸院。当院は月経前症候群(PMS)・未(不)妊症、自律神経疾患、小児科疾患などでお悩みの方が多く来院されている漢方鍼灸院です。一般に知られていない漢方鍼灸の効果についてご紹介させて頂きます。


テーマ:
患者:46歳 女性
初診日 '11年11月2日

【主訴の状態】
<腎臓・尿管結石が関与する肩凝り>
 
〇症状
生理2週間前から直前に、結石が溜まる間隔が生じてくると、
首・肩・背中の凝りがきつくなる。
 
水が滞ったように重い。
歩行中は腕が重力でもげそうな感覚がある。
きつくなってきたのは、40歳、14年間のエジプト滞在からの帰国後より。

〇結石の増悪因子
ストレス時
夏に汗をよくかいた後

【その他の症状】
生理2週間前より出る症状:胸苦しさ・動悸・息切れ
足のほてり
左腕・左脚のしびれ
胸やけ・胃もたれ
生理時の下腹の痛み
のぼせやすい
倦怠感

【生活環境・発症経緯】
幼少時
便秘傾向で、3~4日大便が出ないと、吐き気を催しやすかった。

20~27歳
短大卒業後、就職。
当時、バブル時期だったので、給料も良く、それほど大きなストレスの覚えなし。
外食では、肉食多かった。

24歳
腎臓結石

27~40歳
エジプト滞在

32歳
生活習慣が乱れがちで、尿管結石。
30代に合計3回なった。

40歳
日本帰国後、両親との同居が苦痛で、ストレスが溜まる。
帰国後、来院時の会社に就職。
ほぼ1日パソコン作業で、運動の習慣が無い。

高湿度になると、体調を崩しやすい。

浮腫みが目立ち始め、体調を崩しやすくなった。
夜中、呼吸困難により目覚める。

41歳
乳腺症

42歳
子宮筋腫

その他
好物:肉食
口渇・口の粘り・口苦
氷入りの冷飲を好む
上半身を中心に汗をかきやすい

【体表所見】
脈診:滑、左は弦
舌診;暗紅、白膩苔、乾燥
腹診:心下、右脾募、胃土の邪
背候診:右心兪から右胃兪実(特に胃兪が顕著) 左心兪の虚
     左右の膀胱兪の虚

【診立てと処置】
肝鬱気滞血瘀
脾胃~膀胱への水湿の停滞⇒湿熱
腎虚

不容、申脉、照会、百会、後谿、梁門より一穴選択

【吉祥堂。の見解】
首・肩・背中凝りを主訴として来院された方です。
腎臓結石の発作的な痛みと連動して、主訴の肩凝りが増悪するようなので、
結石そのものの成り立ちを踏まえて治療する必要があります。

結石は、漢方医学では、淋証の中の石淋に分類されます。
淋証とは、
 
排尿が頻繁、少量の尿で出にくい、刺痛、残尿感、下腹の締め付けられるような痛み

といった症状を伴う、病証(症状群)を指します。

当該患者さんは、上記のような尿症状に異常は診られないものの、
結石は実物で検査で確認されているようなので、
病理産物である結石を、漢方医学でいうところの石淋として検討しました。

この石淋が形成されるのは、次のように成り立ちがあります。
 
辛いもの・脂っこいもの・甘いものの過度の摂取、飲酒過多、ストレス過剰によって、
体内を流れる津液が煮詰められ、次第に煮凝りのように固形化したものが石となって、
腎臓や尿管などに溜まることによって形成されます。

初診から5回目までは、水分代謝の体表所見が顕著だったので、
まずは水と気の流通をよくすることを考慮した治療を行いました。

すると、次第に大便の出が良くなっていく共に、肩凝りが軽減していったそうです。

5回目までに症状は、落ち着いていったので、
それ以降は、健康管理として、月に1~2回来院されるようになりました。

治療する立場としては、たかが肩凝りと侮ってはなりません。
このように肩凝りの背後にある症状も踏まえて治療することは、
鍼灸治療では非常に大切なことです。

漢方医学には、西洋医学と違って、
体丸ごと一つとして把握する診立て方があります。

諸症状を幾つも併せ持たれている方は、
漢方的な鍼灸治療があることをご検討してみてはいかがでしょうか。
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