ナクソス・スウェーデンと質問

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ストックホルムからの帰り道、200キロほど西の小さな町にあるナクソス・スウェーデンに寄ってきました。

$北欧からコンニチワ-SJ
玩具みたいな電車で行きます。

従業員はみんなとてもニコニコしていて、コンピュータのある部屋を覗いたら、全員が私の方を向いて「こんにちわ!」
わー、日本みたい。びっくりです。

チーフの一人と話し合いました。
CDそのものはどんどん売れなくなっています。どこも同じですね。
その上、カプリースとムジカ・スヴェチアが新製品を作らなくなるそうで、今後は今まで製作したCDの管理だけになるそうです。この二つの半民半官の会社の販売が大きかったので、今後大変です。
今ではダウンロードの売り上げとCDそのものの売り上げがほとんど同じぐらい。今後はダウンロードが追い越して増えていくということです。

うちも将来は在庫が底を突いても新しくプレスせずに、ダウンロードだけにするかもしれません。
でも、そのばあい、音質の問題がありますね。
この訪問で聞いたのですが、HD-Tracks というところで、高質の音源で売り出しているそうですね。
それで質問です。
どなたかご存知ですか。この会社。ダウンロードされたことがある方のご意見をお聞きしたいと思います。
よろしくお願いします。

CDの世界、今後はどこに行くのでしょう。





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ちょっと出かけていました

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二日ほど仕事でストックホルムに行ってきました。
北欧からコンニチワ-ストックホルム
ストックホルムはどこを歩いても美しい町です。

最初の日(水曜日)は仕事の後、フォルク・オペラという小さい劇場でヘンデルのジュリアス・シーザーを見ました。
北欧からコンニチワ-フォルク・オペラ
(シーザーとクレオパトラ) こういうヘンテコリンな格好の演出です。
歌とダンスと映画が同時進行で行われる。ダンスは歌の内面を見せるためらしく、映画はなんとなく背景にある。舞台と同時進行だったり、かけ離れていたり。
始めはどこに集中してよいのか分からなくて、とまどいましたが、慣れてくると、結構楽しめました。
歌手もなかなか良かったです。
クレオパトラやコルネリアはもちろん女性ですが、シーザーもセクストスも女性が歌いました。そうかと思うと、カウンターテナーがいたり。

見に行ったきっかけは、チェンバロのアンドレアス(もう皆さんご存知のトトロの生徒だった)が出演することで、この前うちに来て、膝の上で引けるダブル・ストリングのハープを借りていきました。それで切符が2枚手に入ったので。

新聞の批評は賛否両論。かなり激しかったらしいです。
イェーテボリには「地球を超越したバロック劇場」というのがあって、いつもヘンテコリンな演出をして、ファンも多いので、こういうのに慣れていますが、これはうちの方のに輪をかけて極端でした。
ヘンデルさんもびっくりでしょうね。

次の日はナクソス・スウェーデンに行きました。
その話はまた。










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お姫様誕生

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昨日(2月23日)朝、4時26分に王室でお姫様が生まれました。
私は丁度ストックホルムに行っていたので、夕方駅で号外が出ているのを発見。夕刊を買って、帰りの電車の中で読みました。
王女さまはたしか数日前にフィンランドのプレジデントが引退するセレモニーだかなんかに、大きなお腹で出席。これがご出産前の最後の公式活動です、と読んだばかりでした。
$北欧からコンニチワ-Viktoria

朝、7時に皇室からの発表があるはずだったのが、40分遅れて、なんとご主人のプリンス・ダニエル(上の写真、一番左)が記者会見、女の赤ちゃんだったと発表しました。
「赤ちゃんはお母さんの胸に抱かれています。そこから離れてこちらに来るのは辛かった」と言うのがお父さんとしての感想です。
病院も特別な待遇はなく、まったく普通の病室で、もちろん警察の護衛、見張りは十分していたらしいですが、ポップ・アーティストが赤ちゃんを産むほうがずっと大騒ぎなんじゃないかと思うほど、あっけなかったです。
もう次の日に退院。
一番傑作は最初の写真が皇室のフェイスブックに載っていることです。物凄くピントはずれ。護衛が携帯のカメラで撮ったんじゃないの、というのが出し抜かれた新聞記者たちの意見です。
写真はこちら

そして今日、おじいちゃんになった王様が、名前を発表しました。
Estelle Silvia Ewa Mary
プリンセス・エステルが通称だそうです。
Silviaはヴィクトリアのお母さん、Ewaはダニエルのお母さん、Maryは親戚デンマークのプリンセスから取ったものだそうです。

さて、エステルはあまりスウェーデン的な名前じゃありません。
非常に予想を覆す名付けで、賛否両論。
ヘルマン・リンドクイストというポピュラーな歴史家は、歴史に基づかない変な名前、まるでナイトクラブの女王みたいだ、なんてお冠(日本だったら右翼に付狙われるでしょうね)。
ところが、エステルというのはフォルケ・ベルナドット(1885-1948)というれっきとした伯爵の奥さん(アメリカ人)の名前で、このフォルケは今の王様、カール・グスタフの名づけ親(代親)です。彼は特に戦争の終わりに赤十字の代表としてドイツに派遣され、ハインリッヒ・ヒンムラーと交渉して、赤十字を象徴する「白いバス」の行列を仕立ててユダヤ人救済を行います。このバスで終戦直前に収容所から救われたのは1500名とも。
戦後はイスラエルとパレスティナの和解のために活躍。1948年にイスラエルの過激派に暗殺されました。
$北欧からコンニチワ-Estelleエステルとフォルケ

ヴィクトリア王女は政治学、特に国家間の平和・対立問題に興味を持っていて、エステラは多分フォルケ・バルナドットを敬して付けたものと思われます。なぜこの名を選んだのかの説明はありませんでした。リンドクイストさんは歴史家として、ちょっとみっともなかった(ヴィクトリアの歴史の先生もしてたという話だけど)。








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北国のステーキ

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先日、日本人の友だちが、めずらしいスウェーデン料理を作るから、食べおいで、と誘ってくれました。
すごいご馳走だったんだけど、写真取るの忘れた。
残ったのを、トトロ用ドギーバッグにしてくれました。
$北欧からコンニチワ-チェルクノール
なんか、この写真では冴えないけど、ヘラジカの焼肉です。

これはチェルクノェール(Tjälknöl、ああ、スウェーデン語の発音、カタカナでは書けません)という北スウェーデンの料理です。
由来が面白い。
北のほうでは鹿狩りをして、冷凍庫(長持のお化けみたいに大きいのが地下室に鎮座しています)にいっぱい貯蓄してあります。でも、冷凍庫などなかった昔は雪の中に埋めて保管したそうです。
で、ある主婦が料理する前に解凍しておこうと思い、オーブンを80度ぐらいの低温にして肉を入れておいたそうです。忘れてそのまま寝てしまいました。次の日見ると肉はじっくりと半ナマの状態。この肉をどうにかして救おうと思い、砂糖、酢、からしとネズの実(英語でjuniper berry とあります)で作ったソースに漬けておいたところ、とても美味しかったので、北国のスペシャリティーになったそうです。

料理の本を見ると、凄く時間のかかる代物です。
1)凍っているヘラジカの肉1.5キロを75℃にセットしたオーブンにいれ、6時間後に料理用温度計を肉に差し込む。
肉の内側の温度が65-70度になるまで、そのまま置く(もうあと6時間ぐらい)。
2)水1リットルに塩1dl(!)と砂糖1/2dl,つぶしたネズの実10粒、タイム小さじ1を混ぜ、煮立て、熱々の肉を漬けて4-5時間置く。
3)ソースは砂糖、酢、西洋辛子、ネズの実を混ぜて作ります。
4)薄く切ってマッシュポテト(手作り)を添えてどうぞ。

友だちのところでは他に日本的なおかずが沢山出ました。
おいしかった。





75歳で定年

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ヨーロッパの経済が今、揺れに揺れています。
そういうことも考慮に入れてか、この間、スウェーデンの首相が、将来は定年を(希望によって)75歳まで引き上げるべき、と発言。大分大騒ぎになっています。

スウェーデンの定年は今、65歳。60歳から67歳まで、時期を選べることになっています。
2050年ぐらいになると、人口の半分は100歳を迎える可能性があるんだそうです。
そうなると多くの人が65歳からまだ35年も生きる。そういう背景を考えて、アドバルーンを上げたんだと思います。

ヨーロッパ内で今一番問題を抱えているギリシャが定年は一番若くて、58歳だそうです。
国が破産すると言うのに、この権利は手放したくない。定年問題も含めて、大変なデモに発達しているわけです。
なにしろスウェーデン人はギリシャ人より7年も長く働かなくてはならない。国民がブーブーいうのも分かる気がする。「ギリシャ、けしからん。もっと働いてから金取りに来い」というわけですね。
面白いのはスウェーデン政府はみんなにあきれられ、叩かれるのを承知で、早々とこういうことを言うことですね。早くから討論を始めて、国民をそういう考え方に慣れさせようというのでしょうか。教育的な目的があるようです。

日本で首相がこんなこと言い出したら、どうなるでしょうね。