尾道日記・港屋ホテル

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尾道に1ヶ月の逗留。
どこか安く泊まれるところを探してもらいました。
駅から1分。港屋というホテルに落ち着きました。
北欧からコンニチワ-港屋・5
家族でやっているホテルで、みんなとても親切。
長い滞在の間いろいろ助けてくださって、ありがたかったです。

北欧からコンニチワ-港屋・1
ここのおにいさんが持っている40年の年期の入ったスポーツカー。
ピカピカに磨いてあります。

北欧からコンニチワ-港屋・3
こちらは大崎さんご自慢のフェアレディー。やはり40年。2回目の石見銀山訪問はこれで行きました。
(あ、これはこの記事とは関係なかったですね)

北欧からコンニチワ-港屋・2
入り口の横が小さなバーになっていて、お客さんを迎えるのはホテルの娘さん、チエさんです。
ニコニコ/シャキっとしていて、お客でもあんまり感じ悪くしていたら多分追い出されると思う。
安心して飲めるところです。
夜、退屈だと私もよく下に降りていきました。

後ろに張ってあるのは忘年会のおしらせです。男性5.000円、女性4.000円の数字を1本ずつの線で消して、男性6.000円、女性2.000円に直してあります。お客さんの提案なんだそうです。

ここに集まるお客さんがまたなかなか面白い。
いつも隅っこで大人しく飲んでる人は、スポーツカーの売買をしています。
みんなに「社長」と呼ばれている人は、今、独り者。毎晩のように早めに現れて、晩御飯を食べていきます。
「チャーハン」1.5人分注文して、半分は奥にとっておいて、チエさんが終わったら食べられるように手配したり(別に下心があるわけじゃないんですよ)。そしてタクシーを呼んで早々と帰って行きます。
お得意さんで開店前から来ているので不思議に思ったら、甘いものを大量に差し入れしていたり。そして通りがかった私にもおすそ分けしてくれたり。

一番の傑作は、近くのお寺の住職さん。普段着で時々現れて、黙って座っています。彼の周りは和やかだけど、シンと静まった空気が漂っています。話しかけると穏やかに会話が出来ます。
チエさんの娘さんが今中学3年生。数学が全然ダメなんだそうです。ちょっと反抗期なのか、鏡の前で前髪をなでて半日過ごす時期です。この住職さん以外は、だれの話にも乗らない。それで住職さんがバーに座る前に勉強を見てあげています。そうすると成績がぐんと上がるんだそうです。

そして驚くことはバーの中にもホールにも素晴らしい本物の絵がいくつもかかっています。
こういうのが尾道の懐の深さ。(写真撮ったはずなのに、見当たりません。残念)
飲み代のかわりに質にとってあるんじゃないの、なんていう人もいました。

北欧からコンニチワ-港屋・4
というわけで、のんびりとくつろいで飲んでいました。





これもテレビドラマになりますね。ああ、私も筆が立てばなあ・・・






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尾道日記・文化の町

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人口15万の小さな町。
なかなか文化的な町です。
先ず駅前が非常にすっきりしている。
ごてごてしたパチンコ屋もネットカフェーもありません。

北欧からコンニチワ-画廊・8
駅前の小さな映画館。
市民からの寄付で作られたと聞きました。
「肩をたたく人」「のんちゃんのり弁」「約束の犬」「ミルク」「プール」「南極料理人」などいい映画を毎日見せています。
ただ、私が見に行った時は100人ぐらい入れる劇場に3人しか入ってなかった。大丈夫なのかなあ。

文学では林芙美子をかなり売り出してました。
商店街の入り口の「芙美子」という喫茶店があって、芙美子が中学に通っていた時に住んだという家を見ることが出来ます。
おんぼろで、冬は寒かっただろうな、と思いました。
$北欧からコンニチワ

美術館も10軒ぐらいあります。
ほとんどが私立みたいでした。

この町には芸術家が多く住んでいるみたいでした。
面白かったのは私が行った10月末から11月中ごろまで、商店街のショーウインドーに尾道在住の画家が描いた絵を飾っていたことです。
商店街全体が画廊の役割を果たしていました。

北欧からコンニチワ-画廊・7
結構モダンなブティックは勿論のこと。

北欧からコンニチワ-画廊・6
このほかにも沢山の綺麗な洋服やさんがあります。

北欧からコンニチワ-画廊・5
かまぼこの老舗

北欧からコンニチワ-画廊・4
ここは何のお店だったか忘れました。

北欧からコンニチワ-画廊・3
袋物屋さん

北欧からコンニチワ-画廊・2
はては足マッサージのお店も。

北欧からコンニチワ-画廊・1
なんと仏具やさんまで。

商店街全体が、落ち着いた雰囲気になっていました。
よい企画だと思います。

小さい町、尾道、頑張ってます。






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尾道日記・しみず食堂

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今回は公演旅行が終わって、ヘレナを関空に送ってから、尾道に戻って、約1ヶ月居残りました。
一番大きな理由は、尾道の整体の先生に診てもらうためです。

でも一人での長い逗留はそれなりに面白いことがありました。
今回からいくつか、尾道日記として書いてみます。

北欧からコンニチワ-onomichi
11月というのに暖かい天気が続きました。
尾道はなかなかいいところです。
こちらに来るのは今回で何回目になるのか。すっかり好きになりました。

北欧からコンニチワ-shimizu
先ずご紹介します。
「しみず食堂」です。「かもめ」じゃありません。
駅から海岸に沿って少し歩くとぽつんと建っているのですぐ分かります。
戦後からあるのだそうで、今こそ海岸線はすっかり綺麗になっていますが、当時は掘っ立て小屋が密集していたらしいです。食堂の中に先代のおばあさんの写真と共に、当時を偲ぶ写真があります。おばあさんも掘っ立て小屋もなかなか風情があります。

北欧からコンニチワ-shimizu-4
最初に連れてきてくれたのは大崎さん。
尾道に着いたとたんに、お昼を食べましょう、といって連れて行ってくださいました。
ヘレナも私もすっかり気に入っていました。

北欧からコンニチワ-shimizu-2
内装は50年代からあまり変わっていません。
入ると直ぐ、ガラスの戸棚があって、今日のお惣菜がずらっと並んでいます。
野菜の煮付け、魚の煮たのや焼いたの、いなり寿司、なんでもあり。
味は完全なるお母さんの味です。
並んだ中から食べたいものを選んで持っていくと、おばさんがチーンと暖めてくれます。

二回目に行った時はサラリーマン風の人が黙って食べて、黙って払って出て行きました。
三回目に行くと、髪を金髪に染めて、革ジャンをでれっと着た暴走族みたいなお兄さんが、耳にも鼻にも輪をじゃらじゃらさせたお姉さんとラーメンを食べていました。食べ終わると「おばさーん、お勘定。うん。とっても美味しかったよお」と言って、人懐っこそうににこっと笑って出て行きました。おばさんも「あいよ。ありがと」とかいって、すごく親切。微笑ましかったです。

北欧からコンニチワ-shimizu-3
これがそのおばさん。
ここに来る人たちを描写していたら、立派なテレビドラマができそうです。

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リュートフィスク

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今日のご飯はリュートフィスク(Lutfisk)です。
リュート/ルートというのはソーダで灰汁(あく)抜きすることです。

北欧からコンニチワ-ロンガ
魚はロンガ(=長い)といって、凄く長いです。
ラテン語名=Molva molva、英語=Ling、ラテン系=Kabeljo。
日本語ではなんていうんでしょうね。
写真のこれは14キロを記録するそうです。

北欧からコンニチワ-リュートフィスク
これを日干しにします。
このまま火であぶって食べた方がおいしいかも。

そのあと、ソーダ液につけて保存します。

そしてクリスマスの何週間も前から冷水に漬けてソーダを抜きます。
ここまでくると、魚のにおいはするけど、魚らしさはなくなった、ジェリー状になります。

今ではスーパーに行くと冷凍ですでにソーダ抜きしたものを売っています。

$北欧からコンニチワ-Lutfisk-3
これをゆでて、グリンピースとジャガイモ、ホワイトソースをかけて食べます。
絶対忘れてはいけないのは、クリュッドペッパー(辞書にはジャマイカ胡椒と書いてある。真症性?)をふりかける。最近の若者はこれを知らない、とスヴェンは怒ります。
クリスマスや結婚式のようなお祝いに食べたのだそうです。
必しておいしいものではない。
でもスウェーデンに来たら、一度は試してみる必要はあるかも。
日本人で好きな人にあまり会ったことがない。
ある日本人は醤油と砂糖で甘辛く煮付けたらおいしかったといってました。
みんな涙ぐましい努力で挑戦してるんですよね。


ミレニアム III

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読みました。ミレニアム III。
日本語なら一晩で読めてしまうのに、スウェーデン語で5日もかかりました。
うーん、まだるっこしい。

$北欧からコンニチワ-ミレニアムIII

クリスマスだというのに、私がなにも料理しないから、スヴェンは日干しになっていました。
でも、スヴェンもグルッセも何か食べてたらしくて、今日はまだ生きてました。

クリスマス最後の日。伝統的な料理でも作ろうかな。

本はやっぱり面白かったですよ。
著者のスティーグ・ラーソンが楽しんで書いているのが分かって。

人権保護者、社会主義者(ほとんど共産主義者かも)の彼が、楽しんで書く気持ちが分かるような気がします。
世の中は、女性虐待、ペドフィール、人権無視がはびこっていて、現実的に一体何が出来るのだろうと悲観的になることが多々あります。
小説の中では、彼はこういう悪者を思いっきりやっつけられるから。

IV の舞台はアメリカでバッファローが出てくるんだそうです。
いつになったら読めるのかなあ。