2015 04 22 高橋洋一 vs 藤井聡 「大阪都構想 賛成?反対?」

 都構想の討論がネットにアップされていたんで観ました。正義のミカタでは、時間も短く中途半端だったのですが、こちらは1時間ほどたっぷり時間をかけて集中的に議論が出来ていたので良かったと思います。以前は、よく、TV番組は出演者の発言時間が短く内容が伝わらない云々といった指摘がよくされていましたが、TVも変わりつつあるということでしょうか。

 内容としては、藤井聡さんの圧勝といったところではないでしょうか?高橋洋一氏は、終始、「都になれば大阪は発展する」と主張していましたが、そもそも今回の住民投票は大阪府を大阪都にするか否かを問う投票ではなく、大阪市を解体して5つの特別区を設置する協定書の案に賛成するか否かの投票である点からして、そもそも高橋氏の主張は賛成の論拠になりえないのではないかと思います。さらに、東京の発展は首都機能以上に新幹線や鉄道、高速道路のインフラの充実や、企業の本社機能の集中によるものであり、そもそも、「東京は都だから発展した」という主張の根拠自体が非常に曖昧です。

 さらに、もし仮に、大阪府を大阪都に名称変更するだけで突然大阪が東京並に発展するという(まあ、冷静に考えてあり得ないであろう)意見が事実だとしても、そもそも、大阪は大阪市の解体と資金と権限の流出というダブルパンチにより中心部の衰退は避け得なくなります。そのように大阪市が衰退していく状態で、さらに都にするための法律の変更が不可能だったらどうするつもりなのでしょうか?このように考えていくと高橋洋一氏の主張は正しい間違っている以前に、そもそも主張の内容とその根拠自体が意味不明です。

 そして、高橋氏の主張によると都になれば、大阪は中央から人材と財源を引っ張ってこれるという主張をしているのですが、そのような話は残念ながら高橋氏以外の口からは一切聞いたことはありません(なにしろ、内閣参与である藤井聡さんが「中央からの財源と絡めて都構想の是非が論じられた議論は聞いたことがない」と言っていますから)。それもそのはずで、そもそも、今回の特別区の設置法案は行政区分の改正の話であって、投資計画や中央からの財源の確保とは無関係なのだから当然でしょう。

 そもそも、大阪のインフラが東京都比較して脆弱なのは、インフラの投資計画等の問題であり、都だとか、府だとか、政令市だとかの問題とは本来無関係です。「大阪府だから大阪には一本しか新幹線が通っていないけど、もし、大阪の名前が大阪都だったら、あと3本は多く通ってた!!」なんてことは、直観的に考えてもあり得ないと思いますし、そもそも何らの法的、予算的な裏付けもありません。全体的な印象としては、終始藤井聡さんは具体的な論拠や数値データを用いて議論する一方で、高橋氏の側は、「いやー、俺も以前役人やってたから分かるんだけど、実はこうなんだよねー」というった事実であるかの確認のしようがない、与太話ばかりであったように思います。


 後編は、なぜ、こんなおかしな議論になってしまうのか?という問題を中心に、もうちょっとヘドロチックというか、おぞましい話をしていきたいと思います。




↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σイェァ・・・・・----☆★





食糧自給率と安全保障の問題について書きました⇒食糧自給率の低下って本当に問題ないの?~自給率と食糧安全保障について~ | ASREAD
AD

コメント(2)