脾臓の線維組織球性結節

テーマ:

脾臓腫瘍を摘出した15歳のわんちゃん

摘出後元気になりましたが・・・・



脾臓の尾部に腫瘍があります

リガシュアで血管をシーリングしながら摘出


摘出した脾臓腫瘍


摘出した腫瘍が比較的まれな線維組織球結節(グレード3)という

線維細胞と組織球細胞が同時に腫瘍化し塊を作る腫瘍でした。


この腫瘍は、病理検査での特徴によりグレード1~3に分類され

グレード1 グレード2は良性腫瘍の分類ですが

グレード3は悪性腫瘍に分類され転移も多く発生し

一年生存率は55%以下ともいわれています。


飼い主様と相談し抗がん剤治療を行っていくことになりました

高齢のわんちゃんですが非常に元気ですので

飼い主様と一緒に頑張ってくれると思います。

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卵巣遺残症候群 猫

テーマ:

他院で避妊手術(卵巣子宮摘出術)したのに

発情徴候(鳴き声・ロードーシスなど)が

見られたため 卵巣の取り残しがあるのではないか?

当院に相談にいらっしゃいました。


飼い主様と相談させていただき

発情時に増加するホルモン測定と

遺残卵巣確認のため腹部超音波検査を

行いました。


ホルモン値の上昇と腹部超音波検査で

正常の卵巣位置にのう胞が確認できました。


何らかの原因で卵巣組織が残ってしまった

卵巣遺残症候群による発情回帰の疑いが濃厚でした。


飼い主様はずーと鳴いているのがかわいそうとのことで

試験回復による腹部の精査・遺残卵巣の摘出を希望されました。


手術当日には、発情徴候はおさまっていましたが

今までも繰り返し発情徴候が来ていたことと

超音波でのう胞が確認できた為

手術を行いました。

開腹してみると

左の腎臓尾側の正常卵巣位置に

のう胞としこりが確認できました。


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リガシュアを使用し摘出


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リガシュアにてシーリング後
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摘出したのう胞としこり


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摘出したものの病理検査で卵胞と黄体が確認されました。

卵巣組織が遺残していることが確認できました。


右の卵巣は確認されず、子宮は正常でした。


手術時の卵巣組織の取り残し

または、副卵巣と呼ばれる正常卵巣周囲に

別の卵巣が存在した可能性が考えられます。



大きくおなかを開ける手術になり

猫さんは大変でしたが、

これで発情がこなくなり

穏やかに過ごせるようになります。




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脾臓腫瘍 脾血腫

テーマ:

なんとなく調子の悪いわんちゃん・・・
おなかに腫瘤がありました!!が
レントゲン・超音波検査でおなかの各臓器に異常はなく
血液検査でも炎症マーカーCRPの上昇し測定限界overが

見られただけでした。

脾臓の腫瘤が濃厚でしたが、

破裂している様子もなく、転移している様子もありませんでした。



おなかの腫瘤が調子を悪くしている原因と言い切れない状況で
年齢が15歳ということもあり、飼い主様も悩まれましたが
調子を悪くしている他の原因が認められず
経時的に腫瘍の増大が見られた為手術することになりました。


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下腹部に丸い腫瘤が確認できます



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おなかを開けてみると脾臓の一部から飛び出るように腫瘤がありました

脾臓腫瘍でした。

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脾臓の細かい血管をリガシュアでシーリングして脾臓ごと摘出しました

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摘出した脾臓です。

病理検査の結果は脾血腫でしたので

腫瘍ではありませんでした。


本人は、摘出後元気いっぱいになり

炎症マーカーCRPも正常値に戻りました。

腫瘍でなく、破裂もしていない脾臓のできものでも

炎症反応を引き起こし

体に与える影響があることがあります。


脾臓のできものは、破裂して出血性ショックの状態で

手術を行うことが多いです。

まれに体調の変化がなく

おなかの張りや健康診断で見つかることもあります。

注意深く診察していきたいと思います。





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