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しとしと雨です。
昨日の夕方少し青空が見えていたので晴れるかなーと思っていたのに、このところずっと雨ですね。
ホテルの窓から1人で外を見ていると七奈美を思います。7月7日、命日が近づくと亡くなる1週が鮮明によみがえります。
苦しい顔を思い出さないように、笑ってる顔を思ってきたのにのに、7月に入ると心の奥にしまっておいた辛く苦しかった闘病中の七奈美で胸がいっぱいになります。
最後に家に帰ってきた七奈美、抗がん剤の副作用で細く儚くなってしまった七奈美がソファーで横になり、台所にいる私をずーっと見ていました。
ピオーネ食べると聞くと、ウンとうなずきました。
皮をむき半分に切って口に運ぶとひとつだけ食べました。
これが七奈美が口にした最後の食べ物です。
静かに寝ている七奈美の横で声を殺して泣きました。
お別れが近いと悟った時です。
その日のうちに病院に戻り、危篤になり、7日になってすぐに亡くなりました。
車に七奈美を乗せて銀座から六本木、渋谷など好きだった場所を通って家まで帰る間中、七奈美に話しかけていました。
現実を受け止めることができず少しおかしくなっていたのかもしれません!
ふっと見上げた空には薄く雲がかかった月、この日の月を忘れることができません。
明日は七奈美の七回忌、6年たっても何も変わらない私の心です。闘病中の七奈美を思い出さないように笑顔の七奈美、小さな頃、反抗期の頃、恋をしていた頃の七奈美を何時も思い浮かべてきました。
でも今日は無理!
油断すると涙が出てしまいます。
家族には怒られてしまうけど、いいですよね。今日と明日だけは!
29歳で美しいままお星様になった七奈美。
あの日から6年が過ぎようとしています。