叔母様現る!~そしてお母様へ~

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エラが立ち去り、静けさを取り戻そうかと言うゴールドマイン家に、突如光が舞い降りてきた。


すずき。のたわごと


エラの様子を天界から見ていたお母様が、見るに見かねて地上界へと降りてきたのだ。


すずき。のたわごと

久しぶりに娘たちの元へと降りてきたお母様は、たった今この家で起きている騒動の事などまるで知らないかのように、ファッションの話題をいきなり始めた。

とりわけ、時代の最先端をさらに一歩先行くマリマリーヌのヘアスタイルに興味を持った。



すずき。のたわごと


ハサ・ミデカット卿…

初めて聞くその名に、お母様は胸を躍らせた。

『早く天界へいらっしゃらないかしら…』

そう言うとけろ子の姿を見てお母様は悲鳴を上げた。


『けろ子!何と言う時代遅れなヘアスタイルなのですか!マリマリーヌに髪結い師の事を聞いて、直していらっしゃい!』


相変わらずお母様はけろ子に厳しい。

だがそれは優しさの裏返しだ。お母様はけろ子の事を愛情深く思っている。そしてけろ子もその事は重々分かっている。

けろ子はすぐさまハサ・ミデカット卿のところへ走っていった。


すずき。のたわごと


『おおけろ子よ…何とステキなドレスにヘアスタイルなのでしょう』


お母様はうっとりするような目でけろ子を見つめると、おもむろに本題へと入った。



『エラの言っていることは本当です。

あの子はあのような物言いなので誤解を生みやすいのですが、心根は優しい人なのですよ。

ワサビーヌは頭がいいからそれを見抜いていたようですね。さすがはお母様の自慢の娘です。』


すずき。のたわごと

お母様は軽いため息をつくと、金庫のダイヤルの番号を告げた。

幼少以来疎遠になっていたエラには少々難しい問題だったようだ。


黒ぴょんがダイヤルを回すと、中からもう一つ金庫が出てきた。


『奥様、ここでこれが必要なんですね』


黒ぴょんはそう言うと、小さいルーペを取り出した。

用心深いお母様がもう1つ金庫を用意していたのだ。


肝心のお母様はその事をすっかり忘れていたようだが…。



無事に金庫が開けられると、中からたくさんの宝石と、メガネが一つ出てきた。


すずき。のたわごと


すずき。のたわごと



すずき。のたわごと


そしてこう続けた。


すずき。のたわごと



お母様はそう言い残すと天界へと旅立っていった。


気がつくとアマミーヌ伯爵もまた旅立っていた。

風のように現れ、風のように去っていく…ケセラセラ。



こうしてゴールドマイン家の騒動は終わった。

娘たちは晴れ晴れとした顔つきで、それぞれに授かった宝石を手にし、空を見上げた。



またいつか…

お母様に会える日を信じて…。



おしまい☆



エピローグへ…。

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