私にはO氏とT氏、2人の知人がいる。
双方とも京都市内を拠点とする建築会社のオーナー経営者で、両者は顔なじみである。
ある日、O氏の会社にT氏が相談にやってきた。
Z物件の入札についてO氏の智恵を借りたいという。
おおらかな性格で、面倒見のよいO氏は、相手が同業者なのにその相談に快く応じた。
そして、できるだけの便宜をはかってやったのだ。
「この入札は○○円で落札できる。妥当な外注金額は△△円。すると□□の利益を見込める。もし外注先がこの条件を飲まなかったらワシが責任をもって世話してあげる」と踏み込んだ助言をしたのだ。
この助言に感激したT氏はO氏の指示通り動いた。
そして結果はO氏の描いた通りになった。
だが工事が始まって足場を組むとき、隣からクレームが起きた。
「絶対、足場は組ませない」と。
困ったT氏は、再度O氏に相談をもちかけた。
「Tさん、隣の家の責任者は男性か女性か?」と聞いた。
「女性です」とT氏。
「幾つくらい?」
「だいたい○○歳」
「なんの仕事をしているの?」
「花屋さんです」
「そうか。それならこうしたら」と次の妙案を授けた。
「その花屋さんに行って、お世話になった知人に花を贈りたい。但し一番高い花でないと困る」と言って花を買ってあげなさい。
O氏を信頼し切っているT氏はその通り実行した。
するとどうか、いままで「足場、絶対反対」と言っていた女性責任者の矛先が鈍ったのだ。
一般常識なら、同業者同士の相談はしにくい。
場合によっては、これが原因で仕事の取り合いに発展するケースもある。
だが一方で、仕事の相談をするなら同業者ほど、的確なアドバイスを得られるのだ。
さてO氏のもとに高価な花が届けられた。
それはT氏が「お世話になった人に贈りたい」と言って買った花であった。
この話は講師養成講座を受講するO氏から直接聞いた話である。
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追伸
ここまでお読みいただいて有難うございます。
ブログをしばらく休んでおりましたが、これから再開さます。
当面はボチボチですが。
皆様のご意見をお待ち致しております。多謝。
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