松山市はなみずき通り近くの漢方専門薬局・針灸院 春日漢方

体質に合った漢方薬・針灸治療 更年期障害・生理痛・頭痛・めまい・冷え性・のぼせ・不眠症・イライラ・気うつ、肩こり・腰痛・五十肩に穏やかな効き目

春日漢方 薬局・針灸院


松山の南、はなみずき通り近くの

漢方専門薬局・針灸院です。

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漢方専門の薬局・針灸院を開業して、

もう20年になります。その間に積んだ

知識と経験から、東洋医学ならではの

健康情報をおつたえしましょう。


松山市古川北3-13-22  TEL 089-957-0686


   メール takaisyunsuke@yahoo.co.jp



  年末年始の診療   


年末 12月31(土) まで


年始  1 月 5(木) から


   ご迷惑をおかけしますが、  

   よろしくお願い致します。


 

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       秋の風邪 3題

 

 

 11月になってから、風邪の患者さんが増えてきました。共通してどの方も「熱性」の風邪だったことです。風邪だから「熱」なのは当たり前じゃないかと言われそうですが、漢方流の考え方では風邪の状態を、まず「熱性」のものと「寒性」のものに区別します。漢方的な言葉なら、熱性は「陽性」、寒性は「陰性」です。
 熱性といっても、体温計の熱の高いのとは別です。

 

 

 「寒性・陰性」の風邪は、まず寒気がひどい。手足が冷える。顔が青冷めている。
口が渇かない。水気のものを欲しがらない。舌は潤っている。ぐったりとしんどい。眠たい。
食欲がない。下痢することが多い。小便の色が薄い。痰や鼻水も薄くて透明。
咳は、冷えたら出る。朝方に多い。
脈は細くて弱い。こういう症状がそろえば「陰性」の風邪だと判断します。

 

 逆に「熱性・陽性」の風邪は、悪寒もするけど熱感が強い。顔が赤い。手足が火照る。
口が渇いて、冷水を欲しがる。口が苦い、あるいは食味が悪い。舌は乾いて、黄色い苔が付いている。
じっとして居られないしんどさ。眠れない。ときに便秘がち。小便の色は濃い黄色~赤茶色。痰や鼻汁が粘く黄色から緑色。
咳は寝て身体が温もったころにひどく出る。
脈は、強くはっきり打っている。いつもより早く打っている。こういう方が「陽性」の風邪です。

 


    1、50歳 女性   激しい咳

 

 以前から更年期で「抑肝散(よくかんさん)」を服用されていました。抑肝散は更年期で「血」が不足してきたために、熱が生じて、イライラや不眠、肩こり・頭痛などを起こした時の処方です。
 抑肝散を1週間分をお渡して数日、咽喉が痛くなったと来られたので、「桔梗(ききょう)」を3グラム、3日分を小分けして、これを抑肝散に加えて煎じるようにしました。

 

  しかし、3日後、咽喉の痛いのはともかく、咳がひどくて本格的に風邪になってしまったと来られました。店にいる間もしょっちゅうケンケンと乾いた咳をしていますが、夜ふとんに入って寝ようとすると込み上げる咳ががひどい。その後も咳で何度も目が覚める。咳の前に咽喉がイガイガする。
咽喉がいつも乾いて潤したい。声が少し嗄れている。痰や鼻水はない。
あまりお腹は空かないけれど食べている。大小便は正常。
逆上せるのかいつもより赤い顔をしています。
舌は乾いてケバだって、赤みが強い。 脈は普段より早く、強く打っています。

 

 

 こういう寝入る前に出る乾いた咳は、「肺の熱」だと考えます。咽喉がイガイガして込み上げるような咳で、食欲が正常なら、「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」というお薬を最初に考えます。
麦門冬という薬草が肺の中を潤して、熱を取る処方です。しかし、なんとなく麦門冬湯では物足りない、力不足の感じがします。

 

 この方の普段の体質が「抑肝散」なので、肝臓の血を増やしながら、肺の潤いをつけて熱を冷ます、「滋陰降火湯(じいんこうかとう)」にしました。肺の潤いをつけるのに麦門冬のほかに、「天門冬」も加わり、肝臓の血を増やす当帰・地黄も入る処方です。
 乾いて音の大きな咳が、夜中から一日中ずっと続いているような、激しい咳の場合に考える処方です。口が渇く、顔が赤い、便秘がち、食べてはいる、というような状態のときに使います。

 

 さいわい 「滋陰降火湯」を服用すると、1日分で夜中の咳が軽くなって眠れるようになって、4日目くらいで咳はあらかた収まりました。

 

 

      2、 40歳 女性   ひどい咽喉痛

 

 呼吸器が弱いのか、咳や咽喉の痛み、鼻炎など呼吸器の症状のときにだけ来られる患者さんです。
 今回は、数日前から少し寒気がしていたら、昨日の朝から咽喉が痛くなった。その痛みが夜になってひどくて眠れなかった。擦り剥いた地肌がヒリヒリするような痛み方。
 夜が更けるほどひどくなりませんでしたか?と尋ねると、その通り。咽喉が痛くて、明け方になってやっと眠れただけだったと。
 いまも咽喉は痛くて辛い。早くなんとかして欲しい。声が嗄れてきた。

 

 この方のカルテを見ると、8月にも同じようなひどい咽喉の痛みで来られています。そのときは、「小青龍湯(しょうせいりゅうとう)」に桔梗と石膏を加えて、3日分ずつ2回。それで効かなかったので「銀翹散(ぎんぎょうさん)」3日。その後は、音沙汰なかったので効果のほどは不明。

 

 漢方の師匠からは、夜が更けるほどひどくなる咽喉痛は、梔子(くちなし)剤か「銀翹散」、と聞いていましたので、8月のカルテを見せて、銀翹散はどんな感じだったか尋ねました。
「銀翹散ねえ。あまり印象がないなあ。桔梗・石膏のほうが、ドスンと効いたように思う。」とこちらの記録と合わないお答えが返ってきました。
 この方は漢方のファン歴が長いので、自分の飲む漢方薬はだいたい分かっています。

 

 小青龍湯は、皮膚の表面は熱気が詰まり、胃には冷えと水分が停滞して、中間の咽喉から鼻に熱と水が余って、咳や痰、鼻水の多いときの処方です。
桔梗は咽喉の痛みに、広く使えるお薬。


 石膏は熱を冷ます薬ですが、使う量によって効く「深さ」が変わってきます。少量、2~3グラムだと皮膚のすぐ裏側くらいの熱気を冷ます。風邪の発熱や、ジンマシンなど。
大量、12グラム以上だと、肺の中の熱を冷ます。激しい咳、夜中に猛烈に痒い湿疹など。

 

 この方の、夜が更けるほどきつくなる、という症状は、けっこう深い所の熱症状ではないかと考えます。さらに居ても立ってもおられない辛さ、というのは心臓に関係するのかな?と考えたりします。

 他の症状は、咳がすこし、緑色の痰が出る。目の周りが重たい(副鼻腔炎によくなる)、咽喉は少し乾く、食欲・大小便はふつう。
舌は乾いてはいますが、上の例の方のようなカラカラでケバだったりはしていません。
脈は細くて速い。押さえると強い。

 もし肺の中まで熱が入ると、舌はカラカラになって、もっとしんどいとか顔が赤いとか食味が悪いとかありそうです。熱のこもっている深さは、肺の中に入る手前、気管支や咽喉なのでしょう。そこで石膏の量は2グラムと12グラムの間をとって6グラムにして、小青龍湯に桔梗3グラムと加えました。


 1日分を飲んで咽喉の堪らない痛みが薄らいで、3日目には痛みは無くなりました。
もう一度、舌を診せてもらうと、すでに潤っていました。これがこの方のふだんの体調でしょう。軽い咳や目の周りの違和感が残ったので、さらに3日分を飲んで、今回の風邪は終わりました。

 

 

    3、 55歳 女性   咽喉痛ー発熱ー咳

 

 これはうちの妻です。疲れが溜まったところに、急に寒くなったせいで咽喉の痛みが始まりました。風邪の始めの咽喉痛は「桔梗湯」。
 食欲とか脈とか舌の具合とか何も見ないで、だいたいはこの薬で治ることになっています。

 

 しかし1日、桔梗湯を飲んでも、今回は、咽喉の痛みはどうなったのか分からないまま、熱が上がってきました。
身体が熱ばんで頭痛もひどい。(とくに朝方)。手足も火照る。
口はある程度乾くがそんなには飲まない。
舌はやや乾いて少し黄苔がある。
便秘している。小便はよく出る。
胃はもたれたれるが、返って口いやしく食べたい。

 

 疲れて始まった風邪、朝方に症状がひどい、というところから、血虚(血の不足)の疲労回復剤の「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を作りました。内部の熱を取る「柴胡」「升麻」も入っています。しかし翌朝の頭痛や熱感は同じ。

 

 便秘も変わらないので、もう少し強く内部の熱を取ろうと「柴胡」の量が多い「逍遥散(しょうようさん)」にしました。血虚の便秘の人にはよく効く処方なんですが。

 しかしこれで翌朝の頭痛も熱も返って悪くなったような。赤い顔をしています。脈を診ると、浮いて強くかなり早く打っています。

 

 ここで熱のこもっている場所というか深さを考えてみると、「柴胡」で取る熱は肝臓や胆のうの深さです。それで何も効かなかった。食欲には変化はない。口は少し乾く程度、しんどそうではあるが、仕事は続けている。
 便秘は内部の熱にありがちですが、そこを無視すれば、脈の浮いているのは、比較的、浅い部分に熱が停滞しているのではないか?

 

 そこで「香蘇散(こうそさん)」という処方を思いつきました。香蘇散は、中国のある時代の医学書には、感冒の治療薬の筆頭に挙げられる処方です。
 漢方の師匠の本には、「太陰経の気が停滞して発散できないときに用いる」とあります。
 太陰経というのは、肺と胃腸のエネルギーを外から巡らしているルートです。それ自身は体表の少し内側を巡っています。そこに熱気が停滞すると、発熱、咳や鼻炎、咽喉痛、胸や胃の痞え、嘔吐や下痢にもなります。また気ウツにもなります。

 

 香蘇散を使うのは初めての経験ですが、1日分を服用して翌朝には頭痛がかなり軽くなり、熱感も無くなりました。たった1日分でこの効き目。

 

 これでもう1日、この処方を飲めばすっかり片付くと思いきや、咳が出はじめました。香蘇散に咳止めになりそうな半夏・杏仁・桑白皮を足してみましたが、咳はいっこうに変わらない。
昔の本で調べてみても、香蘇散は胃腸症状の加減方は多くても、咳の話はあまり出てこない。

 

 結局、香蘇散を諦めて、昔からなじみの「小青龍湯」に替えました。これで4日間かけて少しずつ咳は減っていって、ようやく秋の風邪は終わりました。
 たしかに風邪の症状のうち、発熱や嘔吐・下痢などはうまく薬が当たると、1日で軽くなるものです。しかし咳をこじらせると、治すのに1週間くらいかかることが多いと思います。
 これも師匠の受け売りで、胃腸にこもった熱は、上と下(口と肛門)に出口があるから抜けやすい。肺はいっぽうにしか出口が無いので、抜けにくいということでしょうか。

 

今回、はじめて香蘇散という処方を使ってみて、確かに手ごたえはありましたが、その後が、咳に代わってしまったのはなぜかなど、考えるべきことの多い経験でした。

 

 漢方は気長に飲まなければ効かないなんて、世間ではよく言いますが、例えば風邪を治すのに、1週間も2週間もかかっていたのでは、意味がありません。うまく処方が合っていれば、咳でも咽喉痛でも、一日分を飲めば、いちばん辛い症状が我慢できる範囲にまで軽くなるものです。

 風邪には漢方薬のほうが、お医者さんに行くより、手間がかからず安上がりです。そこが分かって、風邪になったら来てくれる患者さんが幾人もおれらます。

 

 写真は店の前のプランター。最近、冬バージョンに植え替えました。ビオラやガーデンシクラメンは分かるとして、いちばん下、赤紫の花は、ボン・ザ・マーガレットという商品名で売っていました。シクラメンの横の白い小花はアッサム。

 このメンバーで、来年のゴールデンウィークまで持たせようという、厳しい経営者です。

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 20年ぶり? レコードプレーヤー復活

 

 

 20年はちょっと大げさですか。15年ぶり? くらいでレコード・プレーヤーが鳴りだしました。

 

 ちょっと前の新聞ですが、アメリカの学校のお話。 教員が授業で、「今では皆さんは信じられないかもしれませんが、音楽はCDのディスクの形で流通していた時代があったのです。」と言っていたという記事を見ました。

 LPレコードやプレーヤーとなると、30歳台の人は、小さいころ家にあったような気がするという感じでしょう。

 

 このプレーヤーは、トーレンスというスイスのメーカーの製品で、発売当時は10万円くらい。初心者向きのやや上級くらい。やはり回転するものはスイス製でしょうか。中古品を4万円で買いました。

 

 レコード・プレーヤーは、ダイヤモンドを先端に付けた針で、レコードの盤面をこすって音を拾うので、その針先が200時間。私の場合なら約2年で摩耗して交換が必要でした。上のプレーヤーの交換針は5000円近くしました。

 またゴムベルトでターンテーブルを回していて、そのゴムが3年ほどで劣化するので、当時は3800円でベルトを買っていました。

 

 そのころ、CDが当たり前になって、とうにLPレコードの生産は終わり、交換針とベルトの買い替えの時期に当たって、10数年前にレコードを聞くことを諦めました。

 それでも、プレーヤーと400枚のLPは、いつか日の目を見る日までと、取ってありました。

 

 

 まずはゴムベルト。トーレンスのTH330だかの型番で検索すると、いまでも通用するベルトがありますが、通販ではジョーシン電器だけの扱いで、送料込みで5040円。他に無いのだから仕方がないか。ゴムみたいに劣化しない材料でできないものか?

 これは交換はいたって簡単です。

 

 

 次はレコード針ですが、この交換針を装着させる部分を、「カートリッジ」といいます。針の先がレコードの溝に刻まれた音の波形どうりに振動すると、そこに取り付けた数ミリサイズの磁石が、これまた数ミリサイズに巻かれたコイルの中で振動します。コイルのなかを磁石が出入りすると、コイルにプラス/マイナスの電気が発生。

 その電気が正確にレコードに刻まれた音楽になってる理屈が私には分かりませんが、レコード・プレーヤーの音を作りだす心臓部がカートリッジ。なかでもごく微細な電線を、正確に巻いたコイルの出来具合が、音の良し悪しを決めます。

 

 写真のカートリッジは、オーディオテクニカのAT150MXという機種。生産終了品なので、3万円で売ってくれました。カートリッジの3万円は、入門コースのやや上級程度。

 オーディオ・カートリッジで検索して、値段の高い順に並ばせると、70万円なんかの品物が出てきます。2センチほどのパーツなのに。我らが使うカートリッジのコイルは機械巻きですが、高級品は手巻きだそうです。機械より人間のほうが細かい仕事が出来るんですね。

 昔、デンマークのオルトフォンというメーカーに、微細なコイルを巻く名人のおばさんがいたそうで、彼女の引退後も、当時の製品の音質を再現!という売りの高級品があるようです。

 

 カートリッジは、その名のとうり交換できるパーツです。レコードの音を作りだすパーツだから、それを交換して音質の変化を探求するのが、アナログ時代のオーディオマニアの趣味でしたが、私は月に1、2枚のレコードを買うことで精一杯。カートリッジの交換なんて考えたことも無かった。

 カートリッジの交換には、4色に塗り分けられた細いリード線をつなぎ替えないといけない。つなぎ間違えると音が出ないらしいので、カートリッジを買ったお店の方にやってもらいました。つなぎの部分の規格がわずかに違っていたので、エディオン・松山本店のオーディオ担当の技術者でも、小一時間かかっていました。自分で手出ししなくて良かった!

 

 

 プレーヤー復活で、最初に聞いてみたかったのがこのLP。 20年近くまえに、大阪の上新庄の輸入レコード店の「ゴミ箱」、1枚300円の箱の中から見つけました。「NEXUS」がバンド名なんでしょう。輸入盤は透明ビニールでラッピングされてるので中身が分からない。

 写真では、私が死ぬほどイヤなビーチボーイズみたいな白人ロックバンドのように見える。300円でもそんなものを持って帰りたくない。写真の下の文字は変形していて読み取れない。しかし「ネクサス」に遠いかすかな引っ掛かりがあって、結局、買いました。

 

 「ネクサス」はトロント交響楽団の打楽器のメンバー。いま見ると写真の下の文字は「ラグタイム」。19世紀にアメリカ流行った器楽曲で、20世紀にジャズの源流の一つになりました。スコット・ジョプリンなどが代表作家。その昔の「ラグタイム」をシロフォンや各種の打楽器で演奏したレコードです。

 問題はその録音方です。当時のふつうの録音は、スタジオで演奏した音をテープレコーダーに録音します。テープの音源は最終的には、マスターテープに編集されて、その音がカッティングマシーンで、金属製のメタル原盤に刻まれます。メタル原盤をタイ焼きの型のようにして、ビニール製のレコードが作られます。

 このレコードは、スタジオにカッティングマシーンを持ち込んで、マイクで拾った音を直接メタル原盤に刻みます。たぶん1曲のあいだに失敗すれば原盤が1枚無駄になります。いわくダイレクト・カッティング。

 テープ録音を介さないぶん、ほんと目の前で演奏しているような生々しさ。

 

 ラグタイムは、お気楽な他愛のない音楽ですが、シロフォンなどの演奏が実に精確で、ぴちぴちの録音と相まって、こってりと美味しい音楽に仕上がっています。これまでもレコード針が摩耗してくると盤面を傷つけるので、このレコードは聞かないようにしてきました。大事に取ってきた甲斐がありました。

 

 

 LP時代の終りころは、ふつうのモダンジャズから趣味が逸れていって、前衛ジャズとうんと古い時代、1920年代のジャズに興味が向いていました。

 1920年代のアメリカは、80年代の日本と同じく空前の好景気、永遠の繁栄といわれたバブル時代でした。1929年の大恐慌までは。というわけで、20年代のジャズはとっても面白い。それが一転して30年代になると、マイホーム志向でさっぱりになります。

 レコードでは、どうもクラッシクよりも、古いジャズを聞きたくなるような気がします。

 

 久しぶりにレコードを聞いてみて思ったのは、CDの音は何もない空間から、いきなり音が出てきているような気がします。それに対してLPはどこから音が出ているかは、はっきりしています。レコード針の先端から。どうもこの気分の違いは大きいような気がします。

 

 

 取りあえず300枚くらい、LPを出してきました。上段がジャズやワールド・ミュージック、下段がクラッシクのような大まかな区分けをしました。これから時代順・アーティスト順なりに並べ替えようと思います。

 

 「いままた、LPブームが。」みたいな話をネットや新聞で見ます。ビレッジ・バンガードという雑貨屋のような本屋で、輸入盤のジャズやロックのLPが「お部屋のインテリアにも。」てなポップを付けて、一枚、3500円で売っていました。ジャズのほうは、たしかにいわゆる名盤揃い。買って損はしないモノではありますが、3500円は高過ぎます。

 たしかにLPを生産しているのは分かりましたが、音楽媒体として市場を作りたいなら、2500円まででないと。「お部屋のインテリア」とか、珍しいモノ扱いの範囲の価格では、少なくともわたしは、手を出そうとは思いません。

 

 

 

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     秋の阪神ツアー

 

この日曜日、大阪と神戸を観光してきました。目的地は吹田の国立民族学博物館と、神戸の中華街。

 

 

 国立民族学博物館(みんぱく)は、広大な万博の跡地の一角にあって、岡本太郎の「太陽の塔」の背中側がよく見えています。大阪には珍しい、広大な森や池、原っぱのひろがる気持ちのいい公園。

 民博前の北米産の立派なカエデが、見事なオレンジ色に紅葉していたので、カメラを出してシャッターを押すと、無情にも「メモリーカードが入っていません」の表示が。

 そうでした。前回のブログで「多肉植物の植え替え」のときにパソコンにカードを入れたまま、カメラだけは電池を充電したりと、準備万端のつもりだったのに。というわけで、民博関連の写真は、パンフレットとお土産だけです。

 

 

 民博の秋の特別展は『見世物大博覧会』。 近所の椿神社の2月の大きな祭りに、以前はお化け屋敷の見世物小屋が出ていました。神社正面の一等地に陣取って,おどろおどろしい絵を外に貼り回して、呼び込みのアナウンスが3日間、ずっと聞こえていました。

 うちの子供たちは、それがあまりに怖くて近づくこともできないので、「大人になったら椿さんのお化け屋敷に入る」と言っていたのに、ご時世でしょうか、大人になる前に、その場所はキレイなトイレに代わって、お化け屋敷は来なくなりました。

 

 お化け屋敷のほかに、覗きからくり、角兵衛獅子(子供の組体操風軽わざ)、女相撲、太神楽(軽業の集団)、各種人形(菊人形とかザルや皿だけで作る人形、生き人形、人魚のミイラ)などなど。最後のコーナーは寺山修司の前衛演劇になって個人的にうれしい。

 

お土産はミュージアムショップで売っていたレトルトカレー、2種

 

 見世物の次は、民博の常設展に。民博は30年以上前、吹田の針灸学校にいたころ、よく遊びに行ってました。子供たちが小学生のころにも、1度、連れて行っています。私は、ここがすごく面白いのですが、人によっては、なにも面白くないかもしれない。

 

 入り口を入って、オセアニア・南北アメリカ・ヨーロッパ。ここまで見て、ニューギニアや中南米の原色のダイナミックな造形に比べて、ヨーロッパの展示品の地味でつまらないこと。農業や酪農の実用いってん張りの道具ばかり。やはりヨーロッパって寒くて貧しい世界だったんですね。それが19世紀後半から、世界中を支配してしまったから、今の実用いってん張りの面白くない世界が出来あがったのか? とか考えます。

 

 次がエスニックの御本家、大御所アフリカ。各地の儀式の奇怪なお面のかずかず。壁を埋め尽くす各種の布地、呪術師のつかう呪いの人形など。

 つづいて「音楽」「言語」のテーマ展示の後、アジア世界。やはりインドから東南アジアのヒンドゥー教や仏教関連の、巨大な飾り物の派手さ加減がすさまじい。あちらの人の宗教的感情というのは、日本人的な静寂・清楚・地味の正反対、原色・ギラギラ・ゴテゴテ・大音量なんでしょう。

 

 

 ここまでで2時間を費やしてしまいました。館内の案内図では、あと3分の1、わが東アジア世界、アイヌや朝鮮、日本の文化の展示が手つかずで残ってしまいました。

 民博にはまだ行ったことがないという方には、強くお勧めします。常設展がこれほど面白い博物館は、日本にありません。大阪方面に行かれる場合に、ルートに組み込んでみてください。

 

 

 いきなり神戸の中華街です。元町の商店街でカードメモリーを買って、やっと写真が撮れました。これは南京町の西端の門。大震災のあとに作られたもので、「光復」の額がかかっています。

 やはり針灸学校ころ、この中華街になんどか来ています。漢方屋という商売がら、中国趣味、中国ひいきから、中国の食材にも興味があって、ここの食材店でお菓子や調味料を買っていました。

 地下の売り場の奥の冷凍庫に、「熊の手」10万円、なんていうのも入っていました。

 

 

 通りの真ん中あたりの公園のあずま屋。ジャズバンドが出て演奏中。たいへんな人だかりができています。

 35年くらい前の中華街はガランとしていて、観光客が大勢来るようなところでは無かった。中華食材店も、近隣の中華料理店のための品ぞろえが中心で、通りの中には中華料理店じたいは少なかったように思います。

 

 

 こちらが通りの東門。正面側が逆光だったので、これは裏側。「友愛」の扁額が。

 

 一目みて、通りいっぱいの人の波がわかります。皆さんもこの門などを写真に収めて、通りに屋台を出している、小龍包や大学芋、中華まんに行列を作って買い求めておられます。

 さっきのあずま屋のあたりに有名な中華まんがあるらしく、1時間待ちの行列だとか。そこいらは人にぶつからずには通り抜けられません。

 

 ここに来た目的は、「幻の豆板醤」を探すことでした。15年前に嫁が神戸に用事あって来た時のお土産が「幻の豆板醤」でした。

 そもそも豆板醤の豆板とはソラマメです。昔、中国のどこかで、バカみたいにソラマメができる所があって、それを保存食として味噌を作りました。唐辛子を入れてピリ辛になったのは後のこと。

 ふつうの豆板醤はドロドロしたペースト状のものですが、その豆板醤は、汁気が無く、形のままのソラマメと鷹の爪が、発酵し尽して真っ黒になって、フワフワした粉に包まれていました。それを一かけら取り出して刻んで、フライパンに敷いた油で炒めて味を出すと、野菜炒めに濃厚な旨みが乗って、肉がいらないくらい。

 大きな瓶だったから、親しい人に50グラムずつ分けてあげると、大好評でした。

 

 その豆板醤を探して、東京に行けば上野と池袋のミニ中華街で何軒か食材店で尋ねましたが、だれも見たことが無いと。

 今回、神戸の中華街で探してみましたが、売っているのはうちの近所のスーパーと同じ、「李錦記」と「ユウキ」の商品ばかり。さすがにエビみそとか、海鮮風味とかバリエーションはありますがここ中華街ならではの商品じゃあありません。

 こうして「幻の豆板醤」はやはり幻で終わりました。次は本土に探しにいくか?

 

 

 ここにしか無いものとして買ったのが、「干しエビそら豆みそ」 250グラム、350円。

 写真に撮るために、開けてみるとゴロゴロした粒が入っています。これがエビなのかソラマメなのか? 味はピリ辛味が無くって、油臭い。果たして使えるものなのかどうなのか、まだ分かりません。

 上のヤギとラクダのカレーにしても、一人で旅行に行くと、ろくなお土産を買ってきません。

 

 

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