もう7、8年ほど経つだろうか
オレはかつて都内最強と自負していたスロッターだった
友人とともにイベントで訪れた冬の八王子
寒さに震えながらも雑誌片手に並んでいた
結果的に南国育ちの6をツモり終日稼働
駅前の富士そばにてカツ丼で祝杯をあげるコトにした
目の前にある緑色のポット的なモノ
オレ達に語りかけてくる緑色のポット的なモノ
そこにこう書いてあった
『そば湯~ご自由にどうぞ~』
オレ達は温かいお茶を飲み干していた
友人B『カッスさん、そば湯でも頂きますか!』
オレ達は互いの湯呑みにそば湯を注ぎあった
友人B『はぁ…温まりますなぁ!』
ちょっと苦めなそば湯のロックを飲み干し、オレ達は富士そばを後にした
一段と寒い風の吹き付ける東京の夜だった