私の夏休みはセイジ・オザワ・松本・フェスティバルに行くっ!でした。

8月21日〜23日と28日に日帰りで松本まで。

数年前の『ファルスタッフ』で出会って以来、その音楽に少しでも触れたくて、松本はもちろん、チューリヒやニューヨークまで追い掛けているファビオ・ルイージさんが指揮をなさるオーケストラプログラムBのマーラー作曲交響曲第2番『復活』を聴きに行くのが本命で、ご褒美AND勉強の松本旅行を計画しました。

音楽に没頭するため、知り合いだらけの松本で、一切連絡を取らず、離れたホテルに宿泊し、静かに過ごすことに。

『復活』では、私のTwitterで度々登場してくださっている某在京オケのコンマス様がコンマスを務められ、もうそれだけで一人スタンディングオベーションをしたくなるほどの大興奮。

コンマス様のソロはなんとも美しく、艶やかで、うっとり…私の口からもこんな音が出せるようになりたいっ!と思いました。

マエストロ ルイージは相変わらずエレガントで、だけど物凄く熱くもあり、軽やかでもあり、、、聴いているとニコニコとしてしまいます。

その姿はバレエダンサーのよう。

頂点を極めつつある背中に、高貴さを感じました。

翌日はオーケストラプログラムAです。

マエストロ ルイージの振るオネゲルは第一音目から心を奪われました。

渦巻くSKOの皆さんの音と体…ここまでSKOの皆さんを動かすとは…舞台上の渦に私も巻き込まれ、休憩中も興奮から抜け出せず、これ以上の音楽に出会うことは出来ないんじゃないかしら!と思ったほどでした。

ここでの別の某在京オケのコンマス様のソロも美しく、繊細で、うっとり…やはり、目指すはコンマス様達の音ですっっっ!

休憩後の総監督が指揮をなさるベートーヴェン作曲交響曲7番…もう心が揺さぶられ、涙が止まらず、私の存在意義を見失う演奏を経験してしまいました。

茫然自失。

この方達の音楽だけがこの世に存在していれば良い。

他には何もいらない。

演奏が終わってほしくない。

この音楽を失いたくない。

明日なにがあっても構わない。

この世に私は必要ない。

これだけの事が私の心にワーッ!と襲って来て、私がこれからどれだけ必死に努力を重ねても絶対に到達出来ないことを感じ、数日間ずっとメソメソとしていました。

せっかく裏にも連れて行ってもらい、マエストロ ルイージともお話しが出来ましたが、心ここに在らず…私のアホゥ!!

私は、こんなにも深く深く深く繋がっている音楽を聴いたことがありません。

なんという音と音楽と心なのでしょう。

なんとこの時間を大切になさっているのでしょう。

私が塾生だった頃に同じく塾生だった子達が、立派にこの素晴らしいSKOのメンバーとして後ろの方で頑張っているのを見て、総監督を真ん中として、まるで親子三代が舞台上にいるようで、心の底からとてもとても感激しました。

私はこの日の演奏を一生忘れません。

音楽は録音と録画をしても、本当の意味では残りません。

生まれた瞬間に消えてしまいます。

この日のベートーヴェンは、もう二度と返って来ません。

この経験をした私は、例え追いつけなくても、例え到達出来なくても、少しでも努力をし、歩き続ける義務があります。

歩いていこうと思えるようになったのは、その数日後、山田和樹さんの、太陽がてっぺんを目指してグワーッ!と昇るような光り輝く演奏を客席で聴き、その光りを全身に浴び、彼と爆笑し、彼と語り、彼の伴奏で歌い、、、彼と同じ時代を生きていけるのだ!という幸せに気付いたからです。

涙が幸せな気持ちに変わり、その気持ちを抱えたまま、松本へ日帰りでGIGを聴きに行って来ました。

マーカス・ロバーツ・トリオさんとSKOの皆さんと総監督のラプソディー・イン・ブルーは、物凄く楽しそうで、自然で、音とリズムでコンタクトを取り合い、緊張がなく…憧れました。

私も客席でノリノリで、好き勝手に楽しみました。

泣いたり笑ったり、ジェットコースターのような自分の心に呆れます(笑)。

でも、『音楽』にはそれだけの力があると言うことですね。

三人のマエストロ達と、SKOの皆さんと、マーカス・ロバーツ・トリオさんに、心からの感謝を…m(_ _)m

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一昨日、昨日はサントリーホールで本番でした。

日本フィルハーモニー交響楽団さんの東京定期初回のプログラムの一つ、『4つの最後の歌』のソリストを務めさせていただきました。

メゾソプラノが歌う『4つの最後の歌』は、とてもとても珍しいと思います。

同世代のマエストロと私が、お互い生まれて初めて演奏する『4つの最後の歌』です。

勉強をしようとしても、、、資料は往年の名ソプラノ達の音源ばかり。

彼女達の軽やかで美しいひばりの鳴く声のようにはいかず、一年間自分の中に芽生えたそのイメージとの戦いでもありました。

私の声はソプラノとメゾソプラノの中間のような位置にあるのは自覚していて、なんとも中途半端です。

ただ、割合はメゾソプラノ率の方が遥かに高いので、ソプラノさん達が軽々と自然に出来るテクニックは、グータラが災いして全く習得出来ていません。

完全には行かずとも、私の声で出来うる限り作品に近付けようと努力をしました。

努力するのは当然のことですね…(´・_・`)

更に苦しんだのは、今年の前半に絶叫系の役が二役あったため、声が音楽から簡単に飛び出してしまうようになっていました。

ただでさえ、私の声はコントロールが難しいのに、ますます怪獣のように暴れる声が出来上がっていて、夏までの仕事は「なんとか」乗り切った感じです。

それでも、『4つの最後の歌』の楽譜は離さず、ボロボロの声でも練習を続けました。

どうしても飛び出してしまう音や音型に、本番ギリギリまで苦労し、、、初日の公演は、連日のリハーサルで慣れて来て、声がとても簡単に鳴る状態…。

こういう時は本当に良くありません。

何年歌っても、どうにも出来ない自分が悔しく…この先どうにか克服したい課題の一つです。

2回目である昨日は、何としてもこの怪獣声をコントロールすべく、とにかく真っ直ぐ、オーケストラの皆さんの音と音楽、マエストロの呼吸に溶け込もう、溶け込もう、と全神経を集中させて臨みました。

でも、これをしようと思えたのは、初日があったから。。。

人生に無駄な事は無く、全ての出来事に理由があるのだとも思いました。

お客様達の違和感、拒否反応、これらは全て覚悟の上でお引き受けしました。

ただ、マエストロや日フィルさんにご迷惑をおかけしたくありませんし、恥をかかせるわけにはいきません。

少しでも、作品と舞台に相応しい己であるように、と髪の毛一本から爪の先まで、マエストロに捧げたつもりです。

カーテンコール以外は(笑)。

そもそも苦手なカーテンコール…ソリストが私一人だけ、という経験がほぼないので、演奏直後の真っ白な頭では全く判断が出来ず、舞台上で完全に迷子でした。

オペラだとカーテンコール表というものが存在し、袖でも指示が出るので、なんとか乗り越えられるのですけどね…カーテンコールはなんとも難しい!

マエストロ達はサラリとやってのけて凄いです。

今、同世代のマエストロと共に歩いて行ける幸せを噛み締めています。

同世代、または若手の指揮者さん達にも同じ気持ちを抱いています。

指揮者と歌手の関係が、少しわかった気がしました。

ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございます。

私の初めての『4つの最後の歌』に、皆様の大切なお時間をいただきましたm(_ _)m

日本フィルハーモニー交響楽団の皆様、お世話になりました。

ヨタヨタの私をジッと見守ってくださり、心から感謝申し上げます。

楽団員様にも助けていただきました(T ^ T)

一緒に進んでくださり、感激です。

二期会のマネージャー陣、支えてくれてありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします!

勉強するにあたり、お力添えをいただいた皆様、本当に本当にありがとうございます。

それが無ければ舞台に立つことも、歌うことも出来ませんでした。

そして、私の歌と精神面を支えてくれている皆様、いつもありがとうございます(T ^ T)

今日からまた頑張ります!

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なんと、天下のサントリーホールで、指揮者部屋デビューを果たしました!!

あまりのことに、昨日の出番の後までソファーに座ることが出来ませんでした。

世界中のマエストロ達、すみません!!

この2日間ほどヘナチョコ歌手が使用いたしました!!!

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譜面台にカバーが!

オーケストラの皆さんに溶け込みたかった私の背中を後押ししてくれました。

細やかな心配りに感激です!!

ありがとうございました(*^^*)



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今月も残り数日…1日に兵庫から戻り、4日〜6日まで京都、9日〜11日まで名古屋、18日〜19日は静岡、21日〜23日まで松本、28日は日帰りで松本、というスケジュールでした。

京都は8月5日は京都ヴェルディ協会さん主催の『ヴェルディ ドラマチックオペラ 祝祭コンサート』というレクチャーを交えたコンサートを、京都コンサートホールのムラタ・ホールで。

バリトンとメゾに焦点を当てた内容でした。

私は『トロヴァトーレ』『仮面舞踏会』『ドン・カルロ』『アイーダ』の係り。

前半に2曲続けて、後半も2曲続けて…しかも、音域がめちゃくちゃ広い上にキャラクターも違う、という物凄く難しいコンサートでした。

バリトンさんは『リゴレット』『仮面舞踏会』『オテッロ』『ファルスタッフ』から2曲、という、こちらもとんでもなく大変な曲目と曲順に…思い出してもゾーッとします。

滞在中はヴェルディの話題ばかりになるかと思いきや、ワーグナーファンの皆さんばかり!

それだけでなく、皆さんとてもオペラに詳しくて、イタリア語を勉強なさっている方もいらっしゃるし、歌も習われていたり、ピアノの名手だったり、、、と、私達がついていくのに一苦労するほど!!

そんな京都から戻ってすぐの名古屋。

名古屋フィルハーモニー交響楽団さんのコバケン・スペシャル2016 ヴェルディ『レクイエム』では、この時期の敵であるエアコンにやられてしまい…リハーサルで全く声が出なくなりました。

ギリギリまで小林先生にもご心配をおかけしてしまい、関係者の皆さん全員にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんm(_ _)m

本番には回復し務めを果たす事が出来ましたが、本当にコンディション管理は難しく、毎日毎時毎分悩んでいます。

身体が楽器なので、いつなにが起きてしまうか全くわかりません。

恐ろしいことです。

自分に起きることも辛いのですが、仲間に起きることもとてもとても辛いのです。

それを懸命に、本人の持っている全ての技術と集中力を駆使し、立派に乗り越える姿を見た時、全身全霊で応援し、その成果をめいっぱい讃えずにはいられません。

私ももっともっと気をつけなければなりませんし、乗り越えられる技術と精神力をつけたいと思います。

小林先生とのヴェルディ『レクイエム』は2度目ですが、この日のLacrymosaは一体となれた気がします。

別の方と演奏する時は、どうしたら良いのかわからないほどです。

出来れば、まずは小林先生に近い「お弟子さん」とご一緒出来たら嬉しいのですけど、まだまだ振ってくれそうにありません(笑)。

気長に待とうと思います。

そして、なんと言っても名フィルさんと岡崎混声合唱団さんと愛知県立岡崎高等学校コーラス部の皆さんの組み合わせは鉄板ですね!!!!!

ソリスト不要!と思ってしまいました。

いつか近藤先生の指導を見学させていただきたいです!!!!!!

と、ここまでが8月上旬の出来事でした。

続きはまた更新しまーすo(^▽^)o








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