朝6時過ぎには早起きの老人たちで既にフロアはいっぱいでした。
若者にとって飲茶は古臭いイメージがあるようで人気がありません。
店内にはあまり見かけなくなった飲茶のワゴンが行き来しています。
(最近はオーダーシート式が主流)
「セイロの蓋も三度まで」と言いますが、売り子が連呼する広東語の料理名を聴きとる
のは至難の業なので、外国人には蓋を開けてセイロの中身を見せてくれることが多いです。
日曜日は家族で新聞読みながら飲茶が香港の日常。こんな光景が午後まで続きます。
ですから、週末の早茶は朝一番に行って席を確保しないと客の回転が悪いので
食べ損ねます。
レトロな茶楼の夜明け。点心を取ると清算用カードにスタンプを押されます。
(左)煎腸粉とプーアール茶
ホットプレート付きワゴンを見つけたら、煎腸粉や大根餅など、油をひいて表面を焼く
スタイルの点心が食べられます。有名な蝦腸粉などは、これではなく専用の
ワゴンがあるから注意。
プーアール(ポーレイ)茶は油を流す効果があるので、こんな点心にはぴったりです。
(右)粥
豚肉、生姜、貝柱などがふんだんに入った粥。 香港や台湾で食べる粥は
何故こんなに美味しいのでしょうか?日本の中国料理店で食べるものと比べてダシの
効き具合が決定的に違います。
咸水角
モチモチした皮の中に豚や野菜の具が詰まっています。
(左)蒜茸蒸肉排
豚スペアリブのニンニク風味蒸し
こんな脂っぽい点心にはプーアール茶が合います。
(右)名前不明ですがゼラチン質の豚足のようなもの。香港人が好みます。
馬拉糕(マーラーカオ)
うちの奥さんの大好物。得如酒楼のは蒸したてホカホカで特に美味しかったです。
(右)レトロな電灯
お会計は店員さんを呼んで清算用カードを締めてもらい、これを自分で検収台へ持って
いって支払います。
1Fには外売部もあるのでお持ち帰りも可能です。
二人で77香港ドル(2人で約1,000円)
かなり怪しげだったけど、お手頃価格で美味。大変満足いく飲茶楼でした。