レジデントたちのモノローグ

鹿児島民医連の研修医ブログ。
鹿児島・霧島・奄美など県内各地の地域医療を支える初期・後期研修医たちの奮闘記!


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おはようございます。

昨日はACP Journal Clubの抄読会をしました。

担当はオリタです。

 

スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)は心血管疾患の一次予防に効果があるか?あるとすれば、どのような人でより効果的か?という疑問に対する一つの回答です。あくまで一つの回答ですが。

「40~75歳」、「一定の条件のある」と、かなり限定されていることを前面に押し出している印象。

 

心血管疾患の既往なし、LDLコレステロールは目立って高値ではない、家族性高コレステロール血症でもない人を対象にしているガイドライン。「微妙だけど薬どうしようかなぁ」という場合のいい指標になりそう。

 

リスク因子は脂質異常症、糖尿病、高血圧症、喫煙 と設定されています。

 

全死亡率、心血管死、脳梗塞、心筋梗塞などは有意差をもって抑制されていましたが、NNT(何人に治療介入したら1人の治療効果が望めるか)はかなり大きいようです。

 

10年間でリスク因子10%ならスタチン投与を強く推奨。

7.5%以上なら、患者さんに十分に説明したうえで投与を検討するよう推奨。

 

リスク評価については既存の計算式があるとのこと。

75歳を超えた高齢者の場合、予防効果については今のところ不明。予防のために始められた人のやめどきは後々問題になりそうです。

 

計算ツールはWebで検索するといくつか見かけます。

いろいろなケースを想定して入力してみてください。

 

まとめると

・40~75歳

・心血管疾患の既往なし

・リスク因子が1つ以上ある

・10年間の心血管疾患発症リスクが10%以上

という人にはスタチン投与を推奨する、という結論。

 

ガイドラインはいくつかの機関が提唱していますが、今回のUSPSTFガイドラインとACC/AHAガイドラインは大筋で一致している様子。ACC/AHAの方がややハードルを下げているようです。

 

「10年間の心血管疾患発症リスクが10%以上の人」という根拠は何か?という疑問あり。対象となる人はこのリスクを計算して選んだわけではないようです。また、先ほどのスコアリングは年齢の影響が強く反映されるため、若いけど将来的なリスクが高そうな人をどうするかなぁ…という疑問には答え切れていないようです。

 

とりあえず現場ではどうすれば良いでしょうか?

スタチンはジェネリックもあり、コストの面では改善してきているため、ハードルは下げておいて良いのでは?というアドバイスでした。

 

あと、どんな薬をどのくらいの量で、あるいはコレステロール値はいくつぐらいを目標にしたら良いか…このあたりはガイドラインの原文か引用文献をあたる必要がありそうです。

 

これは逆に、スタチンを既に服用している人に、継続が必要かどうかを判断する指標にできるかな?

薬をやめたがる人って少なからずいるしなぁ…

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