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2006年10月07日

病室を改造した女性患者

テーマ:患者



20代前半の若い女性(Hさん)が個室希望で入院してきた

ナースステーションに入院患者は外来ナースとやって来た

フリーのナースに患者を部屋まで連れていってもらう

担当ナースはアナムネをとりに行く

ナースステーションに戻って来たナースが

『Hさんって○○さん(私)と同じ中学校らしいよ?』

マジですかっ!?私・・・知らないんですけど・・・

聞けば年齢は私より一学年上で中学ではバスケをしていたそうな・・・

え・・・っと・・・私、バスケ部ではなく文科系の部活だったんですけど・・・

そんなに私って目だってたのでしょうか?(汗)

でも、本人を目の前にして

『私・・・Hさんのこと知らないし、共通点ないです」とは言えず

あやふやな態度でHさんには接していた

そんなある日のこと Hさんの部屋へ巡回しに行くと

窓にはレースが裾に施された真っ白いカーテンがつってある・・・

それもドレープがきかされ いい感じに緩みがかかっていた

布団にはあきらかに私物である布団カバーがかけられており

至る所がそりゃ見事に綺麗に模様替えされていて

無機質な病室が乙女部屋になっていた・・・

・床頭台がメルヘンな白い引き出しのタンスになっていた

・個室用ソファー(灰色)が赤いローソファーになっていた


『友達もお見舞いに来てくれるし 殺風景なんイヤやね~ん♪』

Hさんが退院するまでドクターも何も言えずな状態

Hさんが退院する時 家人とともに引越しするかのような大荷物を


車まで運んだ私達ナースだった・・・


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2006年08月09日

患者よりアルバイト

テーマ:同僚


同期で就職したT子は九州からこちらへやってきた

衛生看護科卒だった彼女はこっちで正看護婦の資格をとった

そんなある日のこと・・・

T子が受け持ちの患者の様態が日勤と準夜勤の交代時に悪化

受け持ち患者の様態が悪化したなら普通は担当ナースは居残る

受け持ちでもなくても 緊急ゆえナースは居残って処置をする

そんな中 T子は気もそぞろで落ち着かない

とにかく受け持ちだったT子にDrが来るまでの指示を仰ぐが様子がおかしい

私:「何してんの!早くDr呼ぶか指示もらってよ!」と言うと

T子:「ゴメン・・・私、今から行かんとアカンとこがある」

私:「それどころちゃうやん!!!」

T子:「ゴメン!後、頼むね」

そのままT子は病棟を走り去った・・・

その後 T子が他の病院でアルバイトをしているという噂が広まった

そんな噂が広まってるから気をつけるように・・・と余計なお節介をした私に

T子:「誰から聞いたの?」

と アルバイトをしているという事を否定するまでもなく

誰がそんなことを言っているかを知りたがっていた

誰からとかそんなことやなくて 仕事さえきちんとしていれば

そんな噂を立てられることってないはずやん?

と言うか 看護業界ってそんなに広くないよ?

T子がアルバイトしてる病院の患者がこっちの病院にかわるとか・・・

そこの病院の看護師がスタッフの友人だったりとか・・・

そういうことからわかってしまうこともありえるんだよ?

結局 T子は総婦長に呼び出され注意を受けた


2006年07月22日

本気で身体が震えたこと

テーマ:恐怖体験?

仕事をしていると色んなことに出くわします


視えるはずのないモノが視えたり感じたり・・・


でもそんなのは気の持ちようで


多少のことでは動じなくなりました(図太くなった)


でも本気で怖い!と思った経験した出来事を・・・


ある内臓疾患で入院してきた男性患者がいました


看護するにあたり気をつける点がありました


『家族に迷惑をかけている』 『仕事に復帰できないのでは?』


『病気が治らないのでは?』 と思っている節があるので(所謂 鬱症状)


精神的な不安を取り除きつつ看護していきましょう


そういう目標を立て スタッフもしょっちゅう病室へ行き


患者の気持ちの変化を見逃すまい!と息巻いていました


時間のある限り スタッフが話しを聞く・・・


次第に笑顔も現れ 私達スタッフも少し安心しかけた頃でした


準夜勤務と深夜勤務の申し送りが終わり


深夜ナースは直ぐに その患者の病室に見回りに行きました


その時でした


「早く来て!!!!!!」 と深夜ナースが慌ててナースステーションまで


走ってやって来ました


なにごと!!!と思いスタッフ全員がその患者の病室に行くと


目の前に 人がブラ~ンとぶら下がっていました


なにせ古い病棟で古い病室です


とってつけた消防装置のスプリンクラーの配管がむき出しになってます


その配管に紐をくくりつけ 自ら命を絶ったのです


二人で足を抱え 一人はベッドに登り配管と首の間の紐をハサミで切り


一人はドクターを呼び出します


はじめてその現場に立ち会った私は言われるがままに


先輩ナースの指示に従うしかできませんでした


ドクターが来るまで心マッサージを施しますが


手遅れでした・・・


警察の鑑識や事情聴取も勿論ありました


最後に見た患者の笑顔・・・今でも忘れる事ができません



★余談ですが このような場合は紐をほどいてはいけないことも


後から知ったことでした



2006年07月09日

予知する患者

テーマ:患者

脳疾患で半身不随になり 言葉も上手に発せなくなった男性患者がいました


日中はリハビリも車椅子で散歩もしていましたが


一日の殆どを寝て過ごされていました


枕元にはナースコールを置いてあるにも関わらず


大声でナースを呼びます






「おぉーーーーーいっ!」




個室に入っていたのと 大声を出すのは昼間だけだったので


他の患者からの苦情は 殆どなく


「あ~、また呼んではるわ~」


ってな感じで 微笑ましい患者に入っていました


その男性患者のお気に入りナース(Tさん)が担当の時は


一時間も経たないうちに呼ばれます


しょっちゅう呼ばれるため 嫌気がさしてくるTさん


「も~ぉっ!!私は‘おおい’さんとちゃうわ!」


と 呆れ顔と怒り顔を混ぜたような表情をしながら


ブツクサ言って その患者の要求を聞いていました


その後 半年もしないうちにTさんは 電撃結婚をされました


Tさんは 大井さんになりました


2006年07月07日

見られたくない時に限って

テーマ:ブログ

今みたいにナースキャップ廃止ではなく


必ずキャップをかぶらないといけなかった頃


長い髪を一まとめにしたり アップにしてキャップの中に押し込んでいた


準夜勤務の出勤で制服に着替える前に


患者の家族に会うと必ず 『誰かと思ったわ~~~!』 と言われたり・・・



ミニチュアダックスフンドが 【ほねっこ】 を食べて ドーベルマンに変身し


犬なのに 『別人やん!』 と突っ込み入れられたり


まるっきり日本犬な ゴン太が 【ほねっこ】 を食べて


いきなりイングリッシュコッカースパニエル(違ったらごめんなさい)に変身し


犬なのに 『別人やん!』 と突っ込み入れられたり・・・



ま・・・あんな感じで制服・私服の私は違ってたのです


ですが わかる人にはわかってしまうんですね


そんなある日の休日・・・


友人と休みが殆ど合う仕事ではないので


よく一人で近所の大手スーパーとかに行ってました


ナースといっても給料は安月給です


洋服だって そんな高価なブランド物なんて


滅多やたらに買えるわけでもなく


ワゴンの中のセールの服を物を物色したり


休憩するのに 喫茶店入ってお茶したり


スーパー内のフードコートでソフトクリームを食べたり・・・


でね、不思議とそんなときに限って


退院した患者や入院中の患者家族に会ったりする比率が高い


「お願いだから 見て見ぬふりして」と目を合わさないように


念だけを送り続けるも



看護婦さんっ!!

と必ず呼ばれ


看護婦さんも買い物するんや~」 「ソフトクリーム食べるんや~」


と へんなところで感心されてしまいました


私だって制服脱げば 一般ピープルですぅ・・・




2006年06月28日

我が子しか見えない

テーマ:病棟

小児科に入院している乳幼児は 夜泣きをする場合があります


なので 乳幼児の入院の場合は母親が付き添うことが多いです


そんな中 6人部屋に入院してきた乳児(Aちゃん:男児)がいました


両親の心配も痛いほどわかります


小児科の部屋は婦人科と病棟が一緒で


ナースステーションから離れていました


 

ある夜勤中 Aちゃんの父親がバタバタと走って病院から出て行きました


何事かと思い ナースステーションを出たら


Aちゃんが 泣いている声が聞こえます


母親が一生懸命なだめています


容態の変化もなく ただの夜泣きでした


しばらくすると落ち着いたのか 泣き止んでくれたのですが


私がナースステーションに戻ってすぐに


Aちゃんと同室の患児の母親が自分の子供を抱きながら


話しを聞いて欲しい・・・と やってきました


『夜泣きするのは 子供だから仕方ない。自分の子もする。


それはお互い様だし重々承知しているのだけど・・・


ただ 子供が夜泣きしてるからと言って


音の出る本を鳴らしたり ラッパを吹いたり・・・


夜中に鳴らして なだめさせる事をAちゃんのお母さんが


してるんですけど  やめさせて欲しいんです』



いぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーー!そんな事があったんですかーーー!?



そんな事 申し送りで聞いてないですーーー!


と 思っていたら Aちゃんの父親と共に・・・


なんと!おじいちゃんとおばあちゃんまでが来院!


ぶったまげた私は とっくに面会時間も済んでることと


同室患児も寝ているので 帰ってもらうよう言ったのです


すると Aちゃんの部屋から聴こえてきたのは・・・


病棟に鳴り響く さんさん七拍子の軽快なシンバルの音


猿がシンバル叩いてますぅーーーーーーーーーーーー!(泣)


私がAちゃんの おじいさん・おばあさんと話しをしている間に


Aちゃんの父親が病室に『猿のおもちゃ』を持ち込んで鳴らしたのです


急遽 私の独断で個室に移動していただいたわけなんですけど・・・


翌朝 Aちゃんと同室だった他の患児の親達は


私が廊下にいると知ってか知らずか


Aちゃんの母親の非常識な行為に 誹謗中傷でひとしきり盛り上がっていました



2006年06月24日

見えざる姿と聞こえざる声

テーマ:恐怖体験?

入院している患者が長引けば長引くほど 


嫌気がさす患者とそうではない患者に別れてしまう


だけどそれを顔や態度に表すと 医療スタッフの


プロフェショナルとしては 失格である


『アナムネ』 をとる・・・というのは 患者の家族背景を踏まえ


看護していくための大切な情報源です


やはり家族との密接な関係がない老人患者も多いもの


そんな中 痴呆はないが身体の自由が利かず


家族の見舞いも殆どない老人入院患者(男性)がいました


家族が病院に来るのは 入院費用を支払いに来るだけの時でした


そんな家族の愚痴も言わず 家族は多忙で見舞いに来る事ができない


・・・そう思っていた老人患者でした


オムツ交換も病衣の洗濯も全て ナースとヘルパーがしていました


そんなスタッフに いつもいつもねぎらいと感謝の言葉をかけてくれてました


そうなると自然にスタッフも その老人患者に対し優しい気持ちになっていきます


病状が悪化し 残念ながらその老人患者は亡くなられました


準夜で担当だった私は いっぱい話しかけながらエンゼルケアをしました


家族の人が迎えに来られ 担当の私と医師と事務職員は


寝台車に乗って無言の帰宅をする老人患者を見送り準夜勤務を終えました


ナースステーションから更衣室に行くのですが・・・


自分の背中左後方が ザワザワと何かを感じます


帰宅するため車に乗り込んだ私ですがバックミラー越しに


最後のケアをした老人患者が後部左座席に視えました


でもその顔は にこやかで 恐怖感が湧いて来ません


自宅に着き 家に入り鍵を閉めた途端に家のインターフォンが鳴った


準夜勤務を終えてるので時刻は勿論 夜中の2時前です


そんな時刻に誰も来るはずありません


『おじいさん、無事に家に帰れました。ありがとうね。』心の中で呟くと


今度は私の母親が (当時、自宅から通勤してました)


私に・・・・・・




「母ちゃんらが寝てるのになんで ピンポン鳴らすんやー!」

(# ゜Д゜)ゴルァ!!




(;゜;д;゜;)あ・・・私とちゃうちゃう



2006年06月21日

年齢詐称?

テーマ:患者

今みたいに老人介護施設という所がなくて


あっても 『老人ホーム』 ぐらいしかなく入所が困難だった頃


自宅介護に限界を感じ 病院に入れて欲しいと希望する家族


病院はあくまで病院であるため 入院しても介護だけでは


病院経営が成り立たない


そのため なんとかして病名をつけ


入院させて必要でもない点滴を毎日し点数を稼ぐ・・・


そんな十数年以上前の話しですが・・・


会話が困難で 認知症(痴呆)がある老人のアナムネをとる

(アナムネ=簡単に言えば 患者の個人情報みたいなものです)


情報は勿論 家人から聞くしかないんですが


老人患者の息子さんのお嫁さんに 情報を色々聞いてたんです



私  :「おいくつですか?」


嫁  :「52歳です」


私  :「いえ・・・あの・・・お嫁さんじゃなくて・・・」

(どー見ても80歳超えてるで!このおじーさん)



聞き方にも注意が必要と思う前に


突っ込みを入れたかった私だった


2006年06月17日

呼び出しで ダメだし

テーマ:患者

病棟勤務をしていた頃


ドクターの回診時間間近になると


ナーススティション内のマイクで入院患者に知らせる


ロビーで話し込んでいる患者達はそそくさと


自分の部屋のベッドに戻り横になって ドクターの診察を待つ


診察時間になっても 患者が戻って来ない場合があるので


マイクを全館放送に切り替えることもしばしばです


『○○病棟 ◎階に入院中の ▲▲君 ▲▲君 お部屋にお戻りください』


女子アナウンサー気取りで10代の若い入院患者を全館放送し呼び出した私


直後 事務から内線電話がかかってきた 


「軽穂さん!患者様には “様” をつけて呼んで下さい」


あぁ・・・ごめんなさい~!


 

2006年06月15日

みどりちゃんがやってくる日

テーマ:患者

 

外来当直をしていた頃



「こんばんわ~!今日、○○先生の日やんねぇ!?」



と 事務当直に確認して 外来の椅子に座るのは


1週間おきぐらいにいつもやって来る みどりちゃん


診察時間外にしか やって来ない


いつも素敵な洋服で 流行の髪型で 背が高く スタイル抜群!


そしてそして



ハスキーボイス  みどりちゃん




その みどりちゃんのお気に入りのドクターは


『さだまさし』 によく似た ちょっぴり薄毛なアルバイトのドクター


処置(注射)をしてもらいながら ひとしきり 『さだまさし』似のドクターと


一方通行なトーキングをして



「じゃ、行って来るね~!センセもお店に絶対来てな!」


(悲しいかな・・・私達ナースには 余り愛想は振りまいてもらえませんでした)


初めて みどりちゃんに接した時はうろたえました


だって・・・本名がまるっきし 男名だったんです