悩み多き混合栄養

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久しぶりに授乳支援についての話題ですメモ

 

今年の8月末に、平成27年度に行われた「乳幼児栄養調査」の結果が、厚生労働省から公表されました。

 

その結果によると、授乳期に母乳のみで育てた保護者は、生後1ヶ月と3ヶ月ともに調査開始以来初めて5割を越えたとのこと流れ星

 

(ちなみに当院で4ヶ月健診を受けた赤ちゃんのうち、母乳栄養で育つ赤ちゃんは58%です)

 

(厚生労働省HPより)

 

9割以上の妊婦さんが「母乳で育てたい」と考えていることは10年前と変わっていませんでしたが、より多くの母親が母乳育児のメリットを理解して実践した結果が、データに反映されているのだと思います。

 

母乳で育てている人が増えたという事実は、母子の健康増進につながることと、社会的にみても様々な病気を予防するという観点から将来の医療費抑制に影響するなど、大きな利点があります。

 

しかし、他の調査結果を見てみると、授乳支援体制に関する問題点がよく見えてきます。

 

授乳について困ったことがあると答えた人は全体の7割以上いて、栄養方法別にみると混合栄養の人が88%と最も多いとのことあせる

混合栄養をしている人の10人のうち約9人が、何らかの悩みを抱えながら子育てをしていることになりますガーン

 

(厚生労働省HPより)

 

その悩みの内訳は、母乳が足りているか分からない、体重の増えが良くない、母乳が出ない、母乳を飲むのを嫌がる、相談場所がない・・・などです。

 

私も長男を混合栄養で育てましたが、母乳だけで育てられない自分が悔しくて、母親失格のようにも考えてしまい、日々悩み辛い時間を過ごしましたガーン

 

当院の授乳相談室は、開院して1年経たないうちに「母乳育児相談室」から改名しました。

その理由は、混合栄養の方にも積極的に相談室を利用して欲しかったからです。

混合栄養でも長く母乳育児を続ければ、それだけ健康メリットが得られますひらめき電球

母乳育児の妨げにならないようにミルクを足していくには、やはり専門職の支援が必要になることが多いのです。

 

今、世界中の先進国は「健康ブーム」です。

日本でも高価な「トクホ」の食品が売り上げを伸ばしていますよね。

 

授乳についても同じで、母乳栄養が母子の健康に良いという事実が当たり前のように知られるようになり、それに加えて大変真面目な国民性の日本人ですから、母乳で育てなければと考える母親たちが追いつめられてしまうのだと思います。

 

大事なことは、「母乳で育てる人が増えること」ではありません。

増えた方が良いに決まっていますが、我々がそれを目的として支援するのは間違っています。

 

最も大事なことは授乳しているお母さん1人ひとりがその授乳スタイルに満足し、笑顔で赤ちゃんに授乳することです

 

そのためには、何か困ったときに適切な授乳支援をどこでも受けられる必要があります。

 

そして、授乳支援のスキルを持った専門職がもっと地域で活躍できるような体制を整備しなくてはなりません(これは役所や厚労省が頑張ってくれないと、どうにも出来ないのですが・・・)

 

そしてそして、母親と支援者が努力を積み重ねた結果、おのずと母乳で育てる人は増えるのだと考えます。

 

 

混合栄養をしている保護者の方へ

悩み多き授乳生活かと思いますが、仲間は沢山いますグッド!

どうぞ近くに信頼できる支援者を見つけて、自信を持って授乳を続けてくださいキラキラ

 

院長  江田