<一部訂正とお詫び>
めいらっくす さんより抗議のツイートがありました。
「めいらっくす」 という名称は、
明治製菓ファルマの有名な抗不安薬「メイラックス」と同じ名称かつ造語であり、
検索上位100件には抗不安薬しか表示されませんでした。
本人もメンタルや医療ネタを盛んにツイートしていたことから、
薬名称を宣伝するのための悪質なアカウントであると推測してしまいました。
「心外」との抗議を受け、下記リストからは削除しました。
お詫び申し上げます。
読者の皆様へ 彼女のツイートにて、直接真意をご確認ください。
https://twitter.com/orangemikan1234/with_replies
***
とってもわかりやすい工作員「タバスコ」さんをご紹介します。
https://twitter.com/oWwPBRK3kmJmmQy
彼のツイッターデビューは、2016年1月8日
ワクチン推進者の堀成美 さんへのリプライのようです。
その日のうちに、抗癌剤の広告係である勝俣範之氏へもリプライ。
堀成美さんと、勝俣範之さんと御親交があるか、
工作活動としてのテストツイートと考えるのが自然でしょう。
あまりにも、わかりやすいデビューです(笑)
次に、どんな内容をツイートしているのかざっと見ると、
以下のように集約されます。
(1)子宮頸がんワクチン被害について、治療行為をせずに治った人がいるので薬害ではない
(2)怪しいカイロプラクティックの施術者と自称回復者をさかんに紹介
(オールドボーイさんのように、あるカイロプラクティックの関係者は、
私のブログへもいいねやコメントを寄せてきます。
いいねボタンを押している人の中には、宣伝と攪乱目的で、
宗教や非科学、治療宣伝目的の人もいるので気をつけてください!)
(3)ワクチン・がん利権工作員のリツイートと応援
(堀成美、勝俣範之、祭谷一斗、久住英二、村中璃子、Natrom、禁煙ポンスケ、
下地二九司(sagechinMR) akimi_o @名古屋、oldboy2012、Tsuyoshi Miyakawa、
io302、中村利仁、論者(西保男・自称シャカニセッポニスト)、
keicom など、わかりやすすぎるメンバー)
(4)HPVワクチン被害者は、詐病・詐欺と誹謗中傷(もちろん何も根拠を提示せず)
(5)子宮頸がんワクチン被害者連絡会の関係者へ、
殴り書きのような根拠のないメンションを送り付け誹謗中傷する
(6)科学的な論考を自身からは発信しない
(3)~(6)については、いまさら解説の必要はないと思いますので、
(1)(2)について検討してみます。
一部の人が、治療行為をせずに回復したこと、
または代替医療やプラセボ効果で治ったことは、
ワクチンが原因でなかった根拠になるのでしょうか?
実は、自然治癒・プラセボで改善する病気・症状は枚挙にいとまがありません。
実際の病、症状も、放置で治るものが大多数であり、
プラセボ効果で、症状がより軽減することは医学の常識です。
つまり、プラセボや放置で治ったことをもって
原因が心因的などワクチン以外の理由とする根拠にはなりません。
(なお、全員に効くわけではなく、2~5割(平均3割)程度と言われています)
ここで断っておきますが、被害者達は、
『症状が多岐にわたる前例のないものであり、
原因(作用機序)が明確にはなっていないので、
「根治させるための」治療法はまだ確立されていない。
だから、原因(作用機序)の解明と
治療法の確立を目指し研究してほしい。』
と主張しているのであり、
全ての治療法や代替医療を否定しているわけではありません。
試行錯誤しながら、必死に自分の体・症状にあった治療法を模索しているのです。
ましてや、「治療法がない」と断言して、
他の被害者患者の回復を遅らせ、足を引っ張っているなど、
事実無根の誹謗中傷以外の何物でもありません。
一部の人達が回復したことを根拠として、
回復しない人を心因性だ、親のせいだと決めつけ責めるのは全くのナンセンスです。
科学的議論を逸脱した、「詭弁(きべん)」の典型と言ってよいでしょう。
また、彼らの目的の一つに、被害者連絡会や全国の被害者会について、
風評で信用を低下させ、結束力を弱めることにあるのではと推測します。
敵に対し、疑心暗鬼を抱かせ、内部結束力を弱めることは、
古来から争いごとでの常套手段です。
なお、私は、代替医療をすべて否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、本当に被害者へ寄り添い、回復を望んでいるならば、
このような被害者会を誹謗中傷し、患者心理を不安定にさせ、
内部分裂を狙ったような発言をするでしょうか?
実名や症例報告、詳しい施術や経過観察を開示しないで、
ある一名の特定の代替療法を宣伝するでしょうか?
よからぬ思惑があることは誰の目にも明らかであると思います。
****
ここで、少し話はそれますが、命題(めいだい)と対偶(たいぐう)という
論理学の初歩を説明します。
「Aならば、Bである」という命題(論理的な結びつけ)がある場合、
「Bでないなら、Aでない」 を、「対偶」といいます。
ある命題が成り立つ場合、その対偶も必ず成立します。
(論理学では、成立することを「真である」という表現を使うこともあります)
ここで、次のような命題を考えてみます。
「放置(プラセボ)で治ったならば、
症状は(ワクチンなどの)特定の要因・疾患によるものではない」
この命題の対偶を考えると、
「症状が(ワクチンなど)特定の要因・疾患によるものであれば、
放置(プラセボ)では治らない」
この対偶が成り立たないことは、明らかです。
数々の疾患・症状について、放置・プラセボでも多くの人が回復・改善するからです。
(なお、全員が治るという意味ではなく、一部の人は治るという意味)
対偶が成り立たないということは、元の命題も成り立たないということです。
ある命題が一見正しそうに見えるとき、
対偶を考えると、簡単に誤りに気付く場合があります。
詭弁を使って誹謗中傷する工作員の主張について、
対偶を考えると、ウソを簡単に見抜ける場合がありますので、
「命題」と「対偶」、ぜひ普段の思考でも使えるようにしましょう。
<関連記事>
◆ 産科婦人科学会の洗脳教育(HPVワクチンの有効性?と安全性?)
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◆ それでもHPVワクチン受けますか? 不妊(流産)リスクの増加
<参考図書>
- 人はなぜ治るのか―現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム/日本教文社
- ¥2,520
- Amazon.co.jp
<参考リンク>
◆ 論理的思考力と議論とディベート http://ronri2.web.fc2.com/index.html
◆ プラセボの総説(大分大学医学部 中野先生)
http://www.med.oita-u.ac.jp/pharmaceutical_medicine/koza/sanko1.html
中野重行
プラセボについて考える 連載(1)
プラセボ投与時に見られる改善率 -二重盲検ランダム化比較試験(RCT)のプラセボ対照群に焦点を当てて-
薬理と治療 41(1): 9-14, 2013