妹の梨華は学生時代、なんでもできる華やかな存在だった。
それが高校の頃から、股関節の骨の障害が悪化して、だんだん歩けなくなった。
そのまま10年間ほど家に閉じこもってしまったが、生来のがんばりで再起、区の障害者イベントなどをボランティアで手伝い始めた。

私は彼女の潜在的な力を感じていたので、20年ほど前に私のやっている公演の制作を頼んだ。
当時私はウィンク、踊るポンポコリンなど、眠る暇がないほどの忙しさ。その頃、妹は障害者イベントのセンスのなさにがっかりし、芸能と福祉のバリアを超えようと決意していた。

彼女は、すべての差別をなくすべく、ありとあらゆるバリアを超えようとした。
1996年、障害者のケアを完備した、世界ではじめてのバリアフリーディスコパーティ「LAVELA」をプロデュースした。新聞やテレビ、雑誌など15社の取材を受けて大反響、時代を動かすきっかけを作った。

来場者は、点滴の管をつけ、ベットに寝たままの方たちも多かった。彼女は不可能を可能にした!

その後彼女は社長として、プロデューサーとして、振付師の私を文化人に押し上げる。
そして、仕事の過労から足の症状が悪化して、再び歩けなくなる。
その後何回も手術をして今に至るまで、リハビリを続けながら、公演のアドバイスなど見えない所で補佐をし続けている。

彼女のあらゆるバリアを超える意識が、今の私の仕事の基礎になっている。
福祉、教育、医療、私は身体に対する尊厳を持ち、バリアを超えて役に立ちたい。
彼女の力を借りて不可能を可能にしたい。
いつかまた、それができると信じている。

香瑠鼓


LAVELAより-1(1996)


LAVELAより-2(1996)


あぴラッキー公演より(2017)

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