2011-09-18 17:04:31

見登呂姫の石仏 

テーマ:石棺仏(石仏)
$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像と『笑とる仏』 : 写真家 岩谷薫-見登呂_1 加古川の地名は見土呂(みどろ)と読みますが、姫の名前は見登呂(みとろ)です。
 見土呂の地名は、見登呂姫が由来だとか。

 この見登呂姫には悲話があり、かいつまんで説明すると、室町時代、上司の侍が見登呂姫に恋心を抱いたけれど、姫に拒絶されて、腹いせに姫を殺しちゃったというお話です。
 その後、農民がその死を悼んで、この阿弥陀三尊の石仏を作ったとか。(写真集にはもう少し詳しく書いています。笑)


$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像と『笑とる仏』 : 写真家 岩谷薫-来迎
 背景の木がとても天国的でしょ。笑。こういう撮影は、ロンドンの天使以来、得意ですね。正に、体を斜めにして、今救いに行かんとする、「阿弥陀来迎図」を石仏でそのまま再現したような秀作です!

 この石仏は本当は、何度起こしても、このように斜めになってしまうそうですが、前のめりになって救いに行く、それでこそ仏の心と言うもので、その石仏のハートが自然とこの傾きになっているといえるでしょう。(来迎図の脇侍も斜めになって向かっているでしょ。)
 全長174cm。幅125cmの巨大な石仏で、迫力があります。


$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像と『笑とる仏』 : 写真家 岩谷薫-見登呂_2
 縦に延ばされたような阿弥陀三尊が、非常に流麗、優雅で、女性的なものを感じさせ、播磨の石仏の中では、かなり好きなものの一つです。アルカイックスマイルのような、いいお顔してるでしょ。

 霊験譚もいろいろあるそうで、ここで出会ったおばあさんからは、この石仏が夢枕に現れて、病気を治してくれたお話を聞きましたよ。

 どことなく、はかなさや、悲話の通り、哀愁を感じさせるところもイイですね!


 たまに、ネットやメディア等で、見登呂姫の石仏を「石棺仏」として紹介している場合がありますが、私はこれは石棺仏ではないと思っています。

 その理由は、まず第一に、この四角い石盤だと、「組合わせ式石棺」の石材と考えられますが、普通、組合わせ用の溝が彫ってあるはずなのに、それが無い事。
$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像と『笑とる仏』 : 写真家 岩谷薫-見登呂_3
 第二に、石仏の背面を見ると、「小叩き」という技法で、石面を粗く形成している事。こんなに粗い形成の石棺材は、まず存在しないと思うから…。
 
 専門家ではないので、断定するつもりはありませんが、私は、言い伝えどおり、農民が新たに、石材を切り出して、墓碑を造ったのだと思います。(実際、専門書でも石棺仏として紹介しているのを見たことがありません。でも加古川を代表する、中世のスバラシイ石仏です!)

 背面の写真もなかなかキレイでしょ。正面には大きなイチョウの木があって、ちょっとしたパワースポットですよ。
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