2011-08-15 19:42:59

「呪い」について 陰陽師記事の続き

テーマ:不思議な事
 お盆の日にこんな題名の記事でスマソ…。ちょっと思うところがありまして…。 
 『まんが日本昔ばなし』のスバラシさについては、7月頃から絶賛している私ですが、最近「呪い」についても、珠玉の作品を発見したので、御紹介します!! ちょうど陰陽師記事、続いているので。
お暇なら、見てね。『九重の楓』っていう岩手のお話だそうです。


 変な言い方ですが、和尚の「欲は人を強くする」とは、あながち間違いではありません… まぁ、強いて言うなら欲のかきかた度合いの問題でしょうが…。食欲も無いと困りますしね!笑。(物語上、両者、欲深にした方が話が組み立てやすいですから。) 
 加持祈祷をする和尚は、真言宗か天台宗の和尚です。ちなみに密教と陰陽道は非常に密接に関わっています。

 この話で、私なんかが腑に落ちないのは、「圧倒的に悪いヤツはおおまえの旦那!」なのに何で、呪った和尚まで滅びてしまのかという悲しさです…。

● 世に「人を呪わば穴二つ」といいますが、これはどうやら本当らしいですヨ。

 陰陽道にも、西洋魔術にも、同じような事が書いてあります。特に陰陽道で有名な話は、呪殺のために送り込んだ式神が、送った本人に返ってきてしまい、自分の式神に殺されてしまうというお話です。
 『九重の楓』はちゃんとそうした真理を詩的に端的に伝えているのです。しかも子供に…いや、大人へもでしょうね。 子供って、大人が思うほど、思考は子供ではないので、このお話は、大人がなかなか教えられない、スバラシイ教育になると思いますヨ。
 九重の楓の木が枯れてしまうラストシーンは泣けますね…。

(蛇足ですが、呪う相手の土を持って来るなんてとってもリアルです。呪いとは詰まるところ、イメージを飛ばすこと。相手の身近な物品が、イメージの媒介をします。この辺などは、この物語の作者?(あるいは現実にあったことなのかも?寺男の証言とかでね)は、よく解ってるな~と感心しました…)

 人を呪える術が使える和尚ほどの人が、この「人を呪わば穴二つ」という法則を知らない訳がありません! それはつまり、和尚自身が死んででも復讐するという情熱と覚悟なんです……オオコワ…。
 でもね、和尚も言ってますが、この九重の楓は「何にも替え難い」ものだったんですよ…。つまり和尚の重要な心の支えだったわけです。
 以前も、アメリカで、子供に性的暴行を加え殺害した犯人が、すぐに釈放されていまい、怒った子供の父親が「犯人を絶対この手で殺す」と宣言して、ニュースになりましたが、親の気持ちを思うと、私は親のこの心理を否定する気持ちにはなれません………。

 肉親などを思うとそうですが、本来、人にはそれほど「替え難いもの」って必ずあるはずです。

 それを理不尽な方法で喪失した恨みって、絶対言葉なんかで語れるものではありません。

 作家にとって作品も子供そのものなので、2009年に京都のバカ出版社に作品を殺された時の気持ちは言葉でなんか表現できません……(書いても誤解されるのがせきの山です、当然ですが人は必ず自分の都合のいいように解釈するものですから)3つ前の記事に書いた京都への恨みは、これです。道満のように京都のこの事件で私の人生も変わりましたし…。

 本当の喪失感を知らないバカな私の友達らしき人は、当時の私を無慈悲に批判したものです。実状も知らずに、しかも浅はかな人生論を得意気に振りかざして…。
 でもね、本当の親友は、そんな時、決して私を批判しませんでした。何故なら、私を友として100%信用していてくれたからです。本当に知らない事は決して黙して語らないデリカシーを持っている人たちだったからです。 子供を亡くした喪失者に安易な言葉をかけられないのと同じです…。

 更に、でもね…  ここからが結論なのですが

● 『それでも、人を赦さないといけないみたいですよ………』

 この思いはこんな記事や、度々引用するこの記事にも書きました。この本は、死んだ人が人を赦すことの困難さを、ことあるごとに、切々と語っています…。この思考は非常に飾らず、人間らしくていいです。
 ミラレパも、理不尽な攻撃を仕掛けたのは、親族側なんですけどね… 「おおまえの旦那」と同じく、親族の方が絶対悪いヤツらなのですが、復讐したらいけないらしいです…
 キリストもブッダも復讐はイカンと言っていますしね。

 明らかに、やられた者損ですけどねぇ……。

 でも、以前にも書いた、浅原才市の言葉のように、「わたしがあなたで、あなたがわたし」の考え方では、ある意味、復讐は自分自身を傷付ける事にはなりますよね………。

 本当の苦しみを知っている人は、人を赦すことの苦しみも知っています。
 勿論、今も赦せない自分がいますが、それはそれでLet it be、保留しておいて、永い時間をかけて解決法を見付けていけばいいと思うようにしています。聖人ではありませんし、現状、あるがままの自分でいいと思っています…急には治りませんから…。


 そう言えば、昨日もにぎわした五山の送り火の問題って、正に京都人の心の狭さを象徴的に現していると思うんですけど…。(勿論、京都人が全員ダメって意味じゃないですが)

 一度陸前高田の薪を受け入れて、送り火保存会の人が「今度はどんなことがあっても必ず、16日に燃やす!」とインタビューで宣言しておいて、また中止の決定が… 
 死者の魂を不潔扱いしやがって!! 供養を何とかんがえてるんだ!と シャーマン系の私は、このニュースには敏感に反応してしまいます。 送り火の本来の意味すら考えてなくて、これでは、陸前高田の松を焼けば、観光PRになるくらいに考えていたと言われてもしかたがないです。

 その点、成田山はメチャメチャ、カッチョイイ!!! ちゃんと義と信念があります。 そう、本当に送るつもりであるのであれば、削ってでもやる姿勢や覚悟に共感と感動です。 成田山は正に、今日のテーマの真言密教ですね! それでこそ宗教者。かっちょいいゾ!成田山新勝寺。(もう、中止報道なんかないことを望みますが…)
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