2011-06-09 17:19:19

布袋さんの詩

テーマ:文化人類学的な事
 布袋というと、今の人はまず、布袋寅泰さんを連想されるそうで困りますが違います。笑。
 七福神の布袋さんね。唐の時代に実在したお坊さんらしい。とすると七福神の中で唯一、実在の人間ってことですね。

 前回の日本最古の石仏の横に、写真集では、布袋さんの以下の詩を添えました。

●『弥勒 真に弥勒 分身千百億
時々に時人に示せども
時人自ら識らず。』

 この句は、私の最も辛い時期、2009年の年始に、過去紹介しました…。
当時のようにレベルの低い意味から高い意味まで解釈できる、昔から大好きな句です。最低な時代だったな…。至極当然ですが、避けられない災難はあります。
 弥勒を仏に替えた方が、意味が解り易いかもしれません。

 仏は、私にもあなたにも、野の草にも、万物に居るが、なかなか気付いてもらえない。ってことですね。

 これを石棺仏にあてはめても、当たっており、めちゃくちゃ珍しく歴史のある石仏にもかかわらず、地元の人でさえその存在をほとんど知らなというのが、みごとに当てはまります。600~700年も示しているのに。

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像と『笑とる仏』 : 写真家 岩谷薫-上三草の磨崖仏 特に野の石仏は、(特に崖に彫ってある磨崖仏は)石から、仏が現れ出ているようで、この布袋の句を正に、地で行く感じでいいですね!
 この、万物から神仏が現れることを「化現」(けげん)といいます。
 『笑とる仏』は正に化現の写真集です。
(円空さんなんかは、生木に仏を彫りましたが、アレもそうです。)

 なにもこの考え方は、日本特有、あるいは東洋特有の考え方ではなくて、いつか少しふれたグノーシスの経典『トマスによる福音書』の中でもキリストは

●『木を切ってごらんなさい。私はそこにいます。石を持ち上げてみなさい。私はそこにいます。」

とか

●『神の王国はこの地に満ちているけれども、人間の目には見えない』

とか言ってるんですよ。布袋の句と意味は同じです。(それを異端扱いしてはいけませんね)

 これらの万物に一体となる思想は、キリスト教(異端視されている方ね)だけでなく、アメリカ先住民や、アボリジニ、など、世界中の文化の民族が伝えているところなのです。現代こそこうした感覚を大事にしなければいけないのかもしれません。

 写真は加東市の「上三草(かみみぐさ)の磨崖仏」。この写真ではただの岩にしか見えないでしょうが、写真集でじっくり見ると「3Dの眼トレ」のように鎌倉時代の地蔵が化現してくるのです。笑。
 この岩に、この枯れ葉に、この木に、神や仏、あなたや私が居るってことですね。分身千百億。

『時々に時人に示せども
時人自ら識らず。』

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コメント

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2 ■Re:まさしく

>ピンク頭巾さん
上三草の磨崖仏の下の道沿いに、写真集では写真紹介していない石棺仏もありますので、それもお見逃しなくで。

1 ■まさしく

いやあ、素晴らしいです。また自転車で滝野温泉の帰りに見に行こう。

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