「苦手な子がいるんだ」
と、子供に打ち明けられたら、
どんな風に返したら良いだろう?

たまたま目にしたテレビ番組で
取り上げられていた議題。


「その子に自分の事を
どう思うか聞いてみようか?」
「そうか。そんな事よりも
キッチボールして遊ぼう!」

他にいくつかの回答があって、
どれも不正解だった。


正確は、
「そうか、距離を置いてみたら?」
だった。


もちろん無視をするとかではなく、
普通に挨拶もするし、
その子の持ち物が落ちた時
たまたま側を通りかかった場面だったら
拾ってあげる、とか。

そんな普通の事は当然しつつ
一定の距離を保つ事を
提案していた。


みんなと仲良くしなくちゃいけない、
それを理想とされる学校生活だけど、
その中に苦手な子がいるのも
本当は当然なこと。

距離を置くのは、
大切な選択肢の1つで、
それでもいいんだと
自分にOKを出してあげれたら、
少しでも気持ちが
楽になるんじゃないかな。

と思う。




私がもし、
そう子供に相談されたら、
何て答えるかな?

「そっか~!
苦手な子がいてもいいんじゃない?」

って、答えるだろう。



皆んなが皆んな好きなわけじゃない、
色んな子がいるんだから、
皆んなそれぞれ違う考えを持っていて、
色んな子がいていい。
苦手な子がいてもいい。

その中で
誰か仲良くなれる子が
1人でもできたらいいし、
もし出来なくても、
なーんの心配もなくて
たまたまその場所にはいないだけで。

いつか出会えるから、
その時まで
自分の好きなことだけに
自分の世界にとことん
集中してたらいいよ。

その好きなことは特技になって、
いつかそれに共感した友達も
自然と集まってくるから。

と。



それを真剣に
伝えなきゃいけない場面は
今まで多分なかったけど、

とっても大事なことなので、
万一、悩むことがあった時用に、
ふわっと伝えたことは、
あったかな。




この番組で不正解とされた回答も、
どれも正解な気がして。

そんな風に仲良くなる為の一歩を
踏み出せるように導くのもいいし、
「どんな所が苦手なんだろう?」
と、客観的に掘り下げていくのも
ありだろう。

そこから自分の大切にしたい事が
分かったり、仲良くなれる糸口も
見つかるかもしれない。


一回気持ちを受け止めた後に
話題を変えて楽しい提案をするのも、
気持ちの切り替えを学ぶ
良い機会になるかもしれない。


きっと正解は1つじゃないし、
その子それぞれに合った
受け止め方や、
サポートの方法があるのだと思う。


大切なのは、
その「苦手な子がいる状態」も、
その子にとって大きな学びであること。


本来その子が体験すべき課題を、
親が先回りして、
摘み取ってしまう事がないように
していけたら良いのだと思う。







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