船や鉄道、バイクまで「乗りもの神社」



「船の守り神」は全国的に存在しますが
「乗りもの」にまつわる神社はほかにも。
今後、もっと種類が増えていく可能性もありそうです。


「鉄道神社」は駅ビル屋上にも

かつて交易の中心を担った船。
その「船の神様」とされる神社は
全国に多数存在します。
なかでも「こんぴらさん」の名で親しまれている
金刀比羅宮【香川県琴平町】
神社のある象頭山が瀬戸内海を航行する
船にとっても目印になる山であったことなどから
その信仰は古く、いまも船の絵馬が
多数奉納されています。

しかし船だけではなく
近代化以降に登場した「乗りもの」に
まつわる神社も存在しています。

JR東日本東京支社【東京都北区】内や
JR西日本本社【大阪市北区】の屋上には
鉄道神社が鎮座。
これらはかつて殉職者の慰霊や
安全祈願のために旧国鉄本社
国鉄大阪鉄道管理局庁舎に建てられた神社が
移設されたものです(いずれも非公開)。



博多駅ビル「JR博多シティ」屋上の鉄道神社。
福岡市博多区にある住吉神社の祭神を分霊している
(写真出典:photolibrary)



鉄道神社は
地域の神社から分霊する形で
博多駅ビル「JR博多シティ」屋上や
大分駅ビル「JR大分シティ」の屋上にもあります。
また長野県南牧村の「JR鉄道最高地点」
【標高1375m】付近にも
SLの動輪とレールを祀る鉄道神社が
有志によって建てられています。

そしていま、新たな「鉄道神社」を
つくろうとする動きもあります。
茨城県ひたちなか市の
ひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅付近に
同線を走っていた1962年(昭和37年製)の
ディーゼルカー「キハ222」を“ご神体”に見立て
神社をつくるというもの。
そこに続く地元商店街を“参道”にして
鉄道ファンを呼び込み、地域振興につなげる目的で
地元の町づくり団体が計画を進めています。


東京・新橋の航空会館屋上には
航空関係の殉職者や功労者を祀る
航空神社が鎮座。
日本航空協会の前身である
帝国航空協会によって建立されたもので
羽田空港の第一ターミナルにも
ここから分祀された航空神社があります。


また、これとは別に
京都府八幡市には飛行神社が存在。
「日本の航空機の父」ともいわれる
二宮忠八(1866~1936)が
1915年(大正4年)、航空殉難者の霊を祀るために
自邸内に建てたものです。



飛行神社のお守りやご朱印帳には
二宮忠八が考案した「飛行器」が
描かれたものも
(写真出典:飛行神社)



ひょんなことから
その道の人にとっての「聖地」になった神社も。

栃木県高根沢町の安住神社
宮司と全国オートバイ協同組合連合会
会長との交流から
5年ほど前に同連合会が「バイク神社」に認定。
権禰宜の荒井さんは
「いまでは全国からライダーが訪れます。
毎年1月には200台のハーレーが一堂に集まり
お祓いを受けられるなど
ファンに広く知られるようになりました」
と話します。
ちなみにこの神社
ヘリポートを整備し
神社主催で遊覧フライトも行うなど
ヘリ関係者やファンとの交流拡大にも
取り組んでいます。

瀬戸内海の島々をつなぎ
広島県と愛媛県を結んでいる
「瀬戸内しまなみ海道」は
サイクリングコースとしても有名ですが
この途中の因島【広島県尾道市】に
位置する大山神社「自転車神社」を名乗っています。

サイクリストに境内を休憩所として開放していたところ
もともと交通安全の守り神だったこともあり
いつしか「自転車神社」と呼ばれるようになったそうです。
ここでは自転車と一緒に祈祷を受けることができます。

先人の慰霊や、職務の安全祈願など
さまざまな理由から生まれた「乗りもの神社」の数々。
今後は「バイク神社」「自転車神社」のように
乗りもの関係者やファンと神社が交流するなかから
新たな神社が生まれるかもしれません。


【写真】
自転車と一緒に祈祷が受けられる
「自転車神社」




広島県尾道市にある「自転車神社」こと大山神社では
自転車の走行の安全や盗難防止が祈願され
各種お守りも授与される
(写真出典:大山神社)



金刀比羅宮
【香川県琴平町】


飛行神社
【京都府八幡市】


安住神社
【栃木県高根沢町】


大山神社
【広島県尾道市】


【本文内容とは無関係】
ホノルルマラソン出場のために
ハワイ(ホノルル)に来てます。
帰国するまでの間、更新をお休みさせて頂きます。
大変申し訳ございません。




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