2010年05月30日

21.05 春山合宿(五竜~爺)

テーマ:積雪期登山

21年春山合宿 (五竜岳~鹿島槍ヶ岳~爺ヶ岳縦走)


メンバー:岩田、中、吉田()

5
1日・ピーカン序曲

五竜スキー場トップ0900地蔵の頭0925→一の背髪1015→西遠見山テント場1300

 今回は入山地と下山地が違うので下山地の鹿島山荘に車を置いてタクシーで五竜スキー場に移動する。天気予報どおり超が付くくらいのピーカンです。ゴンドラの始発を待つ人たちが長い行列を作っている。登山者もいればスキーヤーもおりにぎやかです。初日は西遠見山までの楽勝コースなのでゆっくりして行列が短くなるまで待ってゴンドラに乗り出発した。大遠見山を越えたあたりから前方に五竜岳が近くなり左手に長~い北尾根が見えてきた。

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遠見尾根と五竜岳          鹿島槍ヶ岳北壁とカクネ里


なんだかんだと西遠見山に着き、一角のテント場跡で幕営準備をする。ここから明日登るG0稜取り付きまでは直ぐなので偵察に行って確認した。取り付きから右に行って、ああ行ってこう行って登りましょうっと打ち合わせる。右からG0稜、1稜~7稜まで続き、さらに長大な雪稜の北尾根が見えている。岩田さんは鹿島の北壁を登りたいと言っていたが私はこっちの北尾根に興味が出てきた。こうして見ると五竜・鹿島間は雪稜の宝庫ですね。そそられる尾根だらけです。


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G0の偵察


明日は早起きなので、ビールで乾杯して中さんのご馳走を食べて早めに寝ました。

5
2日・バテバテのG0稜とえらいこっちゃ

起床0400→西遠見山0540→G0稜取り付き0600→稜線にぬけて登攀終了1207→五竜岳1340→G4G5の平らな鞍部1530→テントに入る1730

 テントから出ると朝焼けのきれいな五竜岳が見える。今日もピーカンです。サイコー!気分良くテントを片付けて武装して取り付きに向かう。


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G0目指して                   取り付きへ向かう


G稜にはいったん白岳沢を渡るのだが、これがシュルンドだらけの落とし穴だらけで恐怖です。取り付きも結構な傾斜なので頭を逆さにしてこけたら滑落なので緊張します。何故?というかやっぱり?というか、一番体重の重い私が一番よく落ちてました。その中のひとつは中で人が立てるくらい大きな空洞でした。こわ~。

 取り付きはノーザイルで40mほど登行して平らな所でザイルを付ける。ここからはひたすら岩田さんと私とツルベで雪壁を登っていく。中さんはずっとセカンド。ビレーは急斜面に大きめのバケツ掘ったり立ち木を利用したりしたが、ここでもシュルンドに悩ませられた。シュルンドは雪壁の端によくあったので、同じく雪壁の端にあるに立ち木を使おうと近づくと穴に落ちたりした。しかし、岩田さんの助言の通り、雪面をよ~く見ると雪の色が変わっているスジがシュルンドだったりするのが分かったので、だんだんと穴に落ちなくなった。また、時間が早いのもありアイゼン効いているのが分かるので落ちる心配はありませんでした。左を見ると遠くにG3稜を登るパーティーが見えるが我々の尾根には人がいません。



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リードする吉田



 9ピッチ雪壁をザイル付けて登ると今度はハイマツ帯の尾根が出てきた。ここはザイル外して岩田さんが持つ予定のザイルを私が担いでひたすら登る。このハイマツ帯の尾根とザイルに私はやられてしまいました。時間計る余裕ありませんでしたが1時間弱はハイマツ尾根を登ったでしょうか?どこかの3大急登なんかお遊びみたいに思える急登です。しかも余計なザイルは重いし・・・ついに吉田1名バテました。2人に追い付けません。ゼーゼーハーハーです。稜線近くになると岩田さんがヤッホーとかウオ~とか叫んでいますが、あまりにしんどくてお付き合い出来ませんでほっときました。中さんも静かです。すみません。お1人で雄叫びさせて・・・


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最後の雪壁


 稜線直下ではナイフリッジと3mくらいの急な壁なのでザイルを着けて岩田さんトップで乗越した。6時間もかかったG0稜登攀でした。以前、登った白馬岳主稜は渋滞しててトレースバッチリの階段状でしたが、こちらはトレースなく人もいない登りがいのある尾根でした。ここで一段落した私も元気が出てきて初ヤッホーを叫ぶ。気持ちがいいぞ~!
 遠くに五竜岳が見えておりお昼過ぎたのもあり五竜岳から何人か白岳方面に歩いている。我々は逆に五竜に向かうが中さん疲れているみたいです。もし落ちたら黒部に一直線の斜面なので岩田さんとコンテで行ってもらう。五竜岳頂上はすぐ着いて鹿島から縦走で来た単独のオヤジさんがいた。キレットの壁をどう通過したのか聞いたら空身でラッセル登行したと
言っていた。まじで~?



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五竜岳山頂 


適当にマッタリしてたら時間もないので鹿島方面に進む。いきなり急雪壁が続くので私はノーザイルで後ろ向きで降り、中さんは危なそうなので岩田さんとアンザイレンで降りた。



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OM方式でのコンテ               鹿島槍の北壁


私には結構怖い斜面でしたが、岩田さんは余裕でお猿さんみたいにピョンピョン降りてきます。こんな斜面が3ヶ所くらい続いてG4稜とG5稜の間の平らな鞍部で時間切れ幕営となった。
 テント設営地は雪が硬くて整地とブロック作りに苦労したが、元々平らなので時間はかからなかった。岩田さんがポールを組み立てて地面に置くと滑っていく。落ちる~と思って飛びついてなんとか落とさずにすんだが、岩田さんがもう一本どこや?と聞いてくる。どこにも見当たらない。地面は平らですがわずかに長野側に傾斜している。こりゃ落としたなと思って谷底をのぞくがもちろん見えない。ポール袋にもない。仕方がないのでテントの上にザイルを張ってスリングでテントを吊るして幕営した。今晩のご飯には生トマトがあってびっくりした。夜は風がありテントがバタバタして寝にくく嫌な夜でした。


53日・恐怖のキレットトラバース

起床0400→テント場0555キレット小屋1030鹿島槍北峰1505→鹿島槍南峰1605→冷池山荘1740

 今日も晴れていますが剣方面は曇っています。この日も中さんは岩田さんとコンテです。キレットまでの稜線上は特に難しい個所はなく順調に進む。途中、北尾根の頭では北尾根上に大きなきのこ雪が見える。ネットの報告では懸垂で降りて、きのこ雪下を振り子トラバースするそうです。途中、キレットから2パーティーとすれ違った。八方尾根まで行くそうです。キレット小屋は結構新しい。最近立て替えたのでしょうか?キレット小屋からは鹿島北壁が間近に見える。ここで岩田さん感動する。


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キレット小屋                  鹿島槍の北壁上部


小屋を越えると直ぐに核心部の25m懸垂地点がある。しっかりした支点にザイルを掛けて懸垂する。懸垂地点から30m横に移動した所で雪壁のトラバースとなる。かなり急斜面で雪が硬くてピッケルが刺さりません。落ちたらどこまで行くか分からない所です。最初、私がトップでノーザイルで行きましたが怖くて結局戻りました。戻るのにも体を反転させるのに苦労しました。今回の山行で一番ビビった場所です。岩田さんがザイルつけてトップで行き、中さん、吉田と続きました。ザイル付けていくと怖いのは2手だけと分かりましたがやっぱりノーザイルでは怖いです。


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恐怖のトラバース


 鹿島南峰と北峰の間の鞍部では岩田さんお知り合いの大阪府岳連パーティーがいました。彼らはここで幕営だそうです。いい時間だし我々もここでと思ったがテントポールが1本ないので冷池まで行くことにする。鹿島槍頂上では私が感激してました。なぜって今シーズンは3回雪の鹿島にアタックして全部敗退だからです。1回目は12月のプレ合宿、2回目は冬合宿、3回目は3月の爺東尾根、4回目でやっとこさの登頂です。あまりにも遠い山頂でしたが感無量ー!


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 鹿島槍ヶ岳頂上                五竜方面を振り返る


日没前になんとか冷池に着いて樹林帯のテント場を見つけて昨晩と同じようにスリングで吊るしてテントを張りました。周りはテントだらけです。この日は夕日がきれいで写真撮っている人が多かったです。岩田カメラマンも一緒になって撮ってました。


関西蛍雪山岳会のページ      関西蛍雪山岳会のページ           剣岳の洛陽


54日・暑苦しい下山と最後に何が無くなった?

起床0400→冷池0545→0720爺ヶ岳中央峰0720→爺ヶ岳東尾根一つ目のジャンクション0815→二つ目のジャンクション1000→鹿島山荘1230

 さあ、いよいよ下山です。今回は予備日使わずに順調です。この調子で降りましょう~。


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爺ヶ岳頂上


爺ヶ岳東尾根の上部はアイゼン必要でしたが1つ目のジャンクションを超えると必要なくなりました。


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東尾根の中間部


高度が下がると暑くなり雪も無くなってきました。足元はドロドロです。今日は中さんはコンテしてませんが疲れが出てるみたいです。

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東尾根下部の藪漕ぎ


途中、ルートが分かりにくい個所がありましたが鹿島山荘に無事着きました。この東尾根はGWにはあまり使われないのでしょうか?トレースがあまり見当たりませんでした。爺の南尾根に皆さん行かれているかもしれません。
 車の横に水路がありここでドロドロの靴なんかを洗っていたら中さんが携帯を水路に落としてしまいました。川下に50mくらい底をサラって探したが見つかりませんでした。中さんショックです。
 今回は予備日使わなかったので日が余り、高速使わずに下道でゆっくり富山まで行きました。富山駅前で山行帰りでホテル泊まりの青穂クラブ・石田さんと夜中宴会して帰りました。

 今回の山行の反省はポールをなくしたことです。平らだと安心していたら少しの傾斜でポールがスルスルっと滑って落ちていきました。うかつでした。すみません。
岩田さんがいたから心強い登攀と縦走でしたが、私がリーダーするのはまだ無理なルートだと思いました。しかし、途中で見た数々の雪稜には登攀意欲がそそります。もっと実力つけて自分でリーダーしてこれらを挑戦してみたく思いました。それまで岩田さん色々連れてってくださいね。



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