発達障害の認知パターンにおける「細部へのこだわり(とらわれ)」は、日々生活の中の生きづらさを生む要因になっているようです。しかし、この認知特性は利点になる場合もあります。今日は、発達特性を特技に活かす・・というお話です。


(この記事は、視知覚認知について

定型と発達障害を比較した連載記事です。

【目次】はこちら )



これまで、この「視知覚認知テスト」では、発達障害の視覚認知に「概念化」が機能しないため、効率よく視点を切り替えていくことが出来ないと説明してきました。しかし、この認知パターンが、たとえば、雑誌などの「校正」に活かせることがあるのです。



ぼくは昨年、発達支援団体の運営で、冊子編集の仕事に携わっていましたが、「校正」では複数の当事者さんに、本当に助けていただきました。単に誤字・脱字の発見にとどまらず、非常に微妙な言い回しや言葉使いの部分などにも、きめ細かく目が行き届かれるのです。



その能力の高さには本当、驚かされました。



また、そんな大層なことではなくても、ゲームの「間違い探し」が得意という当事者さんは案外多いのですが、これも同じ理由によるのです。「間違い探し」というのは、実は「定型発達の概念化特性」を逆手に取ったゲームなのです。定型には違うものが同じに見えてしまうわけですね。でも、当事者さんにはこのようなことが起こりません。結果として、よ-いドンで、定型発達と当事者さんが「間違い探しゲーム」をやると、後者のほうが早く見つけてしまうことになるのです。


育児パパのあったか・やさしい発達障害談義

[間違い探し:7つの間違いを探してください]

画像提供:http://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/news/machigai.html


Bさんも、かつて仕事で「校正」に携わり、それが得意だったそうです。ご自身の弁をお借りすると・・・・・

*****************************************************************

>定型の「概念化」というものができていれば、 ちょっと間違えているものを見ても、
>
自分の中で「脳内補完」して一般的な正しい読み方をしてしまって、見過ごしてしま

>
うところを、 私はその「概念化」が抜け落ちてしまっているために、 かえって、細か

>いミスが目についてくれるのでしょうね。

*****************************************************************



特性を逆手にとって、特技に出来る可能性があるわけです。

しかしBさんのご経験では、今の社会ではそれだけでは、仕事を続けていくことは難しかったそうです。



*****************************************************************

>特にスピード化が加速するばかりの今の社会で、
>
私の居場所はなくて、

>
これまでどんな職場でも、スピードで躓いてきました。

>
>
仕上げのクオリティには自信があっても、

>
時間内に仕上げることができなければ、意味がないんですね。

>ビジネスでは。はぁ……(T_T)



*****************************************************************



この部分が、社会が発達障害に考えていかなければいけない、バリアフリーではないかと思います。彼らが彼等の能力を活かせるように、何を彼らに求め、何を彼らに求めるべきではないのかを。今、社会は激しいコスト競争の結果、人員削減と効率化が何よりも最優先される社会になっています。これこそが、発達障害の問題を顕著化し、彼等の生きづらさを加速させている原因に違いないと、思うところです。



発達障害の方には、定型発達にはない、

特技として活かすことが出来る能力があると、僕は思います。

かつては、「バリアフリー」などと言わなくても、

社会が自然と、発達障害の能力を活かすことが出来たのだろうと思います。


かつて職人の世界で、「達人と言われる人ほど、元は不器用であった」という言葉があるそうです。「とっつきの良い人は、すぐに覚えるがすぐに飽きる」というのです。これは、ぼくはきっと「発達障害の方が、たゆまぬ努力を続け、周囲の支えを得ながら成長発達し、その道を究めた結果」ではないかと思うのです。当事者の方が心底その道を極めた時に、その技は、定型発達にはとても届かないような孤高の頂きに登り詰めるのではないかと思うのです。


それを実現するも、当事者さんを社会の片隅に追いやるのも、周囲の人としてのあたたかい支え(支援)があるかどうかに掛かっていると思うのです。


かつて30年以上前の日本なら、特別支援教育などという言葉はなくとも、発達障害の方々は、普通に職を得て、納税し、周囲からそれとなく関わりがある中で、生活されていたのだと考えます。発達支援の先進国イギリスでは、「放置すれば生活保護者、支援すれば納税者」という言葉があるそうです。「働きたい」と思っている当事者さんが、いくら望んでも仕事に就けないような社会であってよいのかどうか・・・これは社会全体がもっと考えていって欲しいと願います。



この問題は、ひと言では語りつくせないので、また別の機会を持ちたいと思います。

今日はこれまでとします。


次回からは、Dさん(途中で追記しました)の認知を分析していきます。


【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)
(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)



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さて、前日の続き です。

前述の細部にピンポイントに引き寄せられたり、

思考が停滞してしまう行動は、

なにも子どもにだけ存在するわけではありません。


私がこれまでに知り合った大人の発達障害の当事者さん達も、

こうした「認知のこだわり(とらわれ)」はあるとおっしゃっていました

障害は消えてなくなるわけではないのですね。

しかし、「それは克服できないものではない」

・・・というのも大事なことだと思います。



発達障害の特性は、

本人の気づきと成長でカバーされ、

困難が解消出来る可能性があることについて、

今回はお話したいと思います。


(この記事は、こちらを筆頭 とする連載ものです。)

【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)
(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)


さて、回答者Bさんは、今回の絵の認知で120点を獲得され、高い能力を発揮されましたが、その回答に1~2分を要したとあります。同じ回答が出来たとしても、そこに彼女の困難さがあると、僕は思います。


生活の中の認知というのは、今回のようにじっくり絵を見れる場面ばかりではありません。日常会話やメールのやり取りの中にも、「視聴覚認知」は刻一刻と必要とされる能力です。会話などにおいては、例えば一瞬の間が空くだけでも、相手に異訳されて「言外の拒否」ととられてしまうこともありますよね。つまり、瞬時の認知能力を要求されることが多いわけです。


また、今回は「写真を見る」というシングルタスクでテストを行っています。しかし、実社会ではほとんどの場合、「見る」と「聴く」をマルチタスクで処理する必要があります。一度に二つのことを行うことに苦手のある当事者さんにとっては、更にハードルが高くなるわけです。


発達障害の方の対人関係の障害には、

相手の意図や社会的意味をくみ取れないとか、

相手の表情を読みきれないなどの

抽象概念把握の苦手だけではなく、

こうした認知スピードや認知や状況判断力の差も、

深く影響しているものと思われます


さて、まずは、なぜ当事者さんの認知スピードが上がらないかについては、Bさんご本人が詳しく説明してくださっています。


******************************************************

>とにかく、全体をざっと見渡すことが苦手なんですね。
>
まず「ディテールに目が行って」しまう。

>
「全体を見渡す」のはその後になるわけですが、

>
そこに行くまでたいてい時間切れ

>または集中力切れになる。


>
(つまりディテールを見るだけで終わってしまう

>全体を見渡すことなく、終わってしまうことが多い)


>ですから、学生時代のテストなどでも、

>いつも時間が足らず、問題を解き残す

>ことが多かったです。


>定型さんのスピードには

>どうしてもついていけなかったですね。

******************************************************



この「ディテールに目が行ってしまう」という部分は、前述の「こだわり=とらわれる」にあたる認知パターンです。


どうしても細部に気を取られるがゆえに、

効率的に視点を移していくことはままならず、

ひとつひとつ丁寧に精査していくことで、

ようやく全体像に辿り着くような、

認知パターンのことを言っておられるのでしょう。


大人になった彼女にしても、

こうした基本的認知特性は

息子と変わりがないことが判ります。


しかし、昨日も述べたとおり、

細部にとらわれ続けることが無い様に、

そして、周囲を見回すように気をつけることで、

絵の全体像をつかめるまで、

しっかり認知するよう心がけてらっしゃるそうです

今回は時間制限のない問題と言うことで

「何度か全体を見回して、確認もした」

とおっしゃっていました。


【A】~【G】のBさんの認知の様子を、模式図化してみました。

script_magicalmaker,http://www.magicalmaker.com/js/ameblo.js.php?upwh=2713518-1289445598-340-264


続けて、この方はこのようなこともおっしゃっています。


************************************************


>でも、一応あの女の子の写真、
>用心深く、にらめっこしましたよ。


>認知レベルが上がってきたと感じるのも、
>社会に出て、ある程度経験を積んでからの

30歳過ぎあたりから(つい最近(?)という感覚です、
>そうして徐々に「学んできた」、ということなんです。


>つまり、(発達障害というのは知らなくても)自分は他の人と比べて、

極端に察しが悪く、一般常識がわからない、思考回路もかなり人と違う

ということに、(痛い目に何度も遭うことで)自覚&危機感を持ち始め、
>そこからようやく意識して物事を認知するよう努めるようになり、

>そこから徐々に「学んできた」、ということなんです。


少なくとも20歳より前だったら、
ちょっとわからなかったような気がします(^_^;)

>だから、生まれつき発達障害の脳みそを持っていたとしても、
>一生、常識がわからないわけではなくて、

>訓練で理解していくことはできるのですよね、きっと。


>だからやっぱり、「早期発見! 早期対策!」が大事なんですね。 

************************************************



僕が、この数年間で学んだ、一番大切なところは、まさにここです。



確かに発達障害の認知特性は、生きづらさの元となるでしょう。

しかしそれは解決の道のない袋小路ではないということです。

また、定型とは違った方法ではありますが、

本人なりに試行錯誤を繰り返し、

人生経験を積んでいけば、

ゆっくりとその人なりのペースで、

当事者さんは成長し、

特性や困難を克服ていかれる

ということなのだと思います。


前述の通り、Bさんにとって、この写真を認知できる能力や判断力が身についたからと言って、それで、社会生活の困難がなくなるわけではありません。しかし、こうした発達障害の成長は生涯にわたり、続くというお話も聴きます。有名なアメリカの当事者であるテンプル・グランディン女史も、40歳前→50歳前の10年間でも、そのコミュニケーション能力や他者の気持ちをくむ力が向上していたと聞きます。(定型発達であれば、もうあまり進歩・成長の望めない年代ですよね。)


私自身も、所属した発達支援団体で、

1年ほどの間にメキメキと変わっていかれる当事者の変化を、

まのあたりにした経験があります。



この経験は、自分の子育てにおいて、

何か「ゆとり」というか「余裕」のようなものを、

与えた気がします。

親が子どもの成長を信じていくところで、

親子関係にも良い方向へ働いたように思います。


この経験は、これからも大切に活かして生きたいと、

ぼくは思っています。


今日はここまでとします。

次回は、視点を変えて、

発達障害の認知特性を

利点として活かす例についてお話します。


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さて、今回はBさんの認知分析です。今日は、Bさんご自身にその時の様子を振り返っていただきましたので、まずはご覧頂きたいと思います。


(この記事は、こちらを筆頭 とする連載ものです。)

【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)

(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)


一応、Bさんのご回答です。

クリスマスの朝、

サンタさんから届けられたプレゼントを開けて、

「パパ、ママ、見て見て!

こんなものをもらったよ!」

興奮して(喜んで)親に見せている女の子の図。



所要時間:用心深く絵とにらめっこして、数十秒(本人弁


さて、この結論を出すところで、Bさんがされた認知は次の様なプロセスだったそうです。(今回は、この様子を実感していただく為にも、ご本人の許可を得て、ノーカットで掲載することにします)

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まず、パッと写真を見て、
【A】
「色」に目が行く。
「全体的に淡く西洋風の色合いが好み!明るいピンクがアクセントでおしゃれな風景!」という感想をまず抱く。

で次の瞬間、「いやいや、ちゃんと集中して、この絵の状況を掴まなきゃ」と、じっくり絵を精査し始める。★子供のように、自分の好きなことを考えたりやろうとしたりする傾向にあり、その場の社会的な本題を意識しにくい性質!?)

【B】真ん中の女の子をとらえる。
・何をしているのか? →何か物を掲げて、訴えているようだが、まだ意味が分からない(→周りを見てから判断しよう、と)。
・表情から、その「感情」を読み取ろうとする(それが一番、 “肝”だと感じる。どういう絵か理解するための……)→物に「喜んでいる」様子だ(パッと見でそう感じたが、これから周りを見てその確証を得なければならない、とも)

【C】周りの部屋の様子をみる。→「クリスマス」のようだ

・赤い靴下や、クリスマスリースなどから(雪だるまは目に入ったか微妙……)。
・床に散らばったほかのおもちゃなどは、気にしなかった。

【D】女の子がなにか「物」をうれしそうに掲げていて、もう一方の手には赤い靴下が握 られている。→「クリスマスの“朝”」だとわかる。
・ちょうど赤い靴下からプレゼントを出したところのようだ →ということは、これはクリスマスの朝だ! (通常、クリスマスイブの夜にサンタさんがプレゼントを赤い靴下に入れてくれているものだから、そのプレゼントを開けるのは翌朝だ)
・ちなみに、その状況(ちょうど赤い靴下からプレゼントを出したところ)がわからなければ、これが朝とは確信できなかった。だって女の子も親もパジャマを着てはいるが、それはもしかしたら寝る直前の「夜」かもしれないし、と。
・女の子はサンタさんが入れてくれたと信じているんだな。だからこそ、両親に(本当はそれを入れてくれた本人とは知らず)それを自慢げにうれしげに見せているわけだな。うん、やっぱりこれは「女の子は喜んでいる」図で間違いないな、と第一印象(喜んでいる表情だ)の確証を掴む。しかもプレゼントを開けたばかりで、それが気に入るものだったから、うれしさで「興奮」しているぞ、その勢いで親にブツを見せているんだな、と。
・しかし、女の子が喜んでいる「物」が何かはわからなかった。何かなー?とは気になったが。なにかカラフルなおもちゃかな!?と。それを突き止めることは、この場ではさほど重要ではないと感じつつ、一応少し眺めてみずにはいられない。何か分かったほうが自分で気が済むから(自己満足という自覚もありつつ、やめられない)。軽い「とらわれ」現象(笑)。
でも最近は諦めることも多少は身についてきて、今回も、何かわからないままでも、さほど執着せず次に移れた

【E】親らしき人のパジャマ姿の膝が目につく。→親(おそらく父親だろう(?))の存在を確認。
・ちらっと見える膝から、体格がよさそうなのと膝の開き具合がなんとなく男性っぽく、またネグリジェではなくパジャマだし、八割がた父親だろうと(もしかしたら、ネグリジェを着ない体格の良い母親かもしれないが(^_^;))。それにこの朝の時間帯、ふつうは母親はキッチンで朝ごはんの用意などをしているものだし、ソファでゆっくりしているのは父親だろうし、とも。


【F】このあたりで、結論に至る。

念のため、もう一周、絵を見渡して、とどめに
女の子の表情が「喜び」ということで間違いなさそうだ。
と確かめて、
「うん、こういうストーリー設定で間違いなさそうだ」と結論付ける。

要は、「女の子が何を言いたいのか、どう感じているのか」を把握することが、すなわち「この絵の概要」だと私は感じていて、無意識にそれ(女の子の感情)を一番気にしていたようです。私は。

☆.∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴..∴.☆


【おまけ】

【G】左にある大きな緑のバッグは、目に入らなかった。

靴下が入れられていたショッピングバッグだったのかもしれないが、フツー赤い靴下は子供の目につくようバッグの外に出されるはずだから。ここでは状況把握のためには、赤い靴下からプレゼントが出されたことさえわかればよかったので、無意識にそれ以上は精査しなかったと思われる。

ちなみに今あらためて見てみると、紙バッグではなく、不織布のバッグだなと。さすが何でもサイズの大きいアメリカ(?)ではこういうショッピングバッグも一般的なのかなー? 緑なのはクリスマスシーズン限定かな? いいなー!などと、“紙バッグ・フェチ”の私は考えたりする……。
***********************************************************


ご本人が、このメールを書いて振り返られているのですが、「当初所要時間でこたえた数十秒は体感時間であって、こうして書いてみるときっと1分をかるく越えていたのだと思う」・・・・と伝えてこられました。



たしかに、この文章を見るたところでも、早くても、きっと1~2分は要しただろうなぁと感じます。


Bさんは、Aさん以上に詳細を検証され、認知度としては120点満点の結果を残されています。しかし、こうして振り返っていただいたものを見る限り、定型の認知のように効率よく・・・とはいっていないことが判ります。しかしながら、Aさんの認知手順である①~⑨ と同じプロセスを踏み、必要な答えにたどり着かれています。(これは彼女が経験と成長の中で身に付けたスキルだと認識されているようです。)


またその途中に幾度か細部にとらわれそうになりながら、意識して注意の集中を解き、次の精査に移っていかれている様子が見て取れます。


今日の分析は、このあたりとしておきます。

明日以降、もう少し掘り下げてみたいと思います。


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今日は予定を変更して、昨日少し話題で触れた、10歳頃の発達障害に訪れる認知の劇的成長についてお話したいと思います。


(この記事は、こちらを筆頭 とする連載ものです。)

【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)
(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)


発達障害の当事者の方々と話す中で、よく聞くのが「10歳頃に急にいろいろなことがわかるようになってきた」という話です。


それまでの困難が、この時期にある程度まで解消されることがあるようなのです。

・先生の話が中々聞き取れずに困っていたが、判るようになってきた。

・黒板に書いてあることが判らず、ノートへの書き写しが苦手だったが、少し改善してきた。

・九九が出来なかったが、覚えればよいことがわかって、急に計算が得意になった。

・ストーリーのあるお話などに興味がなかったが、理解出来るようになり、面白みがわかるようになった


もちろん、個人差があるので、全ての人が全項目こうなるというわけではないのですが、その人なりに何らかの認知改善がみられることが多い・・・というお話です。


ひとつ考えられるのは、視知覚認知の改善です。


「見る」というのは、単に眼球に像が写り、脳に認識されることではないそうです。眼球のピント調整機能・動体追尾機能・輻輳動作などを正確にコントロールできることや、脳に伝達された画像の認識能力(凡化機能や空間認識、図形回転能力・・・)が備わって初めて「見たものを正しく認識」出来るそうです。


この機能や能力は、定型発達の子なら5~6歳で身に付くそうなのですが、発達障害のこの場合、個人差はありますが、10歳前後まで成長が遅れる傾向にあるそうです。


このお話は非常に濃い中身があるので、また後日に致します。(ひとつ予告しますと、うちの子は、1年生時に板書きをノートに写すのがとっても苦手でしたが、1日15分をたった3ヶ月トレーニングしただけで、劇的改善がありました。)


もうひとつ考えられるのは、この頃、神経回路に大きな変化があるそうなのです。杉山登志郎先生の著書では、(発達障害の子どもたち (講談社現代新書) こう書かれています。


「新生児から2歳までの神経細胞の数は増える事はなく、むしろ減っていく。いかし神経と神経をつなぐネットワークが網の目状に張り巡らされていくのである。そしてこのネットワークは5歳にしてすでに完成していまう。


それから後は、今度は神経の剪定と呼ばれる現象が起きるようになる。つまり使用される経路は残り、使用されない経路は消えていく。この神経の剪定が終了するのは10歳である。


この神経の剪定に伴って、ミエリンという物質が軸索を覆い、絶縁が施されるようになる。この過程が進むと、神経間の伝達速度は飛躍的に速くなり、同時に興奮が他に漏れない構造となるのである。


つまり、こうした変化により、感情のコントロールが出来やすくなり、また神経信号の伝達スピードが上がることで、思考もより複雑に働くようになり、発達障害の利点である思慮深さがより発揮され、困難を補って行動していけるようになるのではないかと、想像します。(これはあくまで想像で、医学的な根拠に基づくことではありません。)


また発達障害は、不安定な状況におかれたり、感情に溺れてしまうと、急速に能力を低下する傾向があるように思います。情動面が改善されることで、本来持っていた能力が、発揮され始める効果もあるのではと想像します。




一方、この時期から友人との関係に悩み始めた当事者さんも多いようです。この時期は、発達障害の子達にも、大きな成長と変化をもたらしますが、定型発達の子も、急に大人びてくる時期にあたります。それまでは、定型児でも多少の多動傾向がありますが、自我も確立され始め、対人関係が複雑化してきます。


きっと周囲が急速に成長していく中で、付いていけなくなるようですね。


いろいろな面で転機を迎える、発達障害児の10歳前後ですが、

息子もそこを切り抜けていけるように、

見守っていきたいと、ひとりの親として思っています。


さて、次回は、Bさんの認知分析です。





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発達障害の子どもたち (講談社現代新書)


この本は、ぼくが発達障害の勉強を始めたころに、出合った本です。

既に数冊読んだ後でしたが、

この本で、ようやく発達障害と言うのがどんなものなのか、

ようやく実感できた気がしました。

何冊か読んでみたけど、どうも発達障害ってわからない・・・

と言う人にはおすすめです。







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さて、次はC君の認知分析です。今日は、息子の認知状態を通じて、子どもの頃の認知に関する成長についてお話をしたいと思います。


(この記事は、こちらを筆頭 とする連載ものです。)

【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)

(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)



C君は、現在8歳の「特定不能の高機能広汎性発達障害」児である、うちの息子です。


彼の回答のおさらいです。


息子「①なにか、見せてる」(たぶん、女の子のことを語っていると思われます)
息子「②あっ、クリスマス」(赤い靴下を見て気付いたと思われる)

そして、数秒のち・・・・

息子「③ほらね、これ。(といいながら、画面中央のクリスマスリースを指差して)やっぱり、クリスマスや」

さらに、数秒の沈黙ののち・・・

私 「他になにかない?」
息子「ない・・・・・」

所要時間:30秒程度


特徴を述べるなら、クリスマスである事は認知しているものの、パーツから連想しているに過ぎません。女の子についても、動作は認識しているようですが、その表情や行動の持つ意味に意識は向かっていない様子です。親の存在にも気がつかず、この絵の持つストーリーにまでは、思考はたどり着いていない模様です。(実際、たったこの1問では学術的には判断しきれないのでしょうね。実際には入力は出来ていて、出力がないだけの可能性もないとはいえませんが、ここでは次に話を進めてまいります。)


しかし、3つの事は出来ているといえます。

【A】まず絵の中心に意識が行き、

それが何かを認識している。・・・①

【B】その次に周囲を見回し、状況判断をしている。・・・②

【C】更に、周囲の精査を続け、

【B】を裏付けるパーツを見つけ出し、

認知を確信している。・・・③


ぼくは、彼がこの回答をした時、お恥ずかしいのですが、目頭があつくなってしまいました。嬉しかったのです。彼が5歳の頃、同様のテストを保育園でやった事があるのですが、その頃から、確実な成長があったからです。


もし、5歳の頃の彼なら、たぶんこんな回答になっていたでしょう。


出題者「ハイ、テストを始めますね!

これは、何の絵でしょう?」

息子 「あっ!ゆきだるまやぁ!かわいいなぁ!」

「お菓子!ほしいなぁ!」

「クレヨン!きれいやなぁ!」


script_magicalmaker,http://www.magicalmaker.com/js/ameblo.js.php?upwh=2713518-1289021106-479-372


まさに、とらわれです!

当時の彼の認知は、その時捉えてしまったパーツに釘付けになり、中々全体を見回すという事に行き着きませんでした。気になったものに気を散らし、課題に集中して取り組む事が出来なかったのです。(この状況は、単に幼児性の落ち着きのなさ・幼さではありません。息子は、6歳児に医師に「発達障害」と診断されたときも、この認知特性の強さが、診断のひとつの基準になったと聞いています。)


それを考えると、今回の結果は・・・・。


ひょっとしたら、息子の回答は8歳の子にしては、まだ幼いものかも知れません。しかし、こうした小さな成長にも気持ちを動かされる・・・ぼくは、そんなことも、楽しんで、彼との暮らしを続けています。それに、これから彼は、発達障害の多くの方が、それまでの認知のゆがみを大きく改善したといわれる10歳頃を、まもなく迎えます。そのあと、どんな彼が現れてくるのか、今から楽しみだったりもします。


もし、定型発達の子だけを育てていたら、

こんな小さな事は感じるセンサーもなかったでしょうし、

こんな感激をする事もなかったでしょう

ぼくは、自分にこうした感受性を育ててくれた、

息子に感謝をしています。


さて、話を戻します。発達障害の認知特性や認知のゆがみですが、それは一生消えてなくなる事はないそうです。しかし、このように一歩一歩ちいさな歩みではあっても、成長し改善されていくのだと思います。そして、これが成人の当事者さんになると、さらに思考を駆使して、経験を積み重ねて、困難を克服していかれるようです。


発達障害は、たしかに先天的な脳の機能障害ですが、

今のぼくは、「乗り越えていける可能性があるのだ!」と考えています。


妻や兄弟を含めた家族全員で、

彼とのかかわりを大切にし、

発達障害を持つ長男に

肯定的な体験を沢山積んでもらうことで、

彼が二次障害にならずに、

成長していけるようにしていきたいと思っています。


さて、今日はここまでとします。

次回は、発達障害児に10歳頃に訪れる、劇的な認知成長について考えてみたいと思います。



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今日は、まずAさんの認知について考えていきます。その中から、定型の認知パターンや特性、またそれに対する発達障害の認知パターンから、細部へのこだわり(とらわれ)が起こる原因について、考えてみます。



(この記事は、こちらを筆頭 とする連載ものです。)

【Aさんのご回答】

クリスマスにプレゼントをもらって、親に見せながら喜んでいる女の子。



所要時間:5秒程度



Aさんは定型発達ですが、今回の回答を数秒で行っており、効率よく認知し、判断し、材料を関連付け、想像力も活かして、結論を導いておられるようです。


どういう風に絵を見ていかれたのか、ご本人に聞き取りをしてみました。


「あまり意識もしていないし、覚えていないけど、

思い出しながら話してみます。

【A】まず、絵の中央の女の子が目に入りました。

左手を掲げながら、何かをアピールしているのがわかりました。

【B】次に、赤い靴下が沢山あるのに気づいて、クリスマスを直感。

中央に、クリスマスリースがあるのをみて、確信。

【C】次に目に付いたのは、女の子の足元の品々。

左に緑色の紙袋があるところから、

袋からプレゼントを次々と出し、

その中からお気に入りを誰かに見せていると思いました。

【D】次に、女の子が興奮している表情が目に入り、

視線の先に誰が居るのだろうと思いました。

絵の右端にパジャマの模様らしきものが見え、

パパかママだろうなぁと思いました。

【E】また、女の子の服装もパジャマな事から、

これはクリスマスの朝の光景だなぁと想像しました。

【F】(ボク:雪だるまやお菓子などは、目に入りませんでしたか?)

途中はあまり、気にかからなかったですね。

そう言えば、一通り見回した最後に、

ようやく目に入り、それが冬を指す事で、

【E】までの推理を確信しましたね。

・・・・・・・・・ということでした。


普段、定型発達なら何も意識せず認知していますから、こうしたことは気にもしていないでしょうが、1枚の絵を素早く判断するにはこうしたプロセスがあるのだろうと思います。


簡単に整理すると。

『①絵の中心要素を見つける』

『②周囲を素早く精査する』

『③ひとつのものにとらわれず、どんどん見ていく』

『④パーツの関連性を想像する』

『⑤そこに人物が居る場合は、表情・身振り手振りなどから、感情を想像する』

『⑥映っていないものまでも想像し、絵のストーリーを組み立てていく』

『⑦推理完成』

『⑧再度、周囲を見回し、推理の裏づけを取る』

『⑨確信して、回答』

・・・・・となるのだろうと思います。


こうしたことを瞬時に行うのに重要な役割を果たす認知能力を「概念化」(発達障害の子どもたち (講談社現代新書) より)というそうです。


kh-net 旧HP管理人のつぶやき-コップ

画像提供:http://tom.daa.jp/material/


一言で見るといっても、たとえばコップを見る場合、発達障害の方にありがちなのが、表面にある傷が気になってしまったり、取っ手の形状に意識がとどまってしまったり、表面のツルツル感にとらわれてしまう事が多いようです。


しかし、定型発達ではこのような事は起こらず、そうした細部も見てはいるけれども、それが「コップ」であると認知した瞬間に意識から外れて、周囲の次のものを精査し始めるそうです。この瞬時判断を「概念化」と言うのだそうです。この作用こそが、定型発達の認知スピードを生んでいると思われます。


script_magicalmaker,http://www.magicalmaker.com/js/ameblo.js.php?upwh=2713518-1289281367-340-264


一方、発達障害の場合は

細部に「とらわれて」しまう為、時間がかかるものと思われます。


発達障害の方の場合は、下手をすると、とわれたまま認知が終わってしまい、次のものへの精査が始まらなかったり(上記の②③が起こらない)、想像性の障害のところで、パーツ間の関連性に思考が行き難いのだと思います。息子を見ていると、「見えているけど、見えていない。意識に映っていない」と感じることがあります。これが「認知のゆがみ」のひとつの原因なのだろうと想像します。


しかし、こうしたことは一生改善されないかと言うと、決してそうではないようです。また、ボクは、このことをもって定型発達の認知が一方的に優れているとか、発達障害の方の認知が劣っているのみだとは思っていません。この認知特性を活かして、特技にすることが可能なケースもあるからです。


このあたりについては、また後でお話したいと思います。


今回は、定型の認知パターンについて振り返ってみました。回答結果だけを見ると、「なんだ、そんなことか。あたりまえの答えだね」となるところですが、そのプロセスを掘り下げるところで、次の話題につなげていきたいと思っています。



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発達障害の子どもたち (講談社現代新書)


この本は、ぼくが発達障害の勉強を始めたころに、出合った本です。

既に数冊読んだ後でしたが、

この本で、ようやく発達障害と言うのがどんなものなのか、

ようやく実感できた気がしました。

何冊か読んでみたけど、どうも発達障害ってわからない・・・

と言う人にはおすすめです。








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さて、写真のテストに話題を戻しますね。今回は、正解を明かしますが、それだけをみて、「なぁんだ、そんなことか」と思わないで下さいね。大事なのは、正解ではなく、それを導き出す認知パターンの違いなのです。少し長い連載物になりますが、お付き合いくださいね。

2010.11.8 追記有り:Dさんのご回答を追加しました。


(この記事は、こちらを筆頭 とする連載ものです。)

【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)

(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)




テストと書きましたが、あれは何のテストかというと、視知覚認知度(もしくは認知パターン)テスト」なのです。レベルとしては、めちゃくちゃ初歩編にあたると思います。


(ただし、最初にお話しておきますが、恥ずかしながら僕は、心理学専攻でも脳科学者でもないので、専門的な分析ではないことをご容赦ください。また最新科学ではすでに覆された常識を語っているかもしれません。その節はご失笑ください。また、4人のご回答については、本人許可を頂いた上で、公開しております。)




Aさん 30代 女性のお答え


クリスマスにプレゼントをもらって、親に見せながら喜んでいる女の子。



所要時間:5秒程度


この方は、定型発達の方です。認知度としては、80(~120)点。

説明に、「朝」が抜けていること。そして、サンタからのプレゼントであることには気付いていると思われるが、説明していないところで80点としています。この説明が文章にあれば120点でした。でも、あえて説明しないところが、定型的であるとも言えます。(そこまで語らなくても、状況説明には事足りると自動判断している可能性も感じます。)



Bさん 30代 女性のお答え


クリスマスの朝、

サンタさんから届けられたプレゼントを開けて、 

「パパ、ママ、見て見て!

こんなものをもらったよ!」

興奮して(喜んで)親に見せている女の子の図。


所要時間:用心深く絵とにらめっこして、数十秒(本人弁



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イラスト提供 : http://kota001c.blog.shinobi.jp/Entry/12/



回答は120点満点。

しかし、この答えを導くのに時間を要しているところからも、年齢とともに認知能力とスキルがあがり、状況認識能力が高くなった発達障害の方という分析が出来ます。実際、この方は、アスペルガーの診断を受けておられます。



C君  男の子(ちなみにうちの息子です。)


彼の台詞をそのまま書きますね。

息子「なにか、見せてる」(たぶん、女の子のことを語っていると思われます)

息子「あっ、クリスマス」(赤い靴下を見て気付いたと思われる)


そして、数秒のち・・・・


息子「ほらね、これ。(といいながら、画面中央のクリスマスリースを指差して)やっぱり、クリスマスや」


さらに、数秒の沈黙ののち・・・

私 「他になにかない?」

息子「ない・・・・・」


所要時間:30秒程度


認知度 30

幼さという要素を加味しても、非常に浅い認知であることが示されています。パーツを認知して判断することは出来ても、パーツとパーツの関連性には考えが及ばない様子が見て取れます。ちなみに、うちの子は「特定不能の高機能広汎性発達障害」の診断を受けています。


◆Dさん 高校生のお子さんを持つお母様です。

クリスマスの朝です。
イヴの晩、サンタさんに届けていただいたものや、
家族や知人からのプレゼントを空けることができる朝。
待ちに待った朝です。
早速、大きな靴下に入ったプレゼントを1つづつ確認しています。
1点ごと、期待を込めて、靴下の中身を確認しています。
「あ、ママ、見て見て~
私の欲しかったクレヨンセット~
これでお絵かき出来るよねぇ」
と、家族に見せながら、プレゼントを喜んでいる・・・・
・・・・・・そんなクリスマスの朝の光景を想像しました。
子どもの良い表情が、色々な想像を掻き立てられます。
これが、風景や、成人で無表情の方だったら、

想像心は掻き立てられない私です・・

所要時間:15秒


認知度 120点

この方は、限りなく定型だと思われるのですが、ご本人曰く「細部にこだわりがつよい。また欠損した認知を想像で埋めるクセがある」ということで、何らかの発達障害的親和性をお持ちの方かもしれません。(認知の自己分析で、非常に興味深いことを寄せてくださったので、追記しました。2010.11.8追記)



・・・・という、回答が寄せられました。

模範解答は、Bさんのご回答ですね。


ひとつ、言い添えますと、このテストで大切なのは正解を答えることではありません。成人発達障害当事者であっても、かなりの方は認知レベルも上がり、経験から状況を推理する能力をお持ちで、正解を導けた方は沢山いらっしゃったでしょう。しかし、その認知パターンや要する時間には違いがあります。このあたりを次回から、分析していきます





皆さんはこちら↓を使って、自己採点お願いします。


①クリスマスの場面であることに気付いた。(赤い靴下・クリスマスリース・雪だるま・暖炉などから) 10

②女の子が持っているもの(あるいは、前に散らばっているもの)が、クリスマスプレゼントであることに気付いた。 10

③女の子が喜んでいることに気付いた。 20

④クリスマスの朝であることに気付いた。(女の子の服装・行動から) 20

⑤絵の右下の縞模様が、親のパジャマの足であることに気付いた。 20

⑥女の子が⑤の親に話しかけている(もしくは、プレゼントを掲げている)のに気付いた。 20

⑦女の子のプレゼントが、恐らく、寝ている間にサンタさんから届けられたものであることに、気付いた。(女の子の服装や、プレゼントを親に掲げているあたりから、想像できますね) 加点 20点。

さて、みなさんは何点とれましたか?

また、答えを導くのに、何秒かかりましたか?


(他にもコメントやメールで回答を寄せていただいた方々、ありがとうございました。

ぎょんげへさんへ「ひねりなんかなく、そのままで良かったのですよ。ご参加ありがとうございました・・・・^^。」


さて、今日はここまでとて、次回以降、A~Dさんの認知について分析していきます。



予告しておきますと、このお三方のご解答を見ると、定型発達と発達障害の認知に違いが見えてきます。


簡単に言うと、「効率よく認知し、オートマティックに情報収集と推理をしているかどうか」という点に違いがあります。また、逆の言い方をすると、「発達障害の当事者さんも、大人になり成長してくると、認知のゆがみや想像性の障害を克服して、定型と同じ推論が出来る可能性が充分にある」ということも言えると思います。




ただこれが、当事者さんにとって、発達障害が抱える悲劇性を強化している側面もあります。


本人は、特性を補うべく、

経験を積み、試行錯誤して、

ようやく社会適応の為に必要な認知能力を

獲得してこられたのだと思います。

しかし、外見からは、その苦労や、

同じことをするにも、長い時間を要したり、

精神集中で成し遂げているのに、

それをわかってもらえないという悲劇です。


そして、まだ克服できていない苦手が露呈したときに

あんなに出来る君が、どうしてそんなことをしてしまうの?」

と責められてしまう現実です。



「出来ている」といっても本人は、懸命に真面目に取り組んで、時には過剰適応まで起こしているケースもあります。そして、「出来ない事」は、どんなに真面目に取り組んでも出来なくて困っているのに、極端な能力差を「怠けている」とか「むらっ気が強い」「やる気にかける」と取られる悲しみです。



このテストは、そうした事実を世間にお示しするところも目的としております。

次回以降の記事をおたのしみに・・・。



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さて、ここで、みなさんにひとつ質問です・・・・というかテストです。

下の写真は、「一体何の写真でしょう。この写真を見て感じたことをお答えください。」

(ブログと記事の構成上、一応、別記事として分けるために再投稿しています。以前UPした画像と同じです。)




kh-net 旧HP管理人のつぶやき-pic_c_jpg

クリックすると、大きな画像で見る事が出来ます。


【視知覚認知テストからみる発達障害のこだわりの実例 目次】

(1)出題

(2)正解ご披露!

(3)Aさんの認知(発達障害のこだわりの原因)

(4)C君の認知(認知のゆがみの実情)

(5) C君の認知(10歳頃の成長の不思議)

(6) Bさんの認知(凡化とは異なる精査の仕方)

(7) Bさんの認知(成長し続ける認知能力)

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