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発達障害部門 第10位


このブログの最初の記事は、視知覚認知に関する特集でした。「人として互いに同じである」と言っても、その感じ方、表現の仕方の違いはあるようです。今日は、当事者さんの、会話認知の不思議について書いてみたいと思います。


【会話を一度文字に置き換えて思考するケース】

最近、ツイッターで、興味深いつぶやきを見ました。

deepblue_0926さんと言う方のつぶやきです。

http://togetter.com/li/100542


「おいらの場合、「人の話を聞く」=「一度脳内で文字にして読んで理解する」ので、テレビを見る時に字幕があると、その作業をしないで済むので楽。」


「文字を覚えるまでは、「人の話を聞く」概念そのものがなかった。音=動作でパターンを掴んでいた。2歳か3歳でひらがなが読めるようになった頃から、文字化がされるようになって、初めて「人の話を聞く」という概念が出来た。」


「話す時も同じで、文字を覚えてからは「一度脳内で文字化」したモノを読むのでたまに話す時に目をつむらないと「話す事柄」を見失う時がある。文字を覚えるまではは恐らく「感覚=音」「動作=音」とパターン化されていたんではないかなぁと。」


耳から入った言葉は、そのままではイメージや概念にならず、

文字に置き換えてからしか、

思考にはいる事が出来ないという事なのだと、僕は理解しました。

定型発達の場合では、イメージや概念にしないままで、

漠然とした状態のままでも思考が動いていくのとは、

かなり違っている事が判ります。

これは僕の想像ですが、こうした思考パターンがあると、

物事に対する掘り下げや、思考の深まりは強いだろうなと思います。

この方の他のつぶやきを見ていても、

物事に対する斟酌の深さを感じます。


【会話を画像化してから思考するケース】

アメリカの有名な当事者さんである、テンプル・グランディンさんは、

著書で自分の思考の事を

「絵で考える(think of picture)」と表現されています。

画像でイメージしたものを思考していくそうなのです。


僕の定型脳では、数学の問題を解いたり、

ややこしい事象を思考する時に、

頭の中に図形やグラフがイメージされて、

物事を簡略化した上で、理解を進めるような働きは存在します

僕はどちらかというと、理系脳なので、

定型発達と言えども、この傾向は強い方だと思います。

しかし、それでも普段の何気ない思考は、

外から来た刺激を漠然ととらえたままで、

普通に脳内で言葉を使って考え、思考を進めています


文字や絵に置き換えるような作業は、僕の思考には無いように感じます。


また、別の方が書いた本では、

テンプル・グランディンさんの会話の様子が次のように書かれています。

「耳で聞いた言葉は、全ては映像化できない。

なので、変換出来ない言葉は飛ばして、思考している」

恐らくこれは、抽象的な語句や、あいまいな概念が、

映像化できない様子をおっしゃっているのではと思います。

また、自分の体験にない事柄も、映像化は難しいかもしれませんね。



【左脳優位と、右脳優位】

先日、高機能広汎性発達障害の線引き について記事にしました。

そこに、「アスペルガー症候群」と「高機能自閉症」の区分けを表現しました。


前者では、「言語性に問題は無いが、右脳系に弱さがあり、視知覚認知の問題を抱えることが多い」、後者では「言語性に問題を抱え、左脳系に弱さがあり、言語的理解に困難がある」と書きました。


きっと、deepbiue0926さんは、この区分けで言うと「アスペルガー症候群」タイプなのかもしれませんね。テンプル・グランディンさんは、「高機能自閉症」タイプということになりますか。(ただし、僕が書いた記事の様な区分けは、医学会で定説化しているわけではないので、実際におりている診断名と同じではないかもしれません)


【脳内の情報伝達に問題を抱えるケース】

また、全く別の方なのですが、

「自分の話した言葉ですら、

耳を通してもう一度自分に問いかけないと、理解できない」

という方も居らっしゃるようなのです。


ここまでの特性があると、会話をスムーズに行うのはかなり難しいのでしょうね。僕は脳科学の知識も、左程有る訳ではないのですが、こうしたことは脳内の情報伝達の障害で、起こるのではと想像します。会話する為に次に話す言葉を思考する脳の部分と、聴いてから言葉を理解して次の思考に移るための脳の部分が、つながっていないように感じます。



【認知だけを見ても、多様性が判る】

このように会話の認知だけを見てみても、

発達障害がいかに多様であるかがわかります。


また、単に会話と言っても、必要な過程が、

ワンステップもツーステップも多い事が判ります。


僕の知る当事者さんの中には、

会話での即時応答にかなりの困難を抱える方が居らっしゃいました。

とっさに相手の言葉に対して、返答の言葉が浮かんでこないそうなのです。

なので、社会では「間の悪い人」と思われたり、

一瞬沈黙している間に「拒否」と取られてしまったりして、

中々、人間関係がうまくいかないと悩んでおられたのです。


当事者さんとの会話で、一瞬間が出来てしまったり、

即座に思ったような反応が返ってこなかったとしても、

こうしたプロセスを踏んでいるかもしれないことを知っていれば、

妙な想像をしたり、相手の反応に勝手に意図を感じることも、

少なくなるかもしれません。


表面上の理解も大切だとは思うのですが、

こうした脳内の仕組みを知る事も、

互いをわかる上で、大切なのかもしれませんね。



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