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今日は、昨日に引き続いて発達障害の遺伝因子が、成長発達によってカバーされる可能性について、考えてみたいと思います。(ただ、最初にひとつお話しておきたいのですが、この記事を、かつての「3歳神話」のようにステレオタイプに受け取られないように、是非お願いしたいのです。10歳を超えるとダメだとか、10歳までにひどい環境におかれたから、こうなったのだとか、そういうお話ではありません。なぜなら、人には、何歳になっても、成長できる可能性を秘めていると、僕は思うからです。)


さて、ちまたには「近頃、発達障害児が増えいていないか!?」という話があります。一方で、現在40~50代の親御さんの中に「私も小学校低学年くらいまでは、すごい多動で、いつも怒られてばっかりだったので、発達障害っぽいっところはあるんですよ」とおっしゃる方が複数いらしゃるという現実があります。


その昔は、発達の因子を持っていてもカバーされてある程度の成長ができたのに、近頃は小学校のクラスに3人も4人も多動な子が居て、授業が荒れているのは何故なのでしょう。


ここで、杉山登志郎先生の「発達障害の子どもたち (講談社現代新書) 」から引用してみますね。人の脳の成長についての記述からです。それによると、新生児から3歳の間にも、神経細胞の数は減っていくのだけれど、その神経と神経をつなぐネットワークが網目状に張り巡らされ、5歳くらいまでにかけて、ネットワークが形成されるそうです。


その際、「幼児の脳では、ひとつの神経細胞が座滅しても、すぐにバイパス形成が可能という、ダメージに対する高い代償性を持っている。たとえて言えば、東海道新幹線が普通になったとしても、時間はかかるが中央線を乗り継げば名古屋から東京にいけるようなものだ。」そして「二歳までであれば、言語中枢が大きなダメージを受けても、約半数の幼児は言語の復活が可能であり、更に言語性知能が低下しないこともある。」というのです。


これは、この時期の発達障害の遺伝因子を、脳内神経ネットワークがカバーしうる可能性を示唆しているものと思われます。


また、「このような高い代償性は五歳を過ぎると失われるが、それでも前思春期まで(10歳ごろまで)は成人より高い能力が保たれるのである。この10歳という年齢は、ひとつの臨界点であり、これまでに身についた言語や、非言語的なゼスチャーが一生の間の基本となる事が知られている。」


これを踏まえて考えると、不安定な気持ちや環境に左右されやすい発達障害にとって、この10歳までの時期の生活環境から受ける影響は、定型以上のものがあるのではないかと考えるのです。


つまり、10歳までの時期に、あたたかい周囲の関わりに包まれ、親や教師・ご近所さんから肯定されて育っていれば、(発達障害の認知特性や思考形態が消えてなくなりはしないものの、)それを補うような神経ネットワークを形成する能力が、その年齢までの子どもの脳にはあるのではないか・・・、という仮説が浮かんできます。そして、ここまでの環境が整うならば、10歳前後の発達障害の急激な成長の伸び(これに関する記事はこちら→ )が、更に有効に働いて、良好な予後が得られるのではないかと考えるのです。


そして、ぼくが思いますのは、Dさんや前述のお母さん方(詳しくはこちらの記事→ )はこうした環境で育ってこられた結果、発達障害的な脳をもち、認知特性もそれに近いものがあるものの、前述のバイパスが10歳までの間に相当発達された結果、ある程度のコミュニケーション能力や状況の判断能力を獲得されたのではないかと。もし、「定型脳」か「発達脳」かといえば、「成長発達脳」といえるではないかと想像するのです。 (もちろん、ぼくはこの方々の生い立ちを知るところではありません。ですからこの方々が「成長発達脳」と発言するのが適当かどうかは判りません。もちろん、個々が元々もってらっしゃった自閉度の軽重もあるでしょうが、そればかりとも思えないのです。ここで言いたいのは、少なくともこの年代以前の人達に、こうしたタイプが数多く存在するのではと、思うところであります。)


そして、こうした人間の自己修復能力と社会理解によって、社会自立できないほどの困難を抱えた発達障害というのは、ある程度の数に抑えられていたのではないかと考えるのです



こうして考えると、子どもを二次障害にしないで、

育てることの大切さを改めて感じます。


子どもにとって大事なこの時期に、世間やご近所のあたたかい包容力が

果たす効用については既に述べましたが、

ないものをねだったところで、子どもが変わってくれるわけではありません。

この時代に私達が考えていくべきことは、

何かと難しい現代の世間や社会の中で、

いかに肯定的に子どもを育て、

あたたかい周囲の環境で包み込んでいくのか、ではないでしょうか。

このことは、ぼくも一人の親として、

これからもよく考えていきたいと思います。


それと、もうひとつ、一方で、10歳を過ぎると、

可能性が閉ざされれるものではないと、ぼくは信じています。

現に発達支援団体で、20代や30代、もしくは40代の方々が、

徐々に回復され、自分を取り戻されて、

元気になっていかれるのを、ぼくはこの目で見ているからです。

大人の発達障害の当事者には、

言語化による思慮深い思考能力があります。

大人には、大人の方法で、障害特性をカバーしていけるものと考えます。


最後に、人と言うのは、幾つになっても、

本人の心がけと気づき次第で、

まだまだ成長していけるものと、

ぼくは信じている事もお伝えしておきます。


これって、自分自身に対して、言っているようなところもあります・・^^。

ぼくもまた、現在進行形かつ成長途上です!


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発達障害の実情について、豊富な事例エピソードや、障害特性を引き起こす原因などについての説明も非常に克明で、中々イメージしにくい発達障害の真実が、伝わってくる本であると、感じました。↓↓↓↓↓

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