とっておきの「学研 国語大辞典」で漢方と漢方薬の意味を調べて見る
昭和55年の辞典であるが、発行された当初は、例文が豊富なことで、大いに話題をさらったものである。
直ぐ手元には、というよりも足元には机上版の特大で重いのなんのって~~^という重さ。
この机上版は、当時でも11,000円と高価である。
所持しているのは机上版以外にも標準版?を何冊も所持しており、各地?に転々ところがっている。
それほど愛用してきた辞典である。
漢方
古代中国で発達しわが国に伝来した医術。皇漢医学。
漢方薬
漢方で使う薬。植物の葉・根・樹皮、動物の内臓などを用いる。
さすがに、かなり的確である。
これまでで一番的確かもしれない。
解説中の「皇漢医学」も気になるところであるから、この辞典で調べて見ると、
皇漢 皇国と漢国。わが国と中国。
皇漢医学 中国から伝来し、わが国で発達した医学。漢方医学。東洋医学。
皇漢薬 「漢方薬」の別称。
とあり、「発達」という言葉にやや疑義があり、「展開」とされるべきであろうということは、既に以前にも述べたところである。
しかしながら、これまで取上げてきた辞書類の中では、この『学研 国語大辞典』がもっとも的確であると断定してもよいだろう。
ただ、最近では、中医学と日本で展開される吉益東洞流の古方派漢方を明確に区別するために、「中国漢方」と「日本漢方」という呼び方も生まれており、本ブログの筆者も習慣上よく用いる。
いずれにせよ、今後もこも『学研 国語大辞典』の記載は折々に引き合いに出す必要を感じる。
ところで、本辞典、小生は改訂版も何冊か所持しているものの、最新版はどうかと気になって近くの本屋さんに訊ねると、もう絶版になっているのではないかと言っている。
こんなに良い辞典が絶版になるとは考えにくいので、本論を投稿した後、調査して見ようと思っている。
そこまで日本は堕落したとは思いたくないので。