このブログで漢方が少しでも身近に・・・
「ちょっと試してみようかな」と感じていただければ
さらにそれによって皆さんが今よりも健康になられたら・・・と思います
前回は子育て中のお母さんの
疲労感について気虚と気滞を
中心に取られて考えてみました
今回はそれ以外にも
少なからず腎虚(じんきょ)という
状態が絡んでいるのでは・・・
というお話です
腎とは現代西洋医学的な「腎臓」ではなく
生命の根源物質といえる精(せい)を
貯蔵している漢方医学的な「腎」です
腎虚とはこの精が減少している状態を指します
精を人間にとって欠かせない根源的物質と
表現したのはそれが成長や生殖に
欠かせないものだからです
それ以外にも精は血や気の原材料
としても働きます
この精は両親から授かったものであり
これを先天的に持ち合わせている精なので
先天の精と呼びます
先天の精は成長(加齢)に伴って
徐々に減ってきてしまいます
減りっぱなしではもちろん困ります
そこで人間は食べ物を消化吸収することで
精を体内に取り込むのです
このような生を後天の精といいます
つまり先天の精は後天の精によって
常に補充されているのです
しかしながら
いくら食べ物から精の補充を受けていても
基本的に精は年齢と共に緩やかに
減少してゆくことになります
ここで話を子育てに戻すと
近年、晩婚化が進みそれに伴い
初産の年齢も上昇する傾向にあります
つまり、子供が生まれた段階で
先天の精が相対的に昔より
消費された段階で子育て期間を
迎えることになります
出産には大量の気血を必要とするので
それらを補充するために精の減少は
より顕著になります
実際に薬局を訪れる
疲労感を訴えるお母さんから
精が減少した状態である腎虚の
兆候を見出すことができます
典型的な症状としては・・・
身体の冷え、むくみ、腰痛、耳鳴や聴力減退
めまい、立ちくらみ、頻尿
・・・などが挙げられます
それ以外にも精は生殖にも強く関与
しているのでなかなか自然妊娠に
至らなかった場合も腎虚が背景に
ある可能性があります
漢方薬を服用することで
多くの場合、この腎虚の状態から
抜け出すことが可能です
腎虚に限らず疲労感が気になる方は
是非ともご相談ください
次回は
引き続き産後のトラブルとして
しばしば挙げられる乳汁分泌不全
について考えてみたいと思います
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疲労感を訴えられる方が非常に増えています
これまでも疲労感を主訴として来局される方は
たしかにおられましたが
今年は過去に例が無いペースで
疲労感を前面に出される方が多いです
やはり、いつまでも続く暑さが影響
していると考えられますが
それ以外にも東日本大震災と原発事故に
由来する漠然とした不安感が背景に
あるのではないでしょうか
震災関連以外にも
子育て中の方が非常に多いです
大体、お子様が、1~2歳くらい
この頃は何に対しても好奇心が旺盛なために
元気いっぱいで動き回る時期です
特に男の子の場合は
走り回ったりして
お母さんたちは特に大変な時期といえます
放射能のお子様への影響も心配でしょう
疲労感は漢方医学的には
気や血の不足が原因と考えます
気から血は生まれもするので
突き詰めれば気の不足である
気虚(ききょ)が根本にあります
気虚が原因ならば
気を補えば良いのですが
これだけではうまくいかないケースが
ほとんどです
何故ならば、気を補うだけではなく
補いつつ「うまく流す」必要があるからです
気がうまく流れない気滞(きたい)の状態は
身体が重だるく、気力も低下するので
お話を伺うだけではなかなか
気虚と気滞の区別が付きにくい場合があります
イライラ感は気滞の特徴的な症状ですが
「固有な」症状ではありません
このご時世、まったくイライラしない人など
皆無です
さらに現実問題として、気が不足すれば
二次的に気の流れも悪くなります
これは気自体が気を動かす作用
(推動作用といいます)を持っているからです
したがって
補気(気を補う)と理気(気を流す)の
両側面から治療を行う場合が建設的です
子育て、特に第一子の場合は
お母さんもわからないことだらけであり
ストレスがかかりやすい状態といえます
マタニティブルーは典型的な
気虚と気滞の混成症状と考えられます
出産自体にも
多量の気と血を消費しますので
出産直後の女性は
「気虚予備軍」といえるかもしれません
このように考えると
出産も大変ですが
出産後の方が今日的には
大変とさえ思えてきます
次回は気虚と気滞以外でも
子育て世代の女性の疲労感について
考えたいと思います
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正露丸や八ツ目ウナギを指して
「これって漢方薬ですよね?」
と尋ねられることがしばしばあります
実はこれら
漢方薬ではありません
「伝統薬」です
前回は漢方薬と民間薬の
簡単で曖昧な違いについて
紹介させていただきましたが
今回は第三勢力(?)の
伝統薬の登場です
しかしながら
この伝統薬は民間薬以上に
定義が曖昧です
もちろん広辞苑を引いても
「伝統薬」という言葉は
収載されていませんので
なかなか一般的な名称とは
言えないかもしれません
あくまでも個人的に
伝統薬を定義するならば・・・
ある程度(数百年~数十年)くらいの
歴史があること
「八ツ目鰻キモの油」「正露丸」
「百草丸」「陀羅尼助丸」のように
商品名が存在すること
特定の企業が製造販売している
・・・などが挙げられます
これら有名な伝統薬は
長い歴史を持っていますが
葛根湯のように
千年以上前の中国の医学書に
収載されている
というものではありません
その多くが
日本国内で生まれて
代々、受け継がれてきた「伝統ある」お薬です
正露丸も
元々は日露戦争時に
兵士たちの健康保持を目的に
開発されたもので
その当時は
「征露丸」という名称でした
これが終戦後、一般販売される際に
現在の「正露丸」に改められました
日露戦争は1904年開戦なので
正露丸は100年以上の歴史がある
代表的な伝統薬と言えるでしょう
このように考えると
伝統薬は民間薬以上に
一般の方には漢方薬と区別が
つきにくい存在かもしれません
がんばって
見分けるコツを考えると
漢方薬には・・・
当帰芍薬「散」(粉薬)
葛根「湯」(煎じ薬)
八味地黄「丸」(丸剤)
折衝「飲」(多くは煎じ薬)
・・・のように
剤形を示す独自の語尾が
存在しますので
これが一つの目安に
なるかもしれません
ですが
實母散(実母散)
中将湯
・・・のように
民間薬ですが漢方薬のような
語尾が付けられているものも多く
確実に見分けが付くものでもありません
一方で漢方薬自体も
葛根湯を「カコナール」のように
独自の商品名で販売している
ケースもあるので
一目で見ての
漢方薬と伝統薬の区別は
とても難しいかもしれません
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レアアースが太平洋の底に
大量に存在しているかもしれない
というニュースが数日前に
大々的に報じられました
レアアースといえば
尖閣列島事件の際に中国が
輸出を制限したことで大きな問題となり
一躍、有名になりました
レアアースは希土類とも呼ばれ
金属にレアアースを少量混ぜることで
光を発したり、強力な磁力を付ける
ことができるといいます
まさに金属における
「隠し味」的存在ともいえます
このような少量を混ぜることで
効果を大きく伸ばしたり変化させる
という現象は漢方薬においても見られます
無論、漢方薬の中に
レアアースを入れるのではなく
ある生薬を少し入れることで
そのようなことが可能になります
例えば
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
という非常に有名な処方があります
補中益気湯は気を補う
補気剤(ほきざい)の代表格です
主に
疲労感、倦怠感、食欲不振
胃下垂、息切れ、易感染
などの気虚(ききょ)症状に用いられます
気虚は簡単にいってしまえば
「元気が無い状態」といえます
このような気を補う働きを担っている
補中益気湯はやはり
人参、黄耆、甘草、白朮などの
気を補う代表的な生薬から
構成されています
その他の陳皮は脾胃の調子を整え
柴胡と升麻は胃下垂や子宮下垂など
気虚特有の症状を緩和します
しかしながら
気を補う補中益気湯に
何故か血を補う当帰が
ポツンと配合されています
これは無論、間違えではなく
気を補う方剤に対して
少量の血を補う生薬を加えると
その効果を高めることによります
そもそも血は気から生まれ
血は気に変換されもします
したがって
多くの場合、気が不足すれば
血も不足しやすいのです
血を補えば
起こりうる血の不足である
血虚(けっきょ)を最小限にとどめ
気を補う効果を増進できるのです
そういった計算から
補中益気湯は成り立っています
その他にも
排膿作用がある桔梗は
処方の効果を上半身に集中させる
おもしろい働きがあります
逆に血流を改善したり
鎮痛効果がある牛膝(ごしつ)は
効果を下半身に集中させます
たった一つの生薬を加えることで
処方の指向性が変わってしまうのです
処方集を眺めていると
しばしば
「なんでこの生薬が入ってるんだ?」
と思うような処方に遭遇することがあります
補中益気湯と当帰も
だいぶ昔に疑問に思った処方の
ひとつです
そういった場合は
このようなレアアース効果(?)を
狙った場合が多いです
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柿の葉やドクダミを指して
「これって漢方薬ですよね?」
と尋ねられることがしばしばあります
実はこれら
漢方薬ではありません
「民間薬」です
このように明言した一方で
漢方薬の定義はなかなか難しい
というのが正直なところです
広辞苑によると「漢方薬」は
「漢方で用いる薬。おもに草根木皮の類。」
というお答え
さらに「漢方」を広辞苑で引くと
「中国から伝来した医術。」となっています
したがって
広辞苑様の定義によると
「中国から伝来した医術に用いる薬
であり、草根木皮の類。」が
漢方薬ということになります
柿の葉やドクダミは
中国から伝来した医術に
絶対に用いられないとは言い切れませんが
基本的にはこの範疇には含めません
漢方業界(?)において漢方薬とは
古来の医学書に収載されていること
複数の生薬から構成されていること
「葛根湯」のような処方名があること
などが「必要条件」と言えそうです
「言えそう」としてたのは
例外も多くあるためです
現在用いられている漢方薬には
意外にも数十年前に漢方の大家が
創った処方も存在するのです
さらに
人参のみから構成される
独人湯(どくじんとう)
という処方も存在します
こうなると
漢方薬の定義は(わたしには)
非常に曖昧なものに思えてきます
しかしながら逆説的に・・・
「古来の医学書に収載されておらず
漢方医学においてあまり用いられない
単独の草根木皮の類」
・・・は民間薬の可能性が
高いと言えるでしょう
既出の柿の葉やドクダミ
その他にも
ゲンノショウコ、センブリ
ナンバンゲ、スギナ
枇杷の葉、決明子
・・・などが代表的な民間薬です
しかしながら(再)
ヨクイニン(ハト麦です)などは
民間薬としてイボ取りに
用いられますが
漢方薬を構成する
一生薬としても使用されるのです
こうなるとヨクイニンの場合は
単独使用→民間薬
漢方処方に組み込まれると→漢方薬(?)
ということになってしまいます
だんだん
意味がわからなくなってきますが
上記で示したような曖昧な線引が
実は存在するのです
ちなみに
植物性のサプリメントの原材料は
そのほとんどが民間薬と言って良いでしょう
このような知識
トリビアとして
憶えて頂ければと思います
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東日本大震災から
一ヵ月近くが経ちました
現在も福島第一原発
の事故処理のめども立たず
東日本だけではなく
日本全体に暗い雲が
かかってしまったような状態が
続いています
一二三堂薬局にも
漠然とした体調不良を訴える方が
とても多く印象を受けます
特に
不安感、不眠症
チック症、更年期障害
・・・などを患っている方は
それが顕著に出る傾向があるようです
元々、こららの病気は
肝気鬱結(かんきうっけつ)が
関与している場合が多く
それが震災由来の
ストレスによって悪化したのでは
と推測しています
肝気鬱結とは
気の流れをコントロールする
肝が精神的ストレスなどによって
障害されることで起こります
気の流れが肝気鬱結によって
滞ってしまうと
イライラ感、ため息、不安感
短気、感情のコントロール不全
・・・などの症状が起こります
さらに肝気鬱結を放置しておくと
便通異常(下痢や便秘)
食欲不振、上腹部痛
げっぷ、吐気と嘔吐
などの消化器系症状も
起こってきます
これを肝気横逆(かんきおうぎゃく)
と言います
肝の問題が
「横」の脾胃にダメージを与える
ということです
より一層、肝気鬱結が進行してしまうと
熱性症状が起こる
肝火上炎(かんかじょうえん)
に至ります
これの代表的な症状は
激怒、激しい頭痛、耳鳴り
充血、口渇、赤ら顔
などの、いかにも「熱っぽい」
症状が現れます
このように
精神的ストレスによって
肝気鬱結→肝気横逆(胃腸障害)
↓
肝火上炎(精神症状)
というふうに
症状が拡大してしまいます
それ以外にも
めまいやふらつき
筋肉のけいれんを起こす
肝風内動(かんふうないどう)
喉の閉そく感(異物感)
胸のつまり感、頭重感
などが現れる
気滞痰凝(きたいたんぎょう)
という症状も起こりえます
つまり
精神的なストレスは
漢方医学において
極めて多彩な症状を
引き起こすのです
前ふりがとても長くなりましたが
ここで伝えたいのが
震災におけるモラルの問題です
モラルというよりも
するべきこと、と言うほうが
より正確かもしれません
一二三堂薬局に限らず
多くの方が震災関連の報道を通じて
鬱々とした気持ちになり
「涙が止まらない」
「日本はもう駄目だと感じる」
という風にお話されます
これには非常に共感できる
部分もあるのですが
疑問も感じます
なかには義務のように
テレビ報道にかじり付いている
方も多くいられるのでは
ないでしょうか
しっかりと現実を
受けとめることが道徳的な態度
であるのかもしれません
しかしながら
はたしてそれが
被災地だけではなく
日本のためなのでしょうか
「前座」で紹介したように
精神的ストレスは心身ともに
身体を蝕(むしば)みます
テレビ報道などを通して
現実を真正面から受け止めて
心身を病むことが
被災地や日本のためになるとは
私には思えません
元気でなければ他者を
元気にする手助けはできません
真にモラルな行動
道徳的な行動は
今、元気な人が悲しみに
浴するのではなく
元気に動いて
元気に声を出して
元気に働いて
元気に義援金を出したり
元気に節電することでは
ないでしょうか
時にはテレビも新聞も断って
建設的に「モラル」な行動を
描き出すことも
必要なのではないかと
一ヵ月前と比べて
やや照明が少ない
ですが、それほど困らない
東京の一室で思います
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東北関東大震災が発生して
間もなく五日が経過します
想像力の欠如かもしれませんが
自分が生きている間に
大震災と呼ばれるものに襲われるとは
正直、考えていませんでした
絶えることのない報道の波も
どこかまだ、現実感が無いように
感じられます
発生直後は来局者が
極端に少なかったのですが
本日などは
来局される方の中に
漠然とした体調不良を
訴えられる方が多くいらっしゃいました
実際に被災していない方でも
日本全体を覆う強烈な不安感を
受信してしまっているのかも知れません
漢方医学において
感情の極端な起伏はそれ自体が
病因となりえると考えます
内傷七情と呼び
喜・怒・憂・思・悲・恐・驚
から構成されます
これら感情の乱れは
それぞれ異なったダメージを
身体に与えるといわれています
今回の地震と関連するのは
まずは恐と驚でしょうか
恐は恐怖であり
驚はそのまま驚きです
両者は五臓における腎を主に障害し
成長障害、老化促進などをもたらします
それ以外にも排泄障害や
精神不安なども挙げられます
さらに
思は思い悩み
悲は悲しみです
思は主に脾胃を障害し
食欲不振、軟便や下痢など
消化器系症状が現れます
悲は主に肺を障害し
呼吸困難、咳などの
呼吸器系症状を引き起こします
それぞれに
「主に」と付けているのは
身体はそれぞれリンクし
合っているので
単発的な障害に留まらないからであり
人間の感情はきれいに分けられるような
モノクロなものではないからです
つまり
慢性的な精神的なストレスである
内傷七情は身体に対して
多彩な症状を引き起こすのです
それを解決するのは
そのストレス源を断つことが一番です
私も一刻も早く
皆様に安心できる日が訪れて
内傷七情から解き放たれることを
心から祈っております
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花粉症のシーズンが
今年もやってまいりました
今年の花粉量は特に多いということで
製薬会社の抗アレルギー薬のCMも
とみに多い気がします
一二三堂薬局にも多くの花粉症持ちの
患者さんがやって来られます
その中で印象深かった症例が一つ
実はこの方、花粉症は主訴では
ありませんでした
来局された理由は
下肢のむくみと皮膚の化膿でした
この方には水の代謝を促進して
むくみを解消して
さらには皮膚の力を高める
黄耆(おうぎ)という生薬を主役とした
漢方薬を調合しました
まずは一ヶ月間服用して頂き
むくみや皮膚の状態もまずまずだったので
同一処方で継続となりました
それから数カ月経ってから
現在の花粉症シーズンが到来します
この患者さんは
「先日の風が強かった日から周りは
花粉症の症状が酷いようだけれど
わたしは全く出ないです。
これも漢方のおかげですね」
と仰っていただきました
正直、これには少々驚かされました
確かに花粉症は漢方医学的には
冷えた身体に溜まった水(すい)が
クシャミや鼻水となって出てくる
悪さをする、と考えます
黄耆には既出の通り
水のバランスを調節する
作用はありますが
あまり花粉症を目標として使用した
経験が無かったので
これは嬉しい「プレゼント」でした
この方は現在、皮膚の症状も
落ち着きましたが
同一処方ながら「花粉症のお薬」として
漢方薬を服用しています
黄耆は水に働きかける他にも
元気をつける作用や
皮膚表面の気の力を充実させて
外的、今日的にいえばウイルスや細菌
から身を守る作用を増す働きがあります
今回の症例は
結果的にこれらの作用が
共同した結果だったと考えています
結果オーライではありましたが
症状と体質に適した漢方薬には
大きな力があると再認識させられた
症例でもありました
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寒い日が続いていますね
東京でもあまり積りませんでしたが
降雪があり
冬であることを実感しました
このような寒い日が続くと
女性の冷え性に関連する
相談がとても多くなります
冷え性と一言でいっても
用いられる漢方薬は多岐にわたります
その中でも多く用いられるのが
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です
この漢方薬は当帰を中心に血を補い
余分な水分を出す働きが折衷されているので
貧血気味で生理不順
さらにはむくみ気味な冷え性の方に最適です
しかしながら
当帰芍薬散は身体を温める作用が
決して強くはないので
冷え性が深刻な場合は
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
がしばしば用いられます
この漢方薬はその名の通り
呉茱萸、生姜の他にも
細辛、桂皮など身体を温める
代表的な生薬が含まれます
これらの生薬群に当帰芍薬散にも
含まれている当帰や芍薬が入ることで
血流も改善します
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は
温める作用が優れている一方で
水分の代謝を促進させる生薬は
木通くらいしかないので
むくみが辛い方には不向きともいえます
逆にむくみや冷えによる下痢が
ひどい方には真武湯(しんぶとう)が
適する場合が多いです
真武湯には
附子という温める効果が最も高い
生薬が含まれています
その他に白朮と茯苓が
水分代謝を促進します
この真武湯は上記二つの
漢方薬と比べると一層虚弱な方に
適しているとされています
これら以外にも
冷えると頭痛が酷くなる場合は
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)。
冷えによる腹痛には
人参湯(にんじんとう)
や大建中湯(だいけんちゅうとう)。
冷えによる腰痛には
五積散(ごしゃくさん)など
冷えに関連する漢方薬は
本当に多いことがわかります
身体が冷えると意外なほど多彩な
症状が現れますし、放置は危険です
現代西洋医学において冷え性は
「疾患」とはなかなか措定されません
お困りでしたら
是非とも漢方薬をお試しください
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