Question;
 まだ経験の浅いプロジェクト・マネジャーですが、プロジェクト開始時に策定した予算が、終了時には、かなりオーバーしてしまいました。

Answer;
 不摂生(ふせっせい)なメタボ男性のように、ウエスト(契約範囲)が、じわじわと広がってしまう現象を「スコープ・クリープ」といいます。

  語源は、スコープ(活動や動作などの対象となる範囲や領域)が、クリープ(管理されずに少しずつ肥大化)することから来ています。

 これは、主にサービス業で起こる現象で、特にソフトウエア業界では、頻繁にトラブルを起こす要因になっています。

 サービス業者は、クライアントの役に立つことを望むあまりに、次々と余計なものも含め、無料でサービスしてしまいがちです。

 これによって、サービス提供にかかるコストが、徐々に拡大していることに気付きません。

 そして最後には、コスト増加で利益の上がらないビジネスになってしまうことが、よくあります。
 
 この「スコープ・クリープ」を防ぐためには、以下の2点について、明確にしておくことです。

1. 実際にかかるコストはいくらか?
2. 対価に該当するサービス範囲はどこまでか?

 約束の業務はテキパキとこなしますが、追加で、あれこれ依頼される手間やコストが嵩(かさ)む作業には、それに対する追加費用をしっかり貰うことです。

 あるいは「NO!」と言い切る勇気を持つことも大事なことです。

 サービス精神は良いことですが、何事にも限度があります。その限度をしっかり認識しておかなければ、優秀なマネージャーにはなれません。

 

この文章はNRIJ『戦略的交渉力』プログラムの理論をベースにしています。

さらに詳しく知りたい方は、次のモノを参考にしてください。

  

NRIJホームページ : http://www.nrij.jp

書 籍         『絶妙な交渉力の技術』(明日香出版社)

公開セミナー: 日本能率協会主催「戦略的交渉力セミナー」

http://school.jma.or.jp/search/detail.php?seminer_no=839

eラーニング:  日経オンライン講座「実践ビジネス交渉力」

http://www.nikkei-nbsonline.com/course/kouza_xap90901.html

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