そして、摩季れい子学長が考案したMAKI式コンプレックス(複雑な)PNFの特徴について、『メディカルトレーナー本科オリジナルテキスト』から引用して、6回に分けてご紹介しております。
今日は2回目です。
1)コンプレックスPNFの手技開発に至った経緯 (2)
コンプレックスPNFの手技法は、体幹の安定力を得られるパターンと四肢関節の神経の伝達力を促通させるパターンを組み合わせることで効果が高まります。
その効果によって、中枢から抹消へ刺激伝導がスムーズになり、伝導速度も速まります。
また、その刺激に対して受容する筋肉では、抵抗の量やリズムを各固有受容器が受容し、筋出力を効率よく判断する求心性作用を高める作用効果が得られるのです。
この章では、基本コアバランスPNFと四肢複合PNFトレーニングの組み合わせを紹介します。
コアの安定力は矢上面・前額面・水平面で構成する複合運動によって活性化させ、四肢関節は矢上面・前額面・水平面で複合運動を行います。
体幹安定を高める体幹上肢・下肢複合パターンは上級者レベルのテクニックが求められることから、本書では矢上面での体幹安定を促すときの両側股関節屈曲-伸展パターンから進め、下肢片側アプローチに入ります。
下肢促通パターンは矢上面での屈曲ー伸展パターンを基本に、3D複合面(矢上面・前額面・水平面)での屈曲-外転-内旋-伸展、屈曲-内転-外旋-伸展、さらに屈曲-外転-外旋-伸展、屈曲-内転-内旋-伸展の各パターンを確立しました。
つづく