2011-11-12 18:21:38
kankyoukakumeiの投稿
原発と農薬
テーマ:環境革命
先日、関西電力の担当エリア営業所の所長が来られた際、話題がこの夏の節電及びました。「この冬はもっと厳しいかもしれない」と新聞にも載ってましが、「(節電への理解と)協力得られないようなら、一度電気を止めた方が良いですよ。」と私は言いました。所長はぎょっとして、そんなこと事態は考えたくもないし、できる筈もない、といった風に驚かれていました。
東日本大震災による津波の被害で発生した福島第1原子力発電所の事故の後、その安全性が大きな問題となっています。原発を無くす方向への動きそのものに異論はありません。ただもう少し冷静に考えるべきこともあるように思います。
私が16歳の時に読んで衝撃を受けた本にレイチェル・カーソンの「沈黙の春」という本があります。ある意味マニアックな本とも言えますが、この時はただ表題に惹かれて読み始めました(笑)内容は、化学農薬の濫用により汚染された虫を食べた鳥がどのようなダメージを受け、最終的に鳥が死ぬことによって楽しいはずの春が生きもののいない沈黙に沈んだ春になるかもしれない。というものでした。この本は反響をよび、標的になったDDTという農薬排除への動きは政治を巻き込み、使用が禁止されるに至りました。
ここだけを聞くと、有害な農薬が排除されて良かったというお話なのですが、この話には後日談があります。DDTはもともとは虫が媒介する病気である発疹チフスの流行を防止するためやマラリヤ黄熱病、その他熱帯性の病気を媒介する蚊に対して使われていました。農業に使われるようになったのは、収穫量を高めるために生産性が問われるようになってからです。つまりそれまでは、伝染病を予防するために貢献し、毎年数百万人の命を救っていたにも拘らず、「恐ろしい薬品だ」という騒ぎが元で使用が禁止されるとそれまで救われていた人命が片方で失われるようになったのです。
震災による事故以前、日本は2020年までに新規の原子力発電所9基を予定していました。事故後日本がドイツやイタリヤのように脱原発への方向へ進もうとする気持ちは分かりますし、できるならばそうありたいと思います。しかしながら、現在の人々の日々の豊かな暮らしを持続して尚、経済的な発展を望みながら必要な電力を原発無して得ようというのは少々虫が良すぎる話しだと言わざるを得ません。
そもそも原発を増やさなければならない計画があったのは「地球温暖化対策」のためであったことがどうも忘れられているようです。2010年の世界全体の二酸化炭素の排出量は09年に比べ18億8000万t増え、1年間の増加量としては過去最高の伸びを記録しました。この排出量の増加は、最悪を想定し、あってはならないとされるシナリオである「今世紀末の平均気温が20世紀末に比較して4度上昇する」場合の想定を超えています。
先月末(2011年10月末)世界の人口は70億人とを突破しました。国連推計では2050年には93億人、今世紀末には100億人を突破すると言われています。人々は都会に集まる傾向があり、世界主要都市の殆どが今のタイではありませんが、海抜の低いエリアに集中しています。
話しをDDTに戻しましょう。2006年、WHO(世界保健機構)は年間100万人以上が死亡するマラリヤに対する予防効果の高さを評価し、暴露量の少ない形での使用を推奨しています。つまりリスクと便益を天秤にかけ、予防の便益が勝ると判断しました。震災による原発事故後、一時的に感情的反応が強くなり原発への反発が強くなるのは当然の反応でしょうし、原子力行政や電力行政に問題があったのも確かでしょう。しかし政府は完全な代替え案もないままに、感情に流されてそもそもの方針を変えることがあってはならないのです。
東日本大震災による津波の被害で発生した福島第1原子力発電所の事故の後、その安全性が大きな問題となっています。原発を無くす方向への動きそのものに異論はありません。ただもう少し冷静に考えるべきこともあるように思います。
私が16歳の時に読んで衝撃を受けた本にレイチェル・カーソンの「沈黙の春」という本があります。ある意味マニアックな本とも言えますが、この時はただ表題に惹かれて読み始めました(笑)内容は、化学農薬の濫用により汚染された虫を食べた鳥がどのようなダメージを受け、最終的に鳥が死ぬことによって楽しいはずの春が生きもののいない沈黙に沈んだ春になるかもしれない。というものでした。この本は反響をよび、標的になったDDTという農薬排除への動きは政治を巻き込み、使用が禁止されるに至りました。
ここだけを聞くと、有害な農薬が排除されて良かったというお話なのですが、この話には後日談があります。DDTはもともとは虫が媒介する病気である発疹チフスの流行を防止するためやマラリヤ黄熱病、その他熱帯性の病気を媒介する蚊に対して使われていました。農業に使われるようになったのは、収穫量を高めるために生産性が問われるようになってからです。つまりそれまでは、伝染病を予防するために貢献し、毎年数百万人の命を救っていたにも拘らず、「恐ろしい薬品だ」という騒ぎが元で使用が禁止されるとそれまで救われていた人命が片方で失われるようになったのです。
震災による事故以前、日本は2020年までに新規の原子力発電所9基を予定していました。事故後日本がドイツやイタリヤのように脱原発への方向へ進もうとする気持ちは分かりますし、できるならばそうありたいと思います。しかしながら、現在の人々の日々の豊かな暮らしを持続して尚、経済的な発展を望みながら必要な電力を原発無して得ようというのは少々虫が良すぎる話しだと言わざるを得ません。
そもそも原発を増やさなければならない計画があったのは「地球温暖化対策」のためであったことがどうも忘れられているようです。2010年の世界全体の二酸化炭素の排出量は09年に比べ18億8000万t増え、1年間の増加量としては過去最高の伸びを記録しました。この排出量の増加は、最悪を想定し、あってはならないとされるシナリオである「今世紀末の平均気温が20世紀末に比較して4度上昇する」場合の想定を超えています。
先月末(2011年10月末)世界の人口は70億人とを突破しました。国連推計では2050年には93億人、今世紀末には100億人を突破すると言われています。人々は都会に集まる傾向があり、世界主要都市の殆どが今のタイではありませんが、海抜の低いエリアに集中しています。
話しをDDTに戻しましょう。2006年、WHO(世界保健機構)は年間100万人以上が死亡するマラリヤに対する予防効果の高さを評価し、暴露量の少ない形での使用を推奨しています。つまりリスクと便益を天秤にかけ、予防の便益が勝ると判断しました。震災による原発事故後、一時的に感情的反応が強くなり原発への反発が強くなるのは当然の反応でしょうし、原子力行政や電力行政に問題があったのも確かでしょう。しかし政府は完全な代替え案もないままに、感情に流されてそもそもの方針を変えることがあってはならないのです。





