第四回 12 EmergingArtists | glamb-log by kan furuya ポケットにアイデアを

第四回 12 EmergingArtists

アートは僕らの心を映す鏡
覗き込んだ皆さんの目には何が映るだろう
憧れ、希望、やるせなさ、愛おしさ
散りばめられた色とモチーフの世界が見せるのは
いつも僕らが心の中に秘めていた思い



glamb-log by kan furuya ポケットにアイデアを



 世界の行方は毎日変わっていきます。新聞を開く度、ニュース番組を目にする度、この星のどこかで大事件が起こるのを私たちは知ります。けれどそんな風に目まぐるしく変わる世界の在り方に比べ、私たちは驚くほど変わらない気持ちで生きています。

 毎朝起きて同じ駅に向かい、慣れた顔に囲まれて1日を過ごし、同じ家に帰って眠る。その一方で海の向こうで起こった惨事に心が痛む思いがしながら、気になる彼女を今日もデートに誘えなかったことの方が大きな悩みになっている。それなのに明日は職場で、学校で大切な発表があるからその準備もしなければいけない。そうやって私たちは様々な世界のレベルの間で生きながら、やるせない思いを胸にしながら、ささいなことに一喜一憂を繰り返しながら日々を過ごしていきます。

 そんな私たちにとって音楽や映画、コミックは心の代弁者として確かな支えになってくれているでしょう。誰しもきっとお気に入りの一作がきっとあるはずであり、テレビや雑誌を覗いてみてもそれに関する情報は溢れています。

 ではアートはどうでしょう。アートに対してポジティヴな印象を抱きながら、心のどこかで一線を引いてしまっているという方が決して少なくないでしょう。

 けれど、アートという言葉が美術館の空気に似た「ものものしさ」をまとう時代は終わろうとしています。村上隆の例を出すまでもなく、アニメやフィギュアにインスパイアされた作品の数々が今、世界から熱い視線を集めています。日本に育った私たちが慣れ親しんできたカルチャーを描くことがアートの新たな方法論として確立されたのです。

「自分の好きなものを心の赴くままにアートは表現できる。」

 そう感じたたくさんの若者が今、この国でアーティストを志して創作を続けています。彼らがインスピレーションとするものは、音楽、映画、ファッション。そう、私たちが心の支えにしてきたそのものなのです。

 そして彼ら若い作家たちを取り巻く状況も年を重ねる毎に盛り上がりを見せています。六本木の街全体をアートスペースとして見立てる「六本木アートナイト」が100万人に迫る勢いで毎年動員を更新。その勢いは全国に波及し、東海の「クリエイターズマーケット」、京都の「artDive」など様々なアートイベントが各地で続いています。

 アートは私たちのライフスタイルの中で新たな命を得ようとしています。まるでアイドルというジャンルが、昭和の一世を風靡しながらもやがて縮小し、「会える存在」となって21世紀に復活を遂げたように。

 こうして今、灯された日本のアートシーンの火を絶やしてはいけない。そんな思いからglambは、ストリートブランドの感性でキュレーションした12人のアーティストとTシャツ上でコラボレーションを行いました。音楽、映画、コミック。僕らが見て、憧れてきた世界を同じように共有する若い作家たちがここに集い、その感性をTシャツとスマートフォンケースに閉じ込めました。心のままに描かれた作品を、心のままに楽しんでほしい。アートの未来に向けたシンプルな願いを胸に、4度目となる12 Emerging Artistsを発表します。


・12 Emerjing Artists
buggy
snAwk
TWOONE
青山 ひろゆき
大竹 司
大畑 伸太郎
乾 慎一郎
鎌谷 徹太郎
高木 耕一郎
高木こずえ
高松 和樹
葉山 禎治
http://www.glamb.com/12ea/2013/12ea.html


・モデル
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http://www.glamb.com/12ea/2013/playart.html