以前に、この俳優に注目しましょう、といった「コ・ス」主演のドラマ『グリーンローズ』がスカパに登場。甘い甘いメロドラマばかりかと思いきや、これはかなりハードボイルドかな。アクション満載のミステリーらしい。で、「緑のバラ」があったかしら、と思ったら、劇中きっちりとウンチクをいってくれた。

 赤い、青い、黄色いバラはあるけれと、まだ緑はない。それは地上には無い、天上の花らしい。つまり、トワの世界の花だから、変わらぬ永遠の愛、の意味になるらしい。

 険しい展開になる暗示なのか。

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「鼎」の意味

でた!
イビョンフン監督の「大長今」の前の作品、朝鮮末期の実在する巨商イムサンオクの一代記をフィクション化したドラマ「商道」でのウンチク。
主人公は師匠の和尚様から、絶体絶命の時に開けるように言われ、三つのなぞかけを貰う。
 革命を目指す「ホンギョンレ」は、巨商となった主人公を資金源にしようと近づく。拒めば死。この状況で出てきた言葉が、この「」だ。
 少々漢字の心得がある人は、まず、鼎革を思うようだ。なべを変える。つまり、革命だ。この場合、この鼎は、君主を意味するらしい。だから、革命に賛同せよ、と取りかねない。革命児もそのつもりで、一瞬喜びの顔をみせる。
 しかし、このなべは、三つ足をさすことから、三位一体の均衡が取れることも意味するらしい。鼎立だ。ここでは名誉、権力、財力のバランス。これを知った巨商のイムは、自分は財で大をなしたから、他に欲を出さす、自分の居場所を堅持したいと言って、革命への加担を拒んだ。
 ワープロでも「鼎立」ならすぐ出てくる。今はこれがメジャーな使い方か。
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『冬ソナ』その後

『冬ソナ』熱きあのごろ、巷のBBSでは、いったいあのプラトニックな愛は果たして可能かという意見が飛び交ったていた。「ミニョンは、外国帰りの設定だもの、無いのがおかしい」とか、チェリンとも絶対有るとか…。
「ね、韓国って、結婚まで何もないの?」と訪ねられて、「今は知りません」と逃げたものだ。
それが『冬ソナ』の後はというと、最近はじまった「ワンダフルライフ」では、なんと、できた結婚の話。

 猫がぶり韓ドラは『冬ソナ』を最後に、現実を反映するようになったのか?

 確かに、最近の韓ドラをみると、主人公が三十路を超える設定だと「お堅い路線」、二十歳代となるとその時のムードを描く傾向。台詞でも「あんたらの世代は、それが軽いでしょう?」と姉は妹を戒めるのだ。時代は着実に、ポスト『冬ソナ』?
しかし、舞台装置も、登場人物も、隣の家の話というような、あまりにもリアルすぎてドラマに酔うことができないより、少々設定が荒唐無稽でも、猫がぶりのプラトニックラブでも、夢を見せてくれるドラマを見たいのは「お年」ですか?


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孫子の兵法の最終篇が何か知っている?用間篇だ。スパイを用いるのだ。いかに情報を使うのかが大事。」
             『漢江ブルース』から
父は、息子が元彼女との復縁を望んでいるのを知ると、お前を応援するといって軍資金を妻に内緒で渡しながらのセリフだ。すでに新彼ができたと聞いて落胆する息子に、恋は敵が強ければ強いほどやりがいが有ると言いながら。
 そうか。恋も戦争と同じか。それにしても、こんな会話、息子にも父にもなれないから、ちょっとうらやましかったりする。

彼女に内緒で指輪を買う時、

男は「しまった、サイズが分からない」と

その時、店員さん曰く、「運命を信じますか?

あなたの小指サイズが彼女の薬指サイズなら、

彼女こそあなたの運命の人だそうです。

試してみますか?」
     『ガラスの華』から

本当?と思うあなた。ダメダメ。
これはその場で一つでも売ろうとする、
店側の魂胆だわ。
おばさんになると夢もないって?
大体、運命にすがろうとする恋ほど危なっかしい。
自分の恋で「運命」を持ち出すあなた、
そこで少し頭を冷やすことをお勧めします
実際、このストーリの先は知らないけど、
このカップルのゴールは限りになく「0」に違いない。
もし本当にゴールがあるなら、三流ドラマ、
破局なら脚本として良い伏線の張り方だと思うけど~。

生活必需品とお花、これは贈り物にならないの。
生活必需品を選ぶ男は、女を全然分かってないね。
それに、お花を贈ったらいいだろう思う男も駄目。
お花は何かに添えるものなの。
単独では贈り物にならないの。
何かと、お花じゃなきゃ

         「漢江ブルース8話」から

彼女に何かを考えているあなた、参考になりましたか?

きのうの、『キャンディーキャンディー』の話をしたら、思い出しました。

そうだ。私が好きだったのは、テリーでもアンソニーでもなく、ステアだったのだ!
『冬ソナ』で、イミニョンより、カンジュンサンが好きなのも、あごの線が少し気になるけど、東大教授のカンサンジュン(なんとも似た名前!実は巷の隠れヨン様なのをあなたはご存知?)が好きなのも、そのせいだったのか(といいながら横目で夫の顔をみる)。『キャンディーキャンディー』のお陰で、男の好みが決まった?

韓ドラが少女漫画チックなのは、ちょうど女流作家たちが、『キャンディー』を読んで育ったから?と思うの
は極端かしら。強調するけど、それくらい影響力がある作品だったということです。蛇足ですが、あのころ漫画と共に、ムズカシイ本も読んだのに・・・。 これは今と昔の違いかしらね。

そういえば、いまやアメリカでも「SoujoManga」なるものが大流行だとか。

気が付いたら、地上波、衛星、スカパなどで、韓ドラの新番組が目白押しなのね。
「大長今」の後の、若き日のヨン様の「初恋」も、遅ればせながら今頃気づいた次第で、何と多い事か。当然ながら、玉石混交よね。こうなれば、
限られた時間で、選んだ韓ドラが当たりか、はずれかは一つの賭けでもある(んな、たいそうな)。

 スカパで、ヨン様の「愛群」の次作は「ガラスの華」(一応、ヨン様番組は抑えよ~っと)。でも、は?「ガラスの華」ってなんだ?
2回ほど見たら、ストーリが気になって、局のサイトに入っていみる。しかし、よく分からないけど、この番組かも。血縁どろどろの「韓ドラのオハコ」が書かれている。この話、回を改めて考えてみたいと思う。
ともあれ、サイトをしばらく読んでいたら、見つけた!!

 

ガラスの華」とは、教会によくある、あの「ステンドグラス」のことだって。パーツの一つ一つを取っては絵にならず、集まってこそ、その美しさが増すと。つまり、教会の中で育てられ、育まれた友情(だからといって、宗教色はない)の比喩らしい。

 

ほら、いったでしょう? 韓国人は、ウンチク大好きだって。
タイトルまで、うんちくをつけるんだから。
  

 

商いのモラル

しばらくDVDに韓ドラを溜めたら、容量がなくなってしまった。
早送りで整理を始める。
大長今の監督の以前の作品『商道』で、目にひっかるものがあって、プレイバック。

 

【「勿妄言」  いった言葉は必ず守る
 「勿悖行」 目上の人に不届きな行為は慎む
 「勿盗賊」 盗みをしたり、不当な利益を得ない
 「勿淫乱 淫乱なことはしない。
 遠くへ行くときにはこの商いの戒律を破るものがいるものだ。
 もしそんな輩がいたら厳しく罰するのだ。

 商団の責任者はお前だ。
 責任者としての権威は自分で築くものだぞ
「商道19話」から

この4箇条、言ってやりたい人は多い。
それに、最後のフレーズが気になる。
自分から守ってこそ、破った者に対して権威を示せると?

思い出した。この監督は、どうにもトップになれない人の悲運を描くのがうまい。

トップになれない人の共通点は、目の前の問題を解決するためにたやすく安易な道を選ぶ人なのである。しかも、これでいいのだと信じて疑わない。「仁義」とか「道理」を忘れて。これが、言葉でいうとクサイけど、劇で見るとそれなりに嵌るのだ。
韓ドラのもう一つのオハコテーマだと思っている。

字幕翻訳の苦労

字幕翻訳は、本の翻訳と違って、「注」のつけ方が難しい(と思う)。
画面に註釈をつけると野暮ったくなるし、入れないわけにはいけない。
その選択は翻訳者のさじ加減、ということか。

最終回に近づいてきた『ラストダンス~』。その主人公の名前について、翻訳者の苦しみを私が代弁したくなった。「ビョク・チャンホ」。
これは、記憶喪失によって自分の名前すらわからない主人公に、彼を救ったヒロインがつけた名前だ。 いかにもよくある男子の名前のひびきだが、実はあるウンチクを秘めている。
本当の字は、「碧昌牛(ビョクチャンウ)」。
これは、いまは北朝鮮の地、碧潼昌城が語源と辞書にある。この牛は、大きく扱いにくいので有名。そこから訛って、無愛想で頑固ものという意味として、定着している。ちょうど、手綱さばきを無視して、自分の意のままに動こうとする牛がそのイメージか。
これを抑えないと、ドラマの味が半減すると思った。
勝手にヒロインがそれらしい名前をつけたのではなく、
記憶を失い悶々とする見知らぬ男には、ぴったりのイメージだったに違いない。
そして、扱いにくい「碧昌牛」の手綱さばきに成功して実った愛だからこそ、後半のトンデン返しが意味を持つ。

 確かに、こんな背景を字幕に載せることがそりゃ、難しいかも。
逆に、私は英語音痴だから、洋画はうまみ半減で見ているだろうな。