女はつらいよ。

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さすがに月曜日から木曜日まで、似たようなシンデレラ番組をやると

いろいろ、考えてしまう。

先日、シンデレラ像が変わったと書いた。

心やさしい美人から、自分を持っている手に職のある女性へ。

この際、美人である必要は必ずしもないようだと。

 整理してみると、どうやらヒーローは、

ヒロインに自分の傷を見せ、癒してもらえる女性が良いようだ。

それに、ヒロインが持つ能力(料理)は、

ヒーローの仕事にプラスになるというオマケ付。

心やさしい美人のライバル(今まででは悪役だった)は、

確かに能力はあるけど、それがヒーローにとって

必ずしも役に立つ能力とは限らない。

(この辺はどうか、もう少しこれからのドラマをみないと・・・)

 しかし、ヒロインがヒーローに恋してしまうのは、どうやら、

少なくとも金持ちだからでははく、彼の深い傷を見てしまったから、

それを癒してあげたいから、と描かれている。

これは、いままでの、娘のような、妹のような守ってあげるべき女性像から、

母親のような女性像への変化とみるべきかしら。

男が弱くなった証拠?それとも、女が強くなった証拠?

美人でスリムに越したことがない(デブでいいはずは、どうせドラマだけだ)し、

母のような包容力に物事を分かっていて、しかも能力ある女だなんて。

女は辛いよ~。

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話が幼稚だと、あり得ないと思いながらも、

一回見てしまうとはまってしまう韓ドラ。

ヒロインは、以前の美しく従順な女性から、

ダサデブとか、バツイチとかになったことでぐっと見る人の等身大に。

 ところが、ヒーローは相変わらず

イケメンで財閥の御曹司。

しかも、これだけじゃあきたらず、

楽器一つはできて当たり前、

運動は万能。

いままで遊んでいても、いざ仕事にかかると、てきぱきとこなす。

 これが、王子様像なのだ。

これを評して、「代理満足」という言葉をあてている。

あり得ない設定と知りつつ、ドラマをみてしますのも

現実を忘れ、つかの間を満足感を得ようとする心理のためだと。

 裏を返せば、代理満足の「像」をみることで、

その社会の「モデル像」が見えてくる。

辛口にいえば、どのドラマもこの路線からあまり外れてないなら、

「ヒーロー」像が貧困。

ワンパターンのヒーロー像をみると、

韓国の結婚市場が心配になる。

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役者はつらいよ

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kimsa kimseona

  

高視聴率のおかげか、ダサい名前の代名詞「サムスン」が、

一躍、娘に付けてあげたい名前にまで格上げになった、

『私の名前は金サムスン』。

やはり、ダサデブ女でもシンデレラになれる夢を

見させてあげられたのは、この役者(金ソナ)あってこそか。

この役のだめ、8キロも増量したとか。いくら役とはいえ、あっぱれ。


しかし、役者はつらいよ、というか、

役者に求められる資質のハードルがますます高くなる一方。

 まず、どの韓ドラも、外国語の台詞が入っている。

英語は当然、フランス語、イタリア語、中国語、日本語・・・・。

役のなかで、普通に駆使という設定だから、役者は特訓する羽目に。

しかし、英語に関しては、一夜漬けではバレる。

だから、役に必要ならはじめから出来る役者さんを選ぶことになるのかな?

それが、ある程度できる話ではなく、完璧なバイリンガルレベルなのだ。

じゃ、帰国子女組み?と思ったら、これまた、数えてみると相当数がいる。

これといった役者の履歴をみると、

留学経験あり、ピアノ専攻、ソウル大(東大クラス)出身に・・・・。

一番多いのは、映画、演劇課専攻。それに修士さんまでも。

韓国では、 街で声掛けられて、芸能界入りするより、

映画・演劇課の専攻の中から選ばれるのが普通のルート。

すると、演技力プラスアルファがなければ、生き残れない。

  最近の韓国映画の快進撃も、

この辺の役者の質の量産体制があったからでは?と思えてくる。

そりゃ、8キロでも増量してみせる根性がなくちゃ?

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21世紀のシンデレラ像

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最近、スカパで同じ時間帯で曜日だけ変え、似た番組をやっている。

一言で言うなら、シンデレラ物語

ヒロインの職業もパティシエ(『私の名前は金サムスン』)に

イタリアンシェフ(『オンリー・ユ』)の物語。
王子様も、ヒロインの雇い主で財閥の御曹司。

ライバル女も、シンデレラ姉さんタイプじゃない。

物分りのいいやさしい美人、というところまで似ている。

また、王子の恋敵も悪役じゃない。

世間知らずの王子より、こっちの方が良いと思ってしまうような人格美人。

メロドラマの方程式に多くの変化が見られる。

一番の変化は、やはりヒロインだ。、

いつもの心やさしい美しいシンデレラとは違う。

ダサデブ女か、高卒のシングルマザー(誰もが大学に行く時代に)

だからといって、ひるまない。

これぞ、という肩書きこそ無いけれど、「料理」という生きがいを持っている。

それに、王子に向かって、

「あなたはワガママ、自己チュウー、世間しらず」と罵倒する。

ここに戸惑い、自分の甘さを反省しながら、

女の媚に公然、漠然と慣れている王子は心をかき乱される。

しかも、シングルマザーにおいては、

「この子は、あなたの子よ」とは、けっして言わない。

夫になるべき順序は、「愛」を確認してこそだと。

子供ができたからといって、それを盾にして結婚を押し付けたくないという、

女の「けじめ」まはは「イジ」をもっているヒロイン。


 心やさしく美しい従順な女から、

自分をもっていて、何が大事か、プライドとは何かを知っている女へ。

 これが、21世紀のシンデレラ像?

それとも、見飽きたシンデレラの変化形?

一番ダサイ名前は?

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日本では、一番ダサイ名前として何を思い浮かべる?太郎、花子?

ダサイ感じより、かわいい感じがするけど。

ところが、韓国では明らかにダサイ名前というのが存在する。

いまスカパで放映中の『私の名前は金サムスン』は、ダサデブ女の恋物語。

主人公金サムスンは、自分がダサイと思われているのは「名前」のせいだと、

戸籍名まで変更手続きをする。

死ぬかも知れないほど、この名前がいやだとして。

「サンスン」とは、例の韓国3大企業の「三星」ではない。

原音は発音が全然ちがう。

女の子なら、「~スン」が、男の子なら「~シク」がつく名前ならダサいと感じる。

ここに、太郎、次郎、三郎式に、3番目だから、「3スン」なら、

もう究極ダサ~と思っちゃうわけ。おまけにありふれた「金」が苗字。

だから、ここでも「3スン」だから、姉が二人いると思われている。

これに先越して翻訳者は姉を、「ちい姉」と親切な字幕までを入れている。

しかしちょっと待ってよ。

ドラマでは姉が2人いるとは描いていない。登場する姉は一人だけだった。

ここで、ウンチクをいわせて。

名付け親の祖父イ様は、男の子だと思ったのに女の子が生まれたから、

怒って「サムスン」と名づけちゃったとあるが、違うと思う。

昔、儒教思想真っ只中、女は3人の男に従うのが義務付けれた。

父に、夫に、息子に。だから、3順なのだ。

「スン」の音には、順も純もあるけれど、ここは「順」だと思う。

だから、祖父様は、孫娘に女としてまっとうな(!)幸せを送るようにと、

つけた名前なのに、なぜか音が「ダサク」思ってしまったのが、

コンプレックスのはじまりだったのだ。

作者は知ってて、この台詞を入れないのかな?

それとも、そんなもの、カビ生えていると思っているから?

先日、絶景を前に「やっべ~」しか言えない若者に異議申し立てをした。

ところが、国民的番組である、スマスマでこれの上をいくのを見つけたのだ。

なんと、宇宙を前にした「やっべ~」感じは、トロかグラビアかと

宇宙飛行士、野口さんに聞くのだった。

野口さんもつられて、「グラビア」に近いかなと。

もう、絶望的。

私が堅物なのか、それしか言う単語力のなさが問題なのか、判断しかねる。
もちろん、流行り言葉であることも知っているけれど、よりによって・・・

聞いてみたくなった。

人事部の皆さん。リクルータの方に聞いていただけませんか?
「あなたは、宇宙を実際見れたら、なんと言いますか?」と。

それとも、クメヒロシの「最後の晩餐には、何を?」の代わりに、この質問はいかが?

韓ドラで世界一周

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お茶の間で世界一周出来そう。というのは、なぜか、やたらと多いのだ。地名を冠した韓ドラが。

『パリの恋人』、『バリーでの出来事』『ラブストーリー・イン・ハーバード』『香港エキスプレス』、『プラハの恋人』・・・・

最近の料理バトル韓ドラ『オンリ・ユー』では、イタリアがその舞台。

チャテヒョンの『皇太子の初恋』では、日本のサホロ、バリ島、タヒチと、惜しみなくロケ地サービスだった。
こんな趣向でも凝らさないと、ストーリーだけでは、視聴率が取れないのか。
 多くのドラマ枠を持つ韓国テレビ。
舞台裏がワイドショーなどでも紹介されるけど、放送されるまでの修羅場は想像を絶するらしい。
『パリ恋』のバクシニャンは、非人間的な作業現場だと皮肉ったらしい。

韓流おかげで、突貫ドラマでも視聴率が取れるかもしれないけれど、そのうち飽きられないように、ちゃんとして仕事ができるようになってほしい。
 もっとも、その突貫撮影の大きな原因は、視聴者のわがままもあるとか。作家が書くシナリオを先越し、視聴者の声で結末が変わるそうだ。番組のHPでは、いく通りのシナリオを展開したり。

 それはそれとして、新しいネット文化ではあるけれど、私は単に、プロが書き、プロが撮り、プロが演じるちゃんとしたドラマを見たい訳よ。
 

作家、崔仁浩

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『香港エキスプレス』のただならぬ言葉遣いが気になって調べたら、やはり…。この作品の原作は、チェイノ(崔仁浩)の『火の鳥』だったのだ。
この作家が誰かといえば、日本風にいえば、司馬遼太郎と渡辺 淳一と三島由紀夫(よく知らないけれど)を足したような作家。
まず、骨太な歴史小説が多くあり、最近放映した『商道』や、
これから放映する『海神』など、日本でも、もうすぐ広く知られるかも。

恋愛小説はお手の物で、だいぶ前の作品だが、名作『ディープ・ブルーナイト』や、『冬の旅人』など数えたらぎりがない。もちろん、ナオキ賞的なものも、ちゃんと貰っている。

そうかと思えば、仏教界やカトリック界からも文学賞を貰っているのには、履歴書を見て始めて知ったから、改めてビックり。最近は『儒林』を書き上げたから、儒教についても書いたことになる。彼自身はカトリック信者らしい。
いま彼は、ちょうど還暦を過ぎたところ。100冊を超える作品がある。
こうなると、こんなに多産の韓ドラも、彼のおかげで救われるところが少なからずか。
というわけで、やはり隠しようの無い言語能力を目の当たりにした思いで、最近流行だが、
「言葉の力」を改めて感じたり。韓ドラの次は、韓小説か。

犬の飼い主

どのドラマを本腰で見ようかとあれこれ、ちらちらしていると、

ストーリが気になってくる。
時間はないし、こうなったらもうアラ業。

1時間分を10分の早送りで見たれ。

でも、慣れたもので、オサエルところは分かるようになる。

ここは、という所はプレイバックもする。

そこで、例の 『香港エキスプレス』。
いい台詞がひっかかった。


 人間、誰しも自分の心の中に、二匹の犬を飼っている。
 良い犬と悪い犬。
 さて、この二匹が喧嘩したら、どっちの犬が勝つだろうか。

 答えは・・・・

 飼い主が、より多くのエサをやった方の犬。

野望と欲望

韓ドラを見ない間に、新しいドラマが目白押し。

どれを見ようかとちらちらしていると、耳に引っかかった台詞。

  

  野望と欲望の違いが分かるか?

  野望は未来の夢につながり、 

  欲望は破滅につながる。

  欲望に翼をつければ、野望になる。

    『香港エキスプレス』第2話


  フムフム。・・・・ですって。
ストーリや登場人物に不満があっても、
台詞のやり取りが粋なら許そう。


後日談: この続きがあった。 

      これを、あとの回で、言われた方がいい返すセリフ。

   

   翼は誰かにつけて貰うものではない。

   自分の肌を破って、生えるものだから。