アメリカのナショナル・ヒストリー | みんななかよく

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 航空幕僚長が、先の戦争のことを「日本の侵略というのはぬれぎぬ」と発言したニュース。

 あっという間に更迭されました。

 NHKとテレビ朝日をみたけど、テレビのニュースでもやっていた。


 abi.abiさまのところ  にも魚拓があったよ。


 「報道ステーション」では、キャスターとコメンテーターが、中国と仲良くやっていかなければならないときに、何を考えているのでしょう、みたいなコメントをつけていた。


 ばっかじゃないの?


 なんで、中国がどうたらいう話に、まずなるの?

 こんなふうにマスメディアがトンチキだからネット右翼みたいのが増殖するんじゃないか。


 論文の内容はウヨさんみたいな議論だけど、これは中国や韓国、他のアジア諸国がが怒るという話じゃないよ。アメリカ合衆国の歴史観に真っ向からぶつかるんだよ。


 アメリカは中国や東南アジアに侵略した悪の枢軸国家を原爆を2個落っことして打ち負かし、専制的独裁国家を連合国として占領し、民主化した。これがアメリカの立場からの歴史ですね。

 

 「日本はルーズベルトの仕掛けたわなにはまり真珠湾攻撃を決行した。」とか「大東亜戦争後、多くのアジア、アフリカ諸国が白人国家の支配から解放された。日露戦争、大東亜戦争を戦った日本の力によるものだ。 」とかいう歴史観が、アメリカの容認するところではないでしょ?

 日本をアフガンやイラクでの軍事行動に参加させるために、お目こぼししてもらえると思ったのか。それとも、アメリカも、「そうだ、もっともだ」というと考えたのか。

 マスメディアは是非、質問してほしいものです。


 そして、政府は、元航空幕僚長をアメリカに派遣して、アメリカの士官学校かなんかで自説を述べさせて、生徒たちと議論させる「処分」をしたらいいのではないでしょうか。アメリカ歴史学会でもいいです。

 日本の中で、「東京裁判は戦争責任をすべて日本に押しつけようとした。そのマインドコントロールが今なお日本人を惑わせている。」 みたいなこと、ちまちま言ってないで、アメリカにいって議論をしなさい。そこで激論すれば、相互理解が深まるから。


 以上、田母神俊雄航空幕僚長の論文要旨の引用は、アサヒコムの以下の記事からです。


http://s01.megalodon.jp/2008-1101-1355-28/www.asahi.com/politics/update/1101/TKY200810310336.html?ref=reca


 

 そして、この論文は公開、出版されるでしょうから、著作権法の問題をクリアする形で翻訳し、国連にロビーングにいく市民団体はついでに向こうで撒いてくる。ワシントンでも、日本の保守派の底流はこういう考えです、とアピールする。


 アメリカ大使館に、みんなで意見を聞く、というのはできないかな。

 

 ともかく、この発言は、野党に攻められてどうのとか、中国・韓国を怒らせるという問題ではないよ。今の日米体制はサンフランシスコ条約を基本にしていて、サンフランシスコ条約は極東軍事裁判の結果を受け入れるとしているでしょ。(11条
 政府としては、日米同盟の根幹にけちがつくような発言を、見逃すわけにはいかないはずです。

 ソッコー更迭するはずです。



 ベースの記事はこれ。

 http://s03.megalodon.jp/2008-1101-1020-34/www.asahi.com/politics/update/1031/TKY200810310298.html?ref=recc


追記 gegengaさんがTBくれたからいってみたら、なんと原文読めるんだそうです。

ニュースでみたら英訳のページもあるんですね。


ふーん。世界に発信したいならお手伝いしてあげたいね。

アメリカのメディアに送りつけて感想を聞きましょう。


本当に、産経新聞でもNHKでも日本テレビでもいいから、アメリカの歴史学者や政治家に読ませて感想を聞く、という試みをやって欲しいな。

「ルーズベルトの罠」をアメリカ人がどう判断するかは、みんながとっても興味を持つところだよね。


どうしてマスメディアはアメリカの反応(大統領選挙でそれどころではないといっても歴史学者は発言するでしょ)について、ニュースにしないのかなあ。

この問題はここが面白い、ってセンスがないんだろうなあ。