2008-03-18 13:53:22

男女の非対称性 障害者の性をめぐって

テーマ:社会とか家族とかの議論

反米嫌日戦線 のコメント欄に投稿しようとて、何度もエラーになったから、エントリーをあげます。

 

 もとのコメントは引っ張ってこないので、元のエントリーへ読みにいってください。

  http://anarchist.seesaa.net/article/87881236.html



 本間康二さま

>性労働者への正しい認識、権利向上もあるのだと。

 性労働者への正しい認識をしたいけど、男は現実に性労働者になりませんよ。

 アホエロスパム愛好者九条の会課員としていえば、よくある「淫乱女性会員様に奉仕して報酬」というスパムを軽蔑しないで、「うーむ、これが正しい性のあり方だ」って感心するところから誰も始めません。

 性労働者というとき、このブログを読んでいる殆どの人は、風俗産業の女性を思い浮かべてはいるけど、ホスト以外の多様な男性の性産業従事者は思い浮かべられないはずです。

 性産業労働者への正しい認識を説く局面でも、男性の性労働者への言及は今までされてこなかったのではない?

 ここでの議論だって、射精援助産業は大事だね、ってところで話が始まって、「障害者の性を認める」という抽象論ではジェンダーは区別されないけど、具体的な話になると女性障害者は顧慮されていない。

 実際にどうすればいいのかわからないけど、男女の障害者は扱われ方が違う。

 障害者の性を認めるところから始めるにあたっては、男女の非対象性に向き合うのも同時にしないといけないと思う。

 よそ様の達成にけちをつける気はないけど、そのフランス映画だって、最初から女性障害者の性はえがけずに、とってつけた場面があるだけ、とだって言える。 

 日本以外ではそこまで進んでいる、って日本以外の国は、お金をもらって女性の相手をする多様な性産業男性労働者がいるの? そして障害者の性は、そうした男女のセックスワーカーの仕事を評価することからはじまる程度に、ジェンダーフリーになっているのかしらん。ちょっと想像しにくい話です。


 

 母親が性産業労働者だったら、その子育ては美談になるのか、というエントリから発展して、障害者の性を援助するセックスワーカーの役割、という議論になりました。

 常連の本間康二さんというかたのコメントへの、別に反論というのではないけど、セックスワーカーの役割は障害者の性を認めることから、という議論に、ジェンダーの視点で留保をつけました。


 こういうときに論争的になって、相手がダメポンの議論をしている、なんていい方はアタシはしない。てーか、障害者の性って自分自身が当事者ではないのに、他人様をあれこれ論難したらかなりみっともないものね。

 エロアホスパム愛好者九条の会会員として、もっとおちゃらけ風に転がしたい欲求はあるのですが、これも当事者でないのにいい気なもんだ、と自分自身で予めツッコミがはいる。


性欲求の充足は権利として認められるべきだし、性関係は自己決定権として強制されるべきではない。

現実にある性産業はいくらも強制があって人権侵害もある。

障害者はセックスパートナーを得にくいという現実がある。


基本的な前提と条件を書き並べると、これの解が存在するのかな、と思う。

自分が、立ちすくんでいるのだから、冗談をいう気も論争する気もないけど、障害者の性の充足のためにも性労働者は認められるべきだ、とだけいっていればいいとは思えない。


 最初につけたコメントの末尾は以下。嘆息とともに語るしかないことがらもあるというか・・・。


厄介な問題で、アメリカ帝国主義のせいにもできないし、フェミニズムの欠陥のせいにもできない。男優先社会がけしからんといったって何の改善もないだろうし。


AD
いいね!した人  |  コメント(10)  |  リブログ(0)

kandanoumareさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

10 ■売男(バイオ)

死ぬにはやつらださま

アホエロスパムやTBでダッチボーイになれとか勧められているあたくしですが、リアルに成立しているとは思えません。

女性が対価を払って「淫行」したがることはありえても、それが男の都合のいいこととは限らないと思うんだけど。

マーケットリサーチしたら、どういうサービスならお金を払って男を「買う」のかわかるかな。
まあ、アメリカ軍の若い兵士をOLのほうがお金出してデートって、ずいぶん前からあるらしいけど。(ドルが弱くなった時代もあるけど)

9 ■鏡になる

下等遊民さま

 セックスワーカー観の歴史って面白いですね。体制派のリゴリズムばかりでなく、人権派にひそむ蔑視とかジェンダーバイアスとかも浮き彫りになりそう。

8 ■遅れましたが

その節は失礼しました。
当無礼ログのコメントは、たまに書き込み不自由することがあります。長い目で見てやってください。

さて、障害者への性風俗てのは、かなり難しい問題です。
自分が端くれでやっていた頃は、障害者もお客として受け入れていたのですが、いかんせん、相手方も受け付けてくれるのだろうかと、疑心暗鬼のお客さんが多かったですね。

女性向けの性風俗ってのは、ストレートにやると、商売としては無理のようです。昨年、福岡にできた女性向け特殊浴場ってのが半年も持たなかったってのがあります。

7 ■「五番町夕霧楼」の民主的(?)おかみ

 昭和25年に起きた若い僧侶による金閣寺放火事件をモデルにした水上勉の「五番町夕霧楼」という小説の中で、貧しさゆえに京都五番町の妓楼に売られてきたヒロインにむかって、そこのおかみが、「終戦後は、昔のように、借金でからだを売らはって、稼いだお金を抱え主さんにみんな取られてしまわはるちゅうようなことは、あらしまへんよってにな。はじめから割り切って、うちらの店へおつとめにおいでやす娘さんもいやはるようになりました。そうやさかい、何も、つらいところへ身売りしたちゅう感じはおへんのどっせ。(中略)それでいて、あんた、頭がいたいいうて休みたかったら、みんな自由どすさかいな。無理して働かんでもよろしねや。下宿代払うて、うちにおいでやすンさかい、好き勝手にして暮らせるんどっせ。今はもう、娼妓さん本位の廓の制度になりましたンどすえ」と言って聞かせる場面があるんですが、まあ終戦直後の妓楼にこれほど民主的(?)なおかみが実際いたかどうかはともかく、ここには一応、セックスワーカーを労働者とみなす意識の萌芽が感じられんこともないわけです。江戸軟文学から戦後文学にかけて、いわゆる性風俗の世界を扱った作品は枚挙に暇がないほどありますが、その描き方の変遷を辿ってみるのもセックスワーカー観の歴史を知る上で重要かも知れませんね。

6 ■物か人か、サービスか。

経営学の話でもしそうなコメントタイトルをつけちゃったよ。

下等遊民さま

 そりゃまた面白い論点を。
 「水揚げ」とか「初物」という言い方は、なんのかんの言ってもモノ扱いなんですよね。
 一方で、セックスワーカーも労働者で、自己決定権として売春を選んでいるんだ、という議論も存在する。それはそれなんだけど、セックスワーカーを職業人として、売春及びその周辺産業が尊重しているわけではない、という事実をどうするのか。ちょっと興味がありますね。

 江戸趣味を半可通に振り回すと、吉原の遊女、請けして細君にするのはかなり羨望・尊敬をうける行為だったようです。旧幕時代は。
 容姿から教養から磨かれた女性ということで、それも男性中心の価値観ではあるのですが、地女(普通の女性)より、色里の女性に価値を見出すことはあった。
 でも近代国家になると、売春は存続したけど遊郭文化は芸能の中にしか存在しなくなった。

 売春は肯定しながら、セックスワーカーは差別するというのは、人類史に普通にあることなんでしょうが、その根底はなんなんでしょうねえ。
 性関係における男性主導への偏執もあるかもしれません。

5 ■性的主導権と「水揚げ」

 かつての遊廓では「新人」が入った場合、その客になるのは「水揚げ」とかと称して特別のお得意さんにのみ許された特権だったという話がよく小説とか映画に出てきますが、これも考えてみれば随分おかしな話で、これがもし医者や、散髪や、マッサージとかだったら、仕事になれない新人よりもベテランにかかりたいと思うのが人情ではないかと。ここにもまた男の性的主導権への浅ましいまでの執着を見る思いがするんですが、「水揚げ」という風習にはまたそれとは違った意味もあったのでしょうかねえ。

4 ■去勢恐怖と男権意識

 そもそも「如意棒」なんて言葉が存在すること自体、男の側の勃起能力へのこだわりを象徴してますよね。「男の子の潜在意識の中にはペニスを取られてしまうのではないか」という去勢恐怖が常に存在するという、例のフロイト説、これ、フェミニストからは物凄く評判悪いんですが、ただこれを性的主導権を否定されることへの恐怖というふうに勝手に意訳してみると、案外多くの男に当てはまるのではないかと。で、これが結局、セックスワーカーへのある種の差別意識へと発展していくのではないかと勝手に推論してみたりするんですけどね。どんな分野であれ、通常プロという言葉はアマよりも高い評価を意味するわけですが、これがセックスワーカーの場合には必ずしもそうならないのはなぜなのか。ここには相手がプロだと思うように主導権を発揮できないのではないかという男の側の不安が屈折した形で表れているような気がします。そしてまた性的な場面以外での男権意識も結局このあたりに淵源するのではないかと。

3 ■男の主導権と困難

下等遊民さま

 男女の非対称性があってもいいのでしょうが、とかく変なほうへ転がりますからねえ。

前にエントリーを書いたこのイベントにいったのですよ。途中だけ聞いたのですが、聞いた範囲でもなかなか面白かった。
 そのなかで、倉田真澄さんという人だっけな。ともかく、男が勃起しないことには始まらないから、男に主導権がある、と言っていたっけ。

http://ameblo.jp/kandanoumare/entry-10066914791.html

この主導権のありようというのが、単純に男優位ではなく、男にとってかなり困難を伴うことなのかな。「如意棒」なんて喩えることがあるけど、全然如意じゃないぞー、みたいな。

2 ■男女の非対称性の本質

 「男の性欲の虚構性」は正しくは「男の性行為の虚構性」と言い直した方が良かったかも知れません。「男の性欲の虚構性」と言うと、女の性欲の方が男の性欲に較べて虚構性に乏しく、ただ物理的な肉体的刺激だけでも性的快感を得られやすいという意味に誤解される可能性がありますよね。もし性的な領域で「男女の非対称性」というものがあるとすれば、女の場合には性的昂奮抜きでも一応は性行為がなりたつ(ソープ嬢がいちいち感じていたら身が持たない)けれども男の場合、性的昂奮抜きでは性行為そのものが成り立たないというところにこそ存在するのではないかと。

1 ■男の性欲の虚構性

 性風俗産業においては一部例外を除いて「男=サービスを買う側」「女=サービスを売る側」という図式がほぼ完全に定着してしまっている感がありますが、この問題を考える場合、経済的要因が無視できないのは当然のこととして、「男の性欲の虚構性」(何らかのイメージが喚起しないと勃起しないとか)の問題も抜き難く存在しているのではないかと。時には露骨なまでに扇情的に、また時にはあえて性をタブー化し、要するに手をかえ品をかえて何とか男を勃起させるべく苦心惨澹してきたのが性産業の歴史なのであってこれはかなり根の深い問題ではないかと。ただ取り合えず現時点において提言可能だと思われることは、男が性産業の需要者となった場合、お前さんが金で買っているのはあくまでも自分が求めているイメージに過ぎず、女性の肉体でもなければ、ましてや人格などではさらさらないんだぜってことをしっかり自覚しておくべしってことくらいじゃないでしょうかね。

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。