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デモ隊と警官が小競り合い「渋谷は戦場でした」の声も
 16日午後、労働組合のデモ隊と警官が渋谷のスクランブル交差点を過ぎるあたりで小競り合いとなり、逮捕者が出た。.........≪続きを読む≫

 えーと、イラク戦開戦当時、ワールド・ピース・ナウの何万人デモは多少報じられたかもしれませんが、あんまり集会やデモはマスメディアで報じられない、というのが、平和運動、市民運動などの運動シーンでの皆さんの不満の一つです。有事法制反対運動のことから、明治公園、代々木公園に何万人の「集客」(とは言わないか)があり、海員組合なんて労働運動の中ではどっちかちゃあ「右」の組合でも、戦争動員に関しては「ムムッ」と身構えて交通労働者全体と連帯して運動してきたわけですね。船員さんて太平洋戦争ではすごい数が亡くなられている。船乗りさんにしてみれば先輩のことを考えたら、戦争動員は「左翼だ」「右翼だ」なんて安っぽいお話ではないんでしょう。


 それはともかく、日本の反戦集会をマスメディアが報道しないことは、運動家たちのマスコミ不信の原因の一つです。運動家といってもあたしの付き合いがあるのは組織左翼さんなどより、「従軍慰安婦」問題で活動している主婦などが多いのですが。

 イラク反戦でもヨーロッパではウン十万人のデモがあって、それは海外ニュースとして伝えられる。ある日本のデモ参加者が、電車の中だかで「海外では反戦デモがあるのに、日本人はデモしないよねー」と連れと話し合っていたのに行きあった、って話があります。(あたし、メーリングリストで読んだのかな?) その参加者さん、「あたしたちだって集会やデモをやっているけど、新聞もテレビも取り上げないんだよ」と、内心で言い返したとか。


 一昨年になるかな。メーデーでもウン十年ぶりに逮捕者が出ました。渋谷で、プレカリアートのサウンドデモというのがあって、車から音楽を流していたら、機動隊にすごい規制を受けて、DJが逮捕された。

 これでって、何十年ぶりの逮捕、となればニュースバリューは大きいだろうけど、あんまり扱われなかったんじゃなかったけな。その後、格差社会という認識が広まったから、今のほうが注視度は高いでしょう。

 

 マスメディアが報じないのを、アメーバーニュースはエライ、って褒めるわけではないけど、アメブロニュースネタに、<渋谷でデモ「戦場でした」の声>という項目があったので読んでみました。

 

 16日午後、労働組合のデモ隊と警官が渋谷のスクランブル交差点を過ぎるあたりで小競り合いとなり、逮捕者が出た。

 というニュースです。内容は、続きを読む、で読んでいただくとして、まとめがこうだもんね。


「たまたま、渋谷に来たら、交差点がすごいことになってて。デモ隊も警察も拡声器でわめいているし。殺気立っていて、怖かったです」とは、通りがかった人の声。あとでこのときの模様を振り返る人は「その時、渋谷は戦場でした」と語った。

渋谷での買い物を楽しみに来た人にとっては、とんだ週末になってしまったようだ。


 どこの主催のどういうコースのデモかもわからないや。「その時、渋谷は戦場でした」って、どういうブリッコじゃ。おまえさん、だんじりや祇園山笠なんぞは見に行けないね。


 デモ隊と警察なんてしょっちゅう小競り合いしているてーの。このニュース、渋谷に買い物や遊びに来ている人の立場で書こうとしているみたいだけど、基本的なことが書いてないからわけがわからない。トラブルにしても、渋谷の人混みの多さがどう影響したか、ってところがないと、ニュース全体が何の意味だかわからないよ。

 

 デモ隊が、ギャラリーが多いのでのってはねたら、スクランブルをわたる人混みを巻き込んだとか、警備の仕切りが悪かったとか。デモ隊がいいとか悪いとか、警察がいいとか悪いとかはどうでもいいけど、物事の説明にはポイントってものがあるでしょうが。


 見ていた人が書いた記事ではないようだから傍観者にもなっていないのだけど、こういう記事で、デモは迷惑みたいな印象を世間に広めないでおくれ。


 この記事についたコメントが、「チベットは無視ですか」とか「インチキ労働運動」とか、物心ついてない幼稚なのがあるんですが、アホコメの収集をそこまで拡げることもないでしょう。

 ただ、そういうコメントをつける心理というのは、「警察が厳しく規制する」という事実を受け入れにくいからかと思います。また労働問題と反戦・平和の問題を関係付けて考えたくない心理もありそうです。

 短いコメントからにわかに結論をだすものではありませんが。

 

で、これについていた関連記事が以下。

在日ミャンマー人が都内でデモ、長井健司さんも追悼

http://news.ameba.jp/domestic/2007/10/7456.html


非モテ男・童貞によるバレンタイン粉砕デモが大成功

http://news.ameba.jp/weblog/2007/02/3375.html


アキハバラ解放デモに「こういうことやるから・・・」

http://news.ameba.jp/weblog/2007/07/5537.html



アメブロニュースって何にも考えてないのが強みだね。


デモってマラソンほど交通規制するわけではないし、運転手さんには迷惑かもしれないけど、そんなにはた迷惑なものではないよ。堂々と車道が歩けるのも気持ちのいいものです。

最近では、鳴り物入りだったりプラカードもいろんなのがあったりするし。


そのうち大阪あたり発祥で、露出コスプレ大好きねーちゃんが参加する、サンバカーニバルのりの街頭デモなんてのが流行すると予想。


既存の仮想行列に、往年の左翼スタイルをいれようという提言は、誰も受け入れてくれなさそうだけど。

http://ameblo.jp/kandanoumare/entry-10032699992.html


なんかのイベントに人が大量に集まったなどというのも、集団の制御や警備から考えればいろいろ問題が生じると思う。そういうイベントなどは「話題」として取り上げられるけど、集会やデモは特別視して、そもそも取り上げない。そういう報道でいいのかどうか。