2007-10-03 23:11:07

方言活用委員会

テーマ:ブログ

 標準語と方言ねえ。

 関西訛りでしゃべっても「標準語」なのかな。東京の下町言葉は「標準語」じゃないよね。「まっつぐいって、しだりに曲がって」なんてのも標準語のうちにならないような。

 わたしは東京山の手言葉の話者だけど、しゃべっている言葉が「標準語」なのかというと、特徴的な方言をしゃべってないという消極的な意味で、標準語をしゃべっているとはいえる。

 でも、今はたいがいの地方で、テレビと同じ言葉をしゃべっているのではないかなあ。そういうのも「標準語」のうちでしょうね。多少の「訛り」はあっても、それで「方言」認定は出来ないと思う。

 方言には、特徴的な語尾が多いけど、若い衆は「なになにじゃん」と使っている。 (あれは横浜言葉というけど山梨の親戚のばっちゃんの語尾も「じゃん」だったから、横浜の前に別の地域で使われていたはず) ああいうのも「方言」というのは範囲を広げすぎでしょう。


 方言というのは、観光地で売っているお土産の暖簾なんかに書かれている単語のことをさすわけではない。

 広島の人は、「○○ と いいます」の助詞「と」を抜かすでしょ。むかし森戸辰男  という有名な学者さんがいて、自己紹介のときに、「森戸 いいます」と名乗るから、会った人は、森さんという名前かな、と思ったそうです。

 そういう統辞法レベルの特徴も含めて方言で、語彙だけじゃないと思う。

 わたしは形容詞に直接「だ」をつけるのは、誤用と感じる。 「わたしは嬉しいだ」とか「眠いだ」とか。でも方言によってはありえる。ついでにいえば、「です」も形容詞に直接つけるのはしたくない。「美しいです」という言い方は子どもにしか許されないと感じます。東京山の手の標準的な言い方は「うれしゅうございます」と音便形で丁寧にいうんだけど、今時分、こんな言い方をした日にゃー、あなた「なんの鹿芝居だ」と笑われらあね。

 でも、今の標準語は昭和30年代ぐらいまでの東京・山の手言葉ではないから、「美しいです」は許されるのでしょう。


 そんなわけで、「標準語」と「方言」というのが、そう対立するものとは思えないのですが、わたしは方言を重宝に使えればいいな、と思っています。よその地方でもね。

 もてる方言があれば知りたいものだけど、そんなのはないかな。凄むなら河内弁とか嫌味を言うなら京言葉とかありそうだけど。

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コメント

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13 ■土着と普遍

fabrice さま

 なるほどねえ。落語に出てくる「江戸弁」も、誰かその辺の下町のべらんめえおじさんをつかまえてきて、その言葉を写したというよりは、江戸から続いている下町言葉を再構成した「人工言語」と理解するほうがいいようには思いますね。

 パロルとラングの区分けを世上に流通する○○弁のイデアルティプスの考察に導入するつーことかなあ。

12 ■かしわ

僕とこの田舎では鶏肉のことを「かしわ」と呼んでたんですが、これはもとは京都の言葉らしいです。確かに大阪では言いませんね。でも芦屋育ち(お嬢様ではない)の祖母も使ってたしなぁ。

そんな話はおいといて、誰にでもわかりやすい、文法も正しい言葉というのはどうしても人工的なものになるんではないかと思いますよ。

ちなみに関西の名漫才師の夢路いとし・喜美こいしという方々がおりまして、非常にテンポの良い関西弁で有名だったんですが、実はこの人たち(兄弟)横浜出身なんですね。
テレビで聞かれるような関西弁というのはこのように他所から来られた人が「いつでも、どこでも、誰にでも」わかるユニヴァーサル・デザインを施して(マスメディア向けに)作ったものなんではないかと思われます。その他の例(金子信雄、勝新太郎
、横山やすしetc)逆に田村正和なんかは京都出身なのに標準語しか喋らないんですね、これが。

11 ■柳宗玄

柳宗悦さんのお子さんの美術史家のおはなしじゃなくて、
柳子厚(宗玄)→(宗元)でした。

ウィキペディア(必見)
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%AE%97%E5%85%83

柳宗悦さん父子は宗玄、宗理、宗民と中国っぽい名前なので、柳宗元にかけてネタにしようと思っていたので 誤字ら松井。

10 ■京劇

doxさま

 good って自分のブログでも見られるのね。
 「みんなのテーマ」で書くとご新規さんがおいでになるということではないの? アメブロのまとめのページで隣に並んでたとかさ。

pokopongさま
 わたし、京劇 みたこと ない。 チェンカイコーの映画、見た。
 日本語の朗読、むつかしい。音楽、流れない。節、外からつけるあるね。

9 ■虞や虞や、何時の新幹線

 京劇で初めて「覇王別妃」を見た時に、力は山を抜きの所で、こんな音だったのと妙に感心しましたなぁ。
 で、ベストセラーの方は、そんなこと考えてないみたい。本屋でさらっと見ただけだけど。

8 ■「なか」のお譲ちゃんに気に入られるとは

kuroneko兄のかわいこぶりっこ恐るべし!
どこでほだしたんですかっ!
くそう、この手で俺も吉原で大モテしたい!!

7 ■黒猫庵詩話

pokopong さま

 漢詩の読み下し文は、日本語の文語自由詩だから、中国音の韻は無視して読めるんですけどね。問題は、訓読の自由度があって、テキストが確定しない。
柳子厚(宗玄)の神品と思える五絶「江雪」

千山、鳥飛ぶこと絶え、
万径、人蹤滅す。
孤舟蓑笠の翁
独り釣る寒江の雪。

絶、滅、、雪は入声の九屑の韻です、日本の漢字音、ゼツ、メツ、セツでも同じ韻だというのは見当がつきますが、訓読するときは、「たえ」「めっす」「ゆき」と読んで音韻美を感じることは出来ないけど、日本語の短詩としての美はあるわけです。
ただ、漢詩というのは、「独り寒江の雪に釣る」と返って読んでもいいわけですよ。

そういうことまで含めて漢詩の訓読を、美しい日本語として推奨するのでないと、あんまり古典文化を称揚、慫慂したことにはならないんじゃないかなあ。

それに漢詩って、日本語らしからぬ音韻美があります。双声語や畳韻語を漢語としてそのまま読むことが多い。(畳韻語って「連綿」のように韻が同じもの。双声語って「繚乱」のように子音が重なる言葉。) これを意識して読むというのは、いにしえの中国語をリスペクトして文藝を楽しむということだから、そのへんも忘れないほうがいいでしょうね。
ベストセラーになるような本は、そういうことを考えてはいないということかな。

6 ■シャイロック

さくら さま

 映画の吹き替えなどで、訛りをしゃべる役柄があるのは、ひどいアイルアンド訛りとかそういう人物設定なんでしょうね。
 
 関西のひとは「です(desu)」の「u」の母音を比較的明瞭に発音すると思うけど、英語の子音で終わる音節に、母音をつけるわけはないでしょうし、大阪鉛の英語なんてあるのかな。
 (すごい、偏見。シャイロックは大阪弁の英語かも)

 わっ、関西出身者が 横目で睨んでいる・・・

5 ■やうやう

 「春は曙」までは標準語でもかましまへんけど、「やうやう」やと、やっぱり、ちゃんとしたアクセントで読まなあかんやろね。
 そういや、声に出して読みたいとかいう本があったけど、そんなことまで考えてはったんやろか。
 韻を踏んでるはずの漢詩の読み下し文まで、「声に出して読みたい日本語」として扱うというマヌケな本やったんで、そこまで考えてへんのやろね。
 このエントリーに「なか」の人がGoodしてるあたり、江戸の粋どすな。

4 ■大阪ン・イングリッシュ

わたしも、「さくらさんって英語も大阪弁なんですね」と言われましたよ。言ったのは、英語のネイティブスピーカーではなくて、関東人でしたけど。

小学校や中学校で国語の教科書を朗読するときは、標準語で書かれた文章も大阪弁イントネーションで読んでいたと思います。

と、頭で大阪弁イントネーションを思い浮かべながら、標準語表記をしてみたつもりです。

3 ■「枕草子」は上方アクセントで読むべき?

えぼりさま

 関西の人が、「標準語」は文語で、大阪弁は口語だ、と言ってたという話を兄から聞きました。文章では「このスペックでは機能を十分に発揮できないさかい」などとは書かないのでしょう。

 ブラジル人が夫婦喧嘩で、相手をひっぱたいて叩き返してとやっているうちにサンバになる、なてコントを想像するあたしは、ギャグ系人間。

pokopongさま

よっ!出ました。京都風嫌味。
京都弁の嫌味、キターー!

 選択型コメント返し。

2 ■嫌味は苦手どす

 うちら田舎もんやし、標準語たらいう洒落たもんは、よー喋りまへん。幸い、どこ行っても通じますよってに。
 それに、昔の古典とか芝居なんかも、ようわかりますよってに。
 文明の進んだ都会の人は、標準語とかも喋れるようどすけど、器用でよろしおますなぁ。

1 ■意識はしてないけど

文字表記したら標準語、イントネーションは西日本、という話し方になっているらしくって、いや東京に出てきたからムリして標準語使おうとしているわけじゃなくて、昔から。

多分子どもの頃にあちこち転校してたから、あえてどこの方言も使わないようにしてきたというか、(方言を使うようになれば、簡単にその土地の子達が受け入れてくれるってのはわかってるのに使わない)まあ難儀な子ォだったんでしょうか。

しかし身についた訛りの恐ろしさ。他の言語を使うようになっても、イントネーションは残るらしく、英語であれスペイン語であれ、異邦人から「歌うみたいな話し方するね」と指摘されること数回。

まあブラジル人に何か叩かしたら自然にサンバのリズムになるようなもんで、仕方ないのかなあ、と。

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