PGAジュニア基本「ゴルフ教本」(日本プロゴルフ協会・2010年)

 

ゴルフスイングの基本とは・・・PGAがジュニアのためにまとめたのがこの「ゴルフ教本」。最初に正しいインパクトのために3つの条件をあげています。それはなんでしょうか?

 

それは ①インパクトの瞬間、クラブフェイスの面が目標線に直角であること ②スイング中クラブヘッドは円軌道だがインパクトの瞬間はクラブヘッドの軌道が目標線と一致していなければならない ③フェイスの重心でボールをとらえられるようクラブヘッドは正しい入射角でインパクトを迎えなければならない・・この3つです。

 

そして正しいインパクトをつくるスイングにはつぎの3つの要素があり、互いに影響しあって3つがすべて正しく作用した時に正しいスイングになると言っています。

 

一つ目はスイング軸。スイング軸とはアドレスで前傾した上半身の背骨に沿った円柱(イメージ上の一本の棒)、スイング中、体はその棒に沿って回転する。

 

二つ目はスイングプレーン。ボールと両肩を結んだ仮想の平面です。クラブはスイングプレーンに沿って上がり下りてくる。

 

3つ目はスイング軌道。クラブヘッドが描く軌道のことでスイングプレーンに沿った円軌道になる。

 

そして正しいスイングを身につけるために上の写真のように小さなふり幅から練習しなさいと言っています。ポイントは①グリップがスイングクロック(スイングプレーンに沿った斜めのイメージ上の時計盤)の7時から5時の間を動く ②グリップと両腕、両肩を一体化させてスイングすること ③首の付け根を支点に振り子のようにリズムよくスイングすること・・です。

 

ある程度ゴルフをやっている人でもこの小さなスイングをやってもらうと腰が動いたり、手先で上げるためインサイドに引きすぎたり肘が曲がったりする人が結構多いです。ボールにも正しくインパクトできずダフッタリトップしたり安定しません。反対に正しくインパクトできたときは、手元に残る感じに思わず「オー」と・・・。

 

やはり正しいインパクトを分かるための基本中の基本でしょうか。