江戸川区花火大会2010。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。



 第35回江戸川区花火大会が8月7日、江戸川河川敷で行われた。約14000発もの花火が夜空を乱舞するこの大会は、国内最大級の花火大会である。
 東京と千葉をまたぐことから観衆は約150万人にまで上り、会場近くの篠崎駅付近はこの日だけ別次元へと変貌する。同じ日に板橋花火大会もあり、わたしの住む西台駅も同様に浴衣姿の若い女性やカップルの姿が目立った。
 わたしにして見れば江戸川区は古巣であり、家族4人で暮らした地。瑞江駅から徒歩12分程度の所にマンションを構えていた。地理的に言えば、南篠崎と谷河内にまたがる場所だった。江戸川河川敷きまで足を伸ばしたのは10年ぶりだろうか。
 石井ひろあきさんと篠崎駅で待ち合わせをするも、神保町辺りから既に都営新宿線は大混雑。平日のラッシュ時を遥かに上回る満員電車の中で、身動きが取れないのと人の熱気でクーラーは役に立っていなかった。
 篠崎駅に到着するも、大混雑で前に中々進めない。石井さんと携帯で連絡を取り合いながら、やっとの思いで花火会場へと向かった。
 この混雑の中におそらく娘もいるのだろうと思いつつ、家族4人で自転車を漕ぎながら篠崎へ向かった日のことを思い出していた。
 予定通り19時15分、暮れかかる昼間の余韻を残した空に、待ちわびた大観衆の拍手と歓声に迎えられて花火の乱舞が始まった。
 今年この花火大会を友人や何処か近くにいるであろう娘と共に見られたことを感謝する。世の中の全ての災いも不幸もこの花火が消し去ってくれる。江戸川に浮かぶ屋形船の輪郭が提灯の灯りで揺れている。そして花火の音が心の奥に木霊し、人々の幸せを打ち鳴らす。
 大会の終わる30分ほど前に会場を後にして、篠崎駅近くのバーミヤンで石井さんと花火のことや音楽のことなどについて語り合った。
 来年もこのような幸せに満たされるようにと、群集の中に紛れて家路に着いた。ところで、この映像の中に未確認飛行物体(UFO?)が写り込んでいるのだが、それに気付いた人はいただろうか。