プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


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スパイダーマン 人気映画シリーズ、スパイダーマン3が快調に観客動員数を伸ばしている。最新CG技術を駆使して繰り広げられる映像が、スクリーンの隅々まで観る者を圧倒する。バットマンなど、人気コミックから飛び出したヒーローやヒロインは数多いが、スパイダーマンもそのひとつ。
わたしとスパイダーマンとの出会いは37年前に遡る。1970年、わたしは中学2年生、天竜養護学校にいた。少年マガジンに連載されていた人気劇画、池上遼一が描くスピード感溢れる漫画だった。当時の養護学校には、小学1年から中学3年までの子どもたち約100人以上が、親元を遠く離れ集団生活を送っていた。
人数が多ければ病気もまた様々で難病の子ども(当時の医学では名前すら不明)などもおり、バラエティは豊かであった。そんな子どもたちの楽しみと言えば、週二回のおやつと、毎週一回やって来る矢島屋書店のバイクだった。子どもたちが頼んだ漫画雑誌やレコード盤等をバイクの籠一杯に詰め込んで、優しそうなお兄さんがやって来る午後が待ち遠しい。
病棟は12、13とあり、12病棟は一般的な病気の子どもたち、13病棟は結核など伝染する病気の子どもたちがいたが、学校へ行けば同じ教室で勉強をする。菌が移るような事はなかったが、その影では病室から一歩も外へ出られない子どもたちが大勢いたのも事実である。名前や顔すら知らない仲間がいたのである。
大部屋にはベッドが8、小部屋は2。当然小部屋にいる子どもたちの方が重病である。各部屋には低学年から高学年まで幅広い年齢層で埋まっていた。男子と女子はもちろん別れている。部屋には必ずボス的存在がいた。部屋を取り仕切るのは高学年の役目でもあるからだ。統率力がないとこれだけ多くの子どもたちをまとめて行くのは難しい。
リーダーになるにはやはり条件が整っていなければならないが、一番必要な要素はみんなに慕われることである。わたしがどうだったかは、皆さんの想像に任せます。(色が白くてレコードばかり聴いている)少年だったようだ。わたしが毎月購読していた本は音楽雑誌の草分け的存在の「ミュージックライフ」星加ルミ子が編集長だった洋楽専門誌。レコードも毎月何枚も購入していて看護婦さんから買い過ぎだと注意されたことがある。
集団生活では必ず決まり事があり、現金所持は厳禁。金銭は看護婦さんたちが親から預かって管理していた。わたしは生活保護だったから金額には上限があった。実際毎月使える金額は知らなかった。漫画雑誌は基本的に読みたい者が購読するわけだが、読みたい子どもは大勢いる。そこで購入者は低学年にむりやり決まってしまい、本が届いたら最初に読むのは本人ではなくその部屋のボスとなる。後は皆で回し読み。それでも不思議な空間で文句を言う子どもは殆どいなかったように思う。そう思っているはわたしだけかも知れないが、ひとつ屋根の下で同じ釜の飯を食うと仲間意識も強く絆も深まっていったのではないかと思われる。
現在では考えも及ばない子どもたちの空間だ。此処での主人公は子どもだったのである。まさに誰もがヒーロー、ヒロインになれたのだ。病に苦しむ子どもは大人が思っているより意外と明るく元気で、そして病気と上手く会話していた。懐かしい養護学校時代がひとつの映画で蘇ったのである。


天竜




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