こんにちは、中村匡志です。
カムラの手術は、真ん中に小さな穴のあいた直径3.8mm、厚さ5µmのシートを角膜内に挿入する手術です。この小さな穴から物を見ることで物を見るための焦点深度(ピントの合う範囲)を大きくし近くから遠くまでよく見えるようにします。
CKやモノビジョンレーシックという老眼治療では近視を作ることで近くを見やすくするため、遠くの見え方を犠牲にしていましたが、このカムラの手術では写真で撮るカメラの絞りと同じように遠くから近くまでピントを合わせることができます。
カムラの手術にはいくつか種類があり、レーシック手術と同時に老眼治療であるカムラを挿入するレーシックカムラ、最高級レーシックカムラのほかに、レーシック手術後1か月たってからカムラを挿入する最高品質レーシックカムラ、以前にレーシック手術を受けられた方でもカムラを挿入することができるレーシック後カムラがございます。
最高品質レーシックカムラは最高級アマリスZレーシックで使用しているアマリス750Sと、フェムトLDVクリスタルラインを使用いたします。まず最高級アマリスZレーシックを行い、その約1ヶ月後にレーシックで作成されたフラップよりさらに奥にフェムトLDVクリスタルラインを使用しカムラを挿入するスペースを作りカムラを挿入いたします。
2回手術が必要となりかえって負担がかかってしまうかと思われますが、最高品質レーシックカムラではカムラを挿入するための切開するスペースがレーシックカムラで作成するフラップのスペースよりもはるかに少ないため、またフラップ及びカムラ挿入の切開を最高級アマリスZレーシックで使用しているフェムトLDVクリスタルラインで作成するため、最高級レーシックカムラと比べ手術後の視力回復がより早くなり、当院で今一番お勧めしている老眼治療です。
最高級レーシックカムラは1回でレーシックと老眼治療ができるのですが、カムラ挿入眼のフラップを厚く作成するため、最高品質レーシックカムラに比べ、視力回復するのに時間がかかります。しかしどうしても2回の手術は難しい方にはお勧めです。
また、適応検査で白内障によりカムラ等の老眼治療ができない患者様には遠くと近くにピントを合わせることができるレンズを挿入し、白内障と老眼治療を同時にできる手術、マルチフォーカルIOLをお勧めしております。
これらの老眼治療は、我々が自信を持ってお勧めできる手術で、毎日多くの方がこれらの老眼治療を受けにいらっしゃいます。もし老眼治療に興味のある方は是非一度当院にいらしていただけたらと思います。