26BYの初しぼり | 杜氏のささやき

26BYの初しぼり


明日いよいよ平成26酒造年度の仕込1号の初しぼりをします。
60%精米の美山錦で造った純米酒です。この夏に麹室を3部屋新設していただき、搾り機も新規で購入してもらったので、麹室の香りや床台の木香を抜いたり、搾り機の香りクセを抜くのにかなり手間が掛かりました。
昨年は新たな酒蔵での初しぼりで緊張感もあったのですが、今年は今年で、醸造設備や酒米の違いなどにより、2年目でも落ち着かない感じがしています。
ハードが充実した分だけ、酒質のさらなる向上が求められてくるので、「杜氏は毎年一年生」という言葉を改めて実感している今日この頃。酒造りが心底好きという気持ちがないと、この緊張感は重圧に感じるのでしょうが、杜氏として酒を造ってきた12年間、造っては改善、さらに造っては改善という日々を過ごしてきた経験がプレッシャーより期待感を持たせてくれているのかもしれません。