「ソングでCM」を始めたばっかですけど、
また、新企画を始めたいと思います。
名付けて、
「ど~も、似てやしませんか?」
です。
いや、変なタイトルで申し訳ありませんが、
この企画、要するに「あの曲とあの曲って似てるよね?」っていう
コーナーですな。
誤解されると困るのですが、例えば「パクリじゃないの、コレ?」と
言うことが目的ではありません。話の流れでそうなることもあるか
も知れませんが、主旨としては「似ている」と言うことを話題にした
いと言うことです。
と言うのも、一口に「似ている」と言っても、その理由は様々だと
思うからです。何も「似ている」曲の全てが「パクリ」ではないのだ。
つまり、「似ている」=「パクリ」ではなく、「似ている」>「パクリ」と
考えましょう。
それでは具体的に、
仮にAという曲とBという曲が似ているとしましょう。
そして、Aの方がBより先に発表されていた。
そんな時、そのパターンは概ね下記のように分類されます。
①偶然似(ぐうぜんに)
正に言葉の通りです。
後から発表されたBの作曲家はAという曲を知らずにBを書いた。
実際Bの作曲家がAという曲を知っていた可能性は否定出来ませ
んが、その可能性は極めて低いと思われるケース。
例えば、Aが世界的に知名度が低い日本のポップス、Bが海外の
曲なんていう場合はそういう可能性がありますね。
②潜在似(せんざいに)
これは①と違って、Bの作曲家はAという曲を知っているケース。
Bの作曲家はBを創る際、Aを意識して創ったわけではないが、
Aが潜在意識の中にあって、それがBに出てしまったというもの。
①とは逆に、Aの知名度が高く世界的な名曲だと、そのメロディが
知らず知らずに出てしまうという例ですね。
③顕在似(けんざいに)
こちらは②と違ってBの作曲家はAを意識して創ったものです。
代表的なのが「パクリ」。
これはわざとAに似せてBを創ったというもので、
まぁ、言うなれば「盗作」ですね。
ヒットしたAみたいな曲を創ろうという意図があったものです。
中には「Aみたいな曲創ってよ」っていう発注がなされることもある
と思いますね。
ただ、「顕在似」は全て「盗作」かと言うとそうではありません。
「パロディ」もここに含まれるでしょう。
こちらはAの雰囲気をわざと借りて来るという高等技術です。
それでもBのオリジナリティは失われないというもの。
そもそも「似ている」こと自体が狙いなんですから。
ビートルズとラトルズなんかが正にそれ。
この①②と③は判別が難しいわけです。
何故なら、「盗作」であるか否かを争う裁判などは、ある意味そ
こが焦点になるのです。
まぁ、実際に曲そのものが多くの人の印象として似ていれば、
Bの作曲家が「Aなんて曲知らない」と言ったり、「Aを意識しては
いない、あれは私のオリジナルだ」と言っても、「盗作」になってし
まうでしょうが、そこに「盗む意思」があったかどうか、つまり「確
信犯」であるかどうかはうやむやになるのです。
そして、もう一つ、
④作家似(さっかに)
はい、これはAとBが同じ作曲家である場合に起こります。
ある意味「作風」かも知れません。
もしくは、お気に入りのメロディの「使いまわし」とか。
これって意外と多いです。
私も曲を書きますが、やはり、どうしても似てしまうってある。
癖みたいなものがあって、好きなメロディ展開に流れる傾向は
誰にでもあると思います。
これは多くの人が「似ている」と思っても、当然ですが「盗作」では
ありませんね。元々のメロディも自分のものなんですから。
と、まぁ、この4パターンに分かれるわけです。
ただ、残念なことに「似ている」曲の多くは「顕在似」、それも
「パクリ」と思われるものではないだろうか?
かと言って、それを糾弾するのが目的ではありません。
あくまで「似ている」ことを話題にすることが目的。
もし興味が湧いたら、聴き比べてみて下さい。
総論はここまで。
次回からは各論に入ります。
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